APECで東アジア共同体に触れず
過去に日本がアジアに介入して碌な事は無かった。
聖徳太子も福沢諭吉も脱亜入欧主義であった。
ところが、鳩山首相は「東アジア共同体」にたびたび言及し、アジア重視の姿勢を打ち出している。
極めて危険な方向に向かっている。
櫻井よしこさんは産経新聞「鳩山首相に申す」で鳩山外交の危険性を指摘し、日米関係修復せよと忠告している。
「21世紀における日本外交の最重要課題は、軍拡を続ける中国の脅威をいかに躱(かわ)すかに尽きる」
と警鐘を鳴らし・・・
「日米同盟が中国の脅威の抑制への最も現実的な解である」
と明言している。
まさしく正論だと思う。
ところが、鳩山首相のブレインと言われる寺島実郎氏は・・・
「日本は中国の台頭に対して日米で連携して向き合おうと思いがちだが、実は米中対話の方がどんどん深まっている。大局に立って東アジアの状況を踏まえて、日米安保の全体を見直す流れを作ることによって、普天間の問題について現実的に対応するという選択肢もある」(TBS「時事放談」11/8)
相変わらず、言葉の遊びが好きな寺島氏だが、早い話が「日米中の正三角形論」である。
東アジア共同体は小泉元首相が田中均外務審議官の助言で提言した。
背後で動いていた中国は日中韓とASEAN10カ国をメンバーに限定しようとしたが、日本が豪印ニュージーランドを入れて、中国の影響力を薄めることに成功した。(この時、安倍元首相が動いたと記憶している)
中国は急速に東アジア共同体への関心を失った。
その頃アメリカも中国に「責任あるステークホルダー(利害を共有するパートナー)担って欲しい」と接近し、中国は「米国抜きの東アジア共同体」はあり得ない」と方針転換した。
しかるに鳩山首相はこの古証文を取り出し、岡田外相は東アジア共同体にアメリカは入れないと言い続けている。鳩山政権がピエロに見えてくると櫻井さんは日厳しく批判している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091112/plc0911120244002-n1.htm
鳩山首相はオバマ氏との会談では東アジア共同体については一切触れず、今度はシンガポールのAPECでも全く触れなかったという。
鳩山首相の外交音痴には呆れるしかない。
岡田外相も含めて、民主党の外交は国際社会での日本の地位を貶めるばかりである。
産経ニュース(2009/11/15 22:01)
日本、成長戦略描けるか 東ア共同体触れず
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by iza07596303
日本の地位を貶める鳩山外交