【北京=古谷浩一】新華社電などによると、中国広西チワン族自治区賀州市の農村にある爆竹製造工場で12日、作業中に爆発がおき、働かされていた児童2人が死亡し、児童11人と高齢者の男性1人が重軽傷を負った。
死傷した児童は、地元の小学校に通う女の子11人と男の子2人。いずれも親が出稼ぎで村を離れ、「留守児童」と呼ばれる子どもたちだった。爆発があったのは午前8時ごろで、小学校の授業が始まる9時50分までの時間を利用して、工場で働かされていたところだったという。
警察当局は児童たちを非合法に雇っていたとして男らを拘束した。中国の農村では出稼ぎが多く、この村では7割の若者たちが村に不在だった、と伝えられている。
爆発の原因は不明だが、事故と見られている。