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困惑の釜山住民…「日本人来ないと困る」

 「日本人客が来なくなったら困る」。韓国・釜山市中心部で起きた射撃場火災から一夜明けた15日。多くの日本人が犠牲になったとみられることで、地元住民の間では釜山の観光業への影響を懸念する声が出ている。

 政府も柳仁村文化体育観光相が同日、声明を発表し、犠牲者や家族らへの「謝罪」を表明。再発防止対策を進めるとともに、補償問題を含め関係部署が迅速な対応を取ると強調するなど、影響を最小限に抑えようと必死だ。

 釜山は福岡・博多港から高速艇で約3時間と近く、手軽に海外旅行を楽しめるとあって九州の客を中心に人気だ。

 現場は、観光客が刺し身などを食べに訪れる「チャガルチ市場」に隣接する国際市場の一角。眼鏡や時計、洋服などを売る店が所狭しと軒を連ね、日本人観光客も多く訪れる。火災に巻き込まれたとみられる長崎の一行も近くでショッピングをした後、射撃場に入った。

 近くの洋服店に勤める30代女性は「こんな火災が起きたら客が減るかもしれない」と不安を隠さない。実際、15日は日曜日にもかかわらず、取材に押しかけたマスコミ以外、日本人の姿はほとんど見られなかった。

 現場周辺の数軒の店舗は、警察による現場検証のために臨時休業を強いられた。様子を見に来た別の女性従業員は「早く市場が元通りになればいいのに」とつぶやいた。 (共同)

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