Microsoft Silverlight は、Web 上で動画やアニメーションを用いたリッチなメディア体験や、豊かな表現力を持ち、機能性や操作性に優れた Web アプリケーションを迅速に開発、配信するための、最も包括的で強力なアプリケーション開発フレームワークです。
これまで、ミッション クリティカルなアプリケーションを含む Windows アプリケーションの開発基盤として、世界中の企業や開発者に活用されてきた実績を持つ .NET テクノロジが基盤となっているため、信頼性や拡張性、保守性を維持しながら、プラットフォームやブラウザーに依存しない、リッチな Web アプリケーションの構築を可能にします。
アプリケーション ユーザー インターフェイス
たとえば、営業管理、通信教育、ビジネス インテリジェンス、ワークフロー、資産運用、E コマース、チケット予約アプリケーションなどが挙げられます。
データの入出力を伴い、直感的でわかりやすい表示や、並べ替えやフィルタリングなど、デスクトップ アプリケーション並み の操作性を提供する必要があるアプリケーションを Web 上で展開することが可能です。
優れたメディア体験
音声やビデオのストリーミングを挿入したり、透過的なオーバーレイを組み合わせて、DVD ライクな対話型メニュー、キャプション、独自の評価機能、コミュニティ機能などを、既存のブラウザー画面にシームレスに表示させたりできます。
そんな、直感的でわかりやすい操作や、明解でスムーズな表示、インタラクティブなアナウンスなどが、ユーザーの利用満足度を上げ、繰り返し訪問、利用を促します。
Silverlight の代表的な機能
高精細画質 (HD) 動画配信
Webブラウザー上で、Windows Media Video や Windows Media Audio、MP3 Audio などを用いた 720p HDの映像を、高いパフォーマンスで再生できます。
デジタル著作権管理 (DRM) 機能のサポート
次世代の DRM 技術である Microsoft PlayReady を基盤とし、Silverlight におけるデジタル著作権管理を行う Silverlight DRM を実装しています。Silverlight DRM を活用することにより、Windows Media ファイルを安全に保護しながら、Windows オペレーティング シス テムや Mac OS に配信することが可能です。Silverlight によるメディア配信は、Silverlight DRM による著作権保護に加え、IIS7 との組み合わせによる、Web プレイ リストやネットワークの回線状況に応じて適切なビットレートで再生する Smooth Streaming が利用できます。
Deep Zoom
高解像度の画像から段階的に粗い画像を生成して、リクエストレベルに応じて必要な解像度の画像をロードすることにより、ユーザーの拡大、縮小の操作に合わせて滑らかにズームイン、ズームアウトするシームレスなナビゲーションを提供します。
豊富な標準コントロール
データグリッド、リスト ボックス、スライダー、カレンダーなど、Web サイトやアプリケーション開発に必要なコントロールを、標準 60 種類以上備えています。
高度なカスタマイズ性
見た目や動作を個別にカスタマイズ可能なのはもちろんのこと、カスタマイズした結果をテンプレートとして保存し、他のコントロールに適用できるため、開発生産性を高めるだけではなく、一貫したアプリケーションの外観を保つことができます。また、Visual State Manager 機能を使えば、コードを書かずにテンプレートの設定が可能です。たとえば、ボタンのようなコントロールには、通常の状態、マウスオーバーした状態、押された状態など複数の状態が定義されていますが、各状態の外観や、状態遷移のアニメーションを、プログラミングに精通していないグラフィック デザイナーでも、簡単にカスタマイズすることが可能です。
HTML DOM との連携
Silverlight をホストしている HTML の要素を操作したり、HTML から Silverlight の要素を操作することができます。
サーバー プッシュ
クライアント側からポーリングを行い、サーバーからのデータプッシュを可能にします。たとえばチャット アプリケーションや、株価やトレーダー用アプリケーションなど、サーバー側でのデータ更新をクライアントにプッシュする必要があるシナリオで役立ちます。
.NET Framework との互換性
Silverlight は .NET Framework のサブセットとして実装されているため、コレクションの検索や、サーバー側アプリケーションとの連携など、高度なアプリケーションを構築するために .NET Framework が提供するさまざまな機能を活用することができます。
データ バインディング
ユーザー インターフェイスのプロパティとビジネス オブジェクト、あるいは他のデータソースを関連付ける機能を提供しているため、たとえば、取得したデータをデータ グリッドにバインドするだけで自動的に表を生成したり、あるユーザー操作よって起こったデータの変更を、別のコントロールに自動的に反映させることなどが可能です。
Web サービス対応
ネットワーク経由でさまざまなサーバーのサービスを利用できます。REST、POX、JSON、SOAP、RSS などの形式でのデータ送受信をサポートします。また、XML 形式のポリシー ファイルを設定することにより、クロスドメイン通信にも対応することが可能です。