経緯。
と言う訳で、今回のダウンタイムは 128 時間。好意的に解釈すれば 3 営業日で復旧ということになるのかもしれないけれど……どっちにしろありえない数字。
昨年 8 月の時点では Gyao ひかり以外に光サービスが利用できなかったので仕方なく契約した訳だが、現在は B Flets Next も選択できる。このまま Gyao 光で契約し続けるのはありえないということで B Flets と契約して Gyao 光は解約することにしよう。
26 日開催の情報通信審議会 総会 (第23回) [URI] の傍聴希望が抽選漏れしてしまったのが悲しいこの頃。総会自体はネット中継があるのでどうでもよいのですが、その後に開催される情報通信政策部会 (第34回) を聴けなくなってしまったのが非常に悲しいです。
「委員会の廃止および設置について」が気になっていたので、念の為に聴いておきたかったのですが抽選漏れなら諦めるしかないですね。デジコン委で出ている(制度エンフォースメント検討の為の)「適切な場」の設置が明らかにされるようならネットにも記事出てくるでしょうからそれを待つことにします。
そんな訳で、現状の視聴リスト。
現在視聴中の番組数は 2 本減少して 44 本。まだまだきつめ。NHK の夏休み特番と TBS の世界陸上中継のおかげで多少楽ができて消化が進んだけれど、これがなければもう二・三本脱落していたはず。
サマーウォーズ [URI] を 8/2 に TOHOシネマズ西新井のレイトショーで眺めてほっこりとした気分になりながら、今週はちまちまと【「デジタル・コンテンツの流通の促進」及び「コンテンツ競争力強化のための法制度の在り方」に対する意見募集】[URI] への応募意見を書いていました。
昨年は転職やら引っ越しやらでバタバタしているうちに、気がついたら募集期間が終了していたので意見を送れずに後から悔しい思いをしていたのですが、今回こそはと考えていました。で、とりあえず次のような意見を昨日の昼に送りました。
とりあえず [PDF] とリンクしているものが実際に送った意見 (の WORD ファイルを PDF に変換したもの) です。PDFの方で、住所と電話番号は伏字で置き換えていますが、実際に送った WORD ファイルの方では実際の住所・電話番号を入れています。
まだ 8/28 の締め切りまで少し余裕があるので、言いたいことがあるのにまだ意見を送っていない人は、こんな感じで送っている人がいるのだと参考にしてください。他にも探すと、無名の一知財ウォッチャーの独言 [URI] の兎園さんの記事 [URI] や 小倉秀夫 弁護士の記事 [URI] があるので、参考にすると良いと思います。
最近 B-CAS 社に関して報じる記事も増えてきて、日経エレクトロニクスの「迷走する B-CAS 見直し、2011年までの新方式実施は微妙」[URI] や週刊東洋経済の「B―CAS存続の行方、地デジ視聴独占に強まる批判」[URI] のように記事の中で B-CAS カード関連のコスト構造を報じるものでてきました。
また、B-CAS 社自身でも「事業報告書・監査報告書」[URI] として決算短信のような文書の公開を始めているので、B-CAS システムのコスト構造についてかなり詳しい状況が見えてきています。
この図は B-CAS システムのコスト構造について、それぞれの情報を総合しつつ 2009 年 3 月期の B-CAS 社の収支情報をまとめてみたものになります。上側が B-CAS 社の収入(売上)部分で、下側が支出(費用) になります。
支出に関しては、B-CAS 社の事業報告書の関連事業者に関する注記部分でかなりの部分が明らかになっているので比較的正確なはずです。製造委託先として東芝・日立・パナソニックシステムソリューションズが上がっており、それらの合計額は約78.9億なので、これが B-CAS カードの製造費用と考えてほぼ間違いないでしょう。これを 2009 年 3 月期の発行枚数である 1900万枚で割ると、一枚当たりのコストは約 415 円程度になります。
また、NTT メディアクロスに 13.5 億で業務委託をしていますが、これは総務省の「「放送分野における個人情報保護 及びIT時代の衛星放送に関する検討会」 資料 [URI] の 2 ページ目にある「鍵管理センター・台帳管理カスタマーセンタ」等の運営業務委託部分に相当すると考えています。
これらの総計で、売上原価の 9 割以上を占めています。こうした売上原価に B-CAS 社の事務所家賃・光熱費・社員給与等である販売管理費を加えたものが B-CAS 社の支出となります。
収入に関しては、確実な情報は NHK と WOWOW からの「限定受信方式使用料」だけなのでかなり不確実な部分を含みます。とりあえず、B-CAS カードの発行手数料として受信機メーカの負担分を、日経エレクトロニクスと週刊東洋経済の記事で共通の一枚当たり約 100 円で計算して、発行枚数をかけた 19.9 億を入れてあります。
残りが放送事業者の負担分のはずなのですが、このあたりの契約が不透明 (限定受信方式使用料の算出基準や放送事業者への割り当て方法等) なのであまりよくわかっていない部分になります。同じ総務省の「RMPエンフォースメントとBCAS方式」[URI] の最終ページによれば、無料放送事業者は Dpa 経由で料金を負担しているようなのですが、そのせいで個々の放送局の負担分がちょっと視えづらくなっています。
常識的に考えればスターチャネルやスカパー E2 も WOWOW と同等かそれ以上の額を負担しているはずなのですが、この二つは B-CAS 社の 10% 以上の株主ではないので、事業報告書に記載されていないのが残念なところです。
とりあえず、上記 2 社が WOWOW と同額を負担していると考えた場合、無料放送事業者がトータルで負担している額は残りの約 43 億前後となります。日経エレクトロニクスの記事にあった 60 億とは少し異なる数字ですが、それなりに近い数字が出てきました。
たとえば、コピー制御を諦めて、B-CAS を使うのをやめて、この 43 億を浮かせて、替わりにネット監視機構を作るとすると、B-CAS 社の場合は社員数17名で販管費が 4.6 億でしたから、同等のコスト構造としても 100 人以上の不正流通監視要員を当てることができそうです。私としてはそちらの方が実際の権利者が仕合せになれる可能性が高いように思えるのですが、何故かそういった議論は総務省の審議会で行われていないようなので、不思議に思っています。
もうひとつ、私が不思議に感じているのが B-CAS カードの製造原価です。2003 年の時点で、VISA が IC カードの発行コストを 1.98 ドルまで下げていたり、アテナが非接触カードとは言え 100 万枚発行で 150 円のカードを納めていたり [URI] する中で、年間 1000 万枚以上発行されている B-CAS カードが何故 400 円以上しているのだろうと疑問だったりします。
EEPROM の容量やカード内のアプリケーションの機能が異なるので単純比較する訳にはいかないのでしょうが、1 枚あたり 200 円程度で作れそうな気がするのと、製造に関して B-CAS 社と契約をしているのが東芝・パナソニックと IC カードの世界ではメジャープレイヤーだという印象がない企業の名前が上がっているのが気になる点です。
2004 年以降に出荷されたB-CASカードには、1 週間、有料放送を体験視聴できるという機能が搭載されています。この機能がどのような仕組みで動いているか、B-CAS カードの応答からの推測になってしまうのですが、ここを説明します。
まず、初期出荷 B-CAS での体験視聴とは、どういったものなのか、その特徴を列挙します。
次に B-CAS の応答状況を列挙してみます。
こうした状況を実現する方法ですが、おそらく単純に最初の ECM を処理する際に ECM 内の日時情報の 1 週間後を契約期限として B-CAS カード内部で設定することで、体験視聴機能を実現していると考えています。というよりも、これ以外で実現する手段は思いつきません。
この辺りの背景を知らない人は、Friio で登録なしに有料放送が見られるのを知って「無反応機では有料放送のタダ見ができる」と誤解したり、あるいは昔の Friio には EMM 処理にバグがあって無料体験視聴期間を過ぎると有料放送が見られなくなったのを受けて「無反応期では原理的に有料放送が見られない」などと脊髄反射でデマを飛ばしたりする人がいました。最近では流石にそうした人も減ってきたようですが、そういった情報に踊らされずに済むように、正しい情報を得るための努力を払いましょう。
この体験視聴機能には一つ問題があって、この機能を実現する為に、有料放送ではワーク鍵 Kw を変更することができなくなってしまっています。
まず、出荷状態から有料放送の ECM を処理するために、予め有料放送で利用するワーク鍵 Kw は B-CAS カードに書き込まれた状態で出荷されています。しかしこのカードが実際にユーザの手元に届くまでどれだけの期間かかるか判りません。なので、迂闊に Kw を変更してしまうと過去に出荷された B-CAS カードでは ECM が処理できなくなってしまいます。その結果、本来は利用できたはずの体験視聴ができないユーザが出てきます。
そうした不公平が発生することを避けるために、WOWOW では Kw の変更は基本的に行わず、契約情報の側の有効期限を EMM によって随時更新していくことで視聴契約の管理を行っているようです。実際、ここ数年間 WOWOW の Kw は一度も変更されていないようで、現在契約中の B-CAS カードで、5・6 年前に保存していた TS の MULTI2 暗号が復号できたという例が報告されています。
B-CAS とスクランブルにまつわるデマとして、「復号した TS には B-CAS の ID が埋め込まれている」とか「B-CAS の応答にはカードの ID が含まれているので、B-CAS 共有サーバを運用している場合は応答からカード ID を特定して無効化できる」というものがあります。
昨日の ECM の記事を見て頂ければ判る通り、ECM に対して B-CAS から返される応答はただの鍵データだけで、B-CAS の ID は含まれていません。全世帯向けに共通で送られる暗号データを、全世帯で共通に使われる鍵で復号しても、復号結果は当然共通ですから「MULTI2 を解除した TS データに B-CAS ID が埋め込まれる」というのは完全なデマカセです。
MULTI2 の復号を行うのは B-CAS カードではなく受信機の仕事なので、受信機が MULTI2 を復号した後で、追加で B-CAS ID を埋め込むなどをしない限りそうしたことは実現できません。TR-B14/B15 にそうした規定があればそれは実現されたのかもしれませんが、私が知る限りではそうした規定は記載されていません。
B-CAS 共有サーバに関するデマの方ですが、B-CAS ID が応答に出てくるのは、初期設定条件コマンドに対してだけです。また、受信機の側で B-CAS ID が必要になるのは EMM を処理する場合だけで、通常の視聴に必要になる ECM に対しては B-CAS ID は不要ですから、B-CAS の応答からカード ID 部分をマスクしてしまっても全く問題なく動作します。
EMM まで処理する場合は B-CAS ID を表に出す必要がありますが、そうした共有サーバを立てる場合は、EMM はローカルで処理して、共有対象にはしないのが固い作りなのではないかと思うので、共有サーバで使っている B-CAS の ID が表に見えるなどというのは、期待しない方が良いのではないかと考えています。そういったサービスをつぶしたい場合は、地道に共有サーバの IP アドレスから辿って、不正競争防止法で差し止め命令を勝ち取るのが現実的な対処なのじゃないかと思います。
ARIB STD-B25 は第一部〜第三部までの三部構成の規格になっています。このうち、現在放送で実際に使われているのは第一部「受信時の制御方式(限定受信方式)」だけです。
第二部「再生時の制御方式(限定再生方式)」は、NHK で細々と研究が続けられているサーバ型放送向けの規格で、現時点では運用されていません。あっと言う間にサービスを止めてしまった epステーションでひょっとしたら使われていたのかもしれませんが、少なくとも現時点でこの規格を利用している放送は運用されていません。
第三部「受信時の制御方式(コンテンツ保護方式)」というのが、いわゆるソフトウェア方式と呼ばれていたもので、2007年12月に民放連が導入を断念したのもこの方式です。現在デジコン委でパブコメを募集 [URI] している仕様開示方式でもこれをベースに話が進むのだろうと思っていたのですが……この規格ではカバーできない「受信確認メッセージ」を入れる前提で話が進みそうなので……そのうち第四部が追加されて 第6.0版 がリリースされるのかもしれません。
既に 1 年近く前の記事に対して書くのも野暮な話ではあるのですが、現在運用されていない第二部の概要図を掲げて「B-CAS についての技術的まとめ」という解説記事 [URI] を公開するのは、全身全霊で「何も理解せずに思い込みだけで解説記事を書いてますよ」とアピールするのと同等なので、せめてあの図だけでも差し替えた方がよいのではないかと思い続けています。
受信機にスクランブル鍵を届ける為に使われている ECM の TS パケットは実際には次のようなデータになっています。
こちらは昨晩の某番組で使われていた ECM の一例です。色のついたブロックが B-CAS カードに渡すべき ECM 本体部分で、その中で、特に黄色で塗っている部分がワーク鍵 Kw で暗号化されている部分になります。
ECM 本体の中で、暗号化されていない部分である事業体識別とワーク鍵識別によって B-CAS カードはどのワーク鍵 Kw を使うかを選択する訳なのですが、この事業体識別部分は無料広告放送では (NHK も含めて) 全てで 0x1E が使われています。また WOWOW では 0x02 を使っていますが 110CS の E2 by スカパーでは、全てのチャネルで 0x17 が使われています。
基本的にさほど細かく Kw を分けていることはないようですが、それでも無料広告放送と有料放送では異なる Kw を使い、有料放送事業者の間でも、WOWOW と スカパーでは異なる Kw を使うという形で、一つ Kw が漏れれば直ちに全てが崩壊してしまうといった形にはなっていません。
ECM の暗号化部分の中に日時情報がありますが、B-CAS カードは、この日時情報とカード内の契約情報の有効期限を比較し、有効期限よりも前であれば視聴可能という判定を行って受信機にスクランブル鍵 Ks を返すという動作をします。
上記 ECM を B-CAS カードに渡した場合 (事業体識別 0x1E の無料放送ですから全員が視聴可能なので) B-CAS カードは次の ECM 応答を返してきます。
リターンコードの 08 00 というのは 契約済み・視聴可 を表わす値です。有料放送などで、有効な契約情報が無い場合は 89 02 などの「非契約」コードと、00 で埋められたスクランブル鍵 Ks しか B-CAS カードから受け取ることはできません。当然ながら、その場合は MULTI2 の復号をしてみてもデータを壊すだけの結果になります。
ECM 本体と ECM 応答にはスクランブル鍵 Ks が ODD/EVEN と 2つ存在しています。これは次のような形で利用することで、B-CAS カードからの応答を待つ間も映像や音声の復号を行えるようにしておくことを目的としています。
ECM で配信される ODD 鍵と EVEN 鍵、これは一つの ECM で片方づつ、交互に更新されていきます。このため、1つの鍵の寿命は ECM 更新 2 回分の時間があります。
配信された鍵が実際に映像や音声の暗号化に使われるようになるのは、ECM によって鍵が受信機に届けられてから約 1.6 秒後です。鍵が切り替えられた後、その鍵は ECM 寿命と同じ期間だけ継続して使われます。
27 日の記述では一つの Ks が使われる期間は 1 秒間と書いてしまいましたが、この記事を書くために実際の運用データを調べなおしてみたところ、ECM の更新頻度は 2 秒に 1 回でしたので、一つの鍵が使われる期間は 2 秒間でした。
この辺りのポイントをまとめると、次の 3 点となります。
なお、ここで書いた数字は全て 約 で、厳密にきっちりこの時間という訳ではありません。
こうした仕組みは、B-CAS からの応答を待つ間も古い鍵を使って MULTI2 の復号を進めることができるようにという意図で用意されているのですが、私が作成した ARIB STD-B25 仕様確認プログラムではこの辺りの制御を考えるのが面倒だったので同期的に逐一 B-CAS 応答を待ちながら処理させています。復号処理の高速化を目指す場合や、リアルタイム再生で遅延を減らしたい場合は、これらの仕組みを活用して非同期的に ECM を処理する方が良いはずです。
昨日書いたように、スクランブル関連の仕様の内、受信機が処理する部分に関してはほぼすべてが公開されています。暗号化によって技術的にコピー制御ルールを強制できるような仕組みが存在する訳ではないのです。TR-B14/B15 といった運用規定に従っていない受信機に対しては B-CAS カード支給契約を結ばないという契約の縛りを入れることで、運用規定に従わない受信機が販売されない状況を間接的に実現しているにすぎません。
この方法は、最初から B-CAS カードを添付せずに販売する手法に対しては完全に無力です。また、個々の消費者が公開情報を元に、自力で受信機を作成してしまうという場合に対しても効力を持ちません。このようにコピー制御ルールを強制する手段として見た場合、B-CAS 方式はザルそのもので気休め程度の効果しか持たないのですが、B-CAS の当初の目的であった、有料放送での利用形態から眺めてみると、多少異なる評価が出てきます。
上の図は、昨日の図で省略していた EMM 関係の処理を復活させた、スクランブル仕様本来の機能の全体像を示したものです。復活した部分の処理を順に解説すると、次のリストのような流れになります。
これ以外の部分に関しては無料広告放送の場合と同様です。この流れでのポイントは次の 3 点です。
ここで出てくるマスター鍵 Km は、B-CAS カードに固有の、1 枚 1 枚の B-CAS カード毎に異なる鍵で、特定の B-CAS カードに向けて送られた EMM は、異なる B-CAS カードでは受け取れないようになっています。
すこし具体的な例を追ってみます。例えば、有料放送に加入し、視聴契約を結ぶ場合は次のような流れで処理が進みます。
視聴契約を解除した場合の処理の流れは次のような形になります。
こうした処理の仕組みを追うと、B-CAS 方式とは 契約情報 を守りつつ、契約者に正しく・安く・便利に放送を届ける為に作られた方式だということが判ります。
有料放送の視聴契約管理という観点から見た場合、最も重要なのは「契約していないのに見られてしまう」という状況を排除することで、B-CAS カードはほぼそれだけを目的として作られたような仕組みになっています。
契約していないユーザが勝手に B-CAS カードに契約情報を書き込むことはできなくなっていますし、B-CAS カードに契約情報が無い状態で、ECM から Ks を取りだすことも非常に困難な仕組みになっています。
解約時の契約期限再設定の EMM を受信しないようにして、当初の視聴期限の間はタダで見続けようとする、いわゆる「寝かせ」という手法がありますが、こちらは WOWOW の場合であれば、1 年毎に契約・解約という煩雑な手続きを続けなければならず、またそれが重なるようであれば放送局から要注意者として放送局側から次回の契約を断られるということもありうるので、さほどメリットの大きい手法ではありません。
また、Friio のようなネットワーク共有 CAS 方式にしたところで、最低 1 つの契約は必要ですし、あまり大がかりにサービスを展開するようなことがあれば、それは法的な対処の対象とされてしまうでしょう。
いくつかの抜け道はあるにしろ、商売が成り立たなくなるほどの致命的な穴は今の所公になってはいません。
このように、視聴契約の管理という点から見ると、B-CAS 方式は必要とされている程度の十分な耐性を持っていて、堅固なシステムであると言えます。
コピー制御を強制する手段として見た場合 B-CAS 方式はザルそのものです。しかし、元々は有料放送の視聴契約管理の為に作られたシステムであって、後からコピー制御ルールの強制手段として流用されたという背景を考えると、コピー制御の強制手段として使われることは当初の設計目的に入って居なかったのだから仕方がないのではないかという感想になります。そもそも使える道具ではないのにコピー制御の強制手段として採用することを決めた人々がバカだったのだと私は評価しています。