謙遜と謙譲の音楽

「ハト山法相、サイバンインコに　裁判員制度PR」（asahi.com）

N：中国四川省の地震被害の余波が広がっている。

A：倒壊した小学校の下で生き埋めになっている子供たちがまだたくさん残されているんだってね。

N：あと「臥龍（がりゅう）パンダ保護研究センター」で飼育されていたパンダ3頭の行方が分らなくなっているそうだ。

A：長兄のパンダは草の家をつくり、次兄のパンダは木の家をつくり、末っ子のパンダはレンガの家をつくりました。

N：何の話をしてるんだよ。

A：翌日余震が起って、3つとも崩れて全員生き埋めになりましたとさ。めでたしめでたし。

N：不謹慎なこと言うんじゃねえ。

A：でもさ、野良パンダなんか放っておけばいいのに。

N：分ってねえなあ。パンダはいまや絶滅が危惧されてる動物だから保護してるんだろ。パンダが絶滅したら子供たちだって困るぜ。

A：逆に日本では野良人間が増え過ぎて困ってるよ。

N：ホームレスって言えよ。日本政府も中国政府も、あんまり庶民をバカにしてると革命が起こるぞ。

A：ムツゴロウ王国ではホントに革命が起きたらしいね。

N：ムツゴロウさんは「給料不払い」で訴えられただけだよ。それより「名ばかり店長」が残業代の支払いを求めて会社側を訴えるというケースが増えてるよな。

A：名ばかり飼育員も訴えたしね。

N：だからムツゴロウは放っといてやれよ。そう言えば「SHOP 99」の店長も残業代の支払いを求めて会社を訴えたらしいな。

A：「SHOP 99」って何？

N：知らないのかよ。一人暮らしの若者向けに、肉や野菜などの生鮮食品を小分けして99円で販売することで業績を上げている新しいタイプのコンビニだ。

A：さすがに時給が99円じゃ、訴えられても仕方ないね。

N：時給は99円じゃないよ。とにかく小泉改革の規制緩和以来、従業員を安くコキ使ってきた大企業が、ようやくマスコミで批判されるようになってきた。

A：そう言えば日本マクドナルド社が会見を開いて、直営店の店長に残業代を支払うことを発表したよ。企業側も少しは考えるようになったんじゃないの？

N：その代わり店長としての職務給を廃止するから、結局手取りは変らないんだよ。むろん残業もそのままだ。あんなもん企業イメージを傷つけないためのインチキ会見だぜ。

A：話は戻るけど、地震の被害が広がっているのに、中国政府は聖火リレーを再開したね。

N：中国政府としては、何が何でも北京五輪を成功させたいんだよ。そのオリンピックと言えば、スピード社の水着が話題になっているな。

A：スピード社の水着を着用した選手たちが次々と世界記録を更新しているんだってね。

N：あの水着はホントに不思議だよな。何か秘密でもあるのかな？

A：水着に「ありがとう」って書くと水の抵抗が減るらしいよ。

N：余計なことを言うなよ。カラまれても知らないぞ！

A：洗面器に「ありがとう」って書いておけば、硫化水素は発生しないかもね。

N：危ないから混ぜるんじゃねえよ。それから裁判員制度開始まで残り1年を切ったな。

A：テレビや新聞でも裁判員制度を特集しているね。

N：23日には法務大臣自らがキャラクターの着ぐるみを着てアピールしてたな。

A：インコ山邦夫ね。

N：鳩山邦夫だろ。わざとらしいよ。それにしてもあの「サイバンインコ」ってキャラクターは、かわいくていいな。

A：あんなかわいい顔して10人殺してるけどね。

N：死刑執行は大臣の職務なんだから仕方ないだろ。

A：鳩山サンがあれを着ると「シケインコ」だね。

N：まあ確かにあの人はちょっと余計なことを言い過ぎだけどな。

A：同じインコでも「ナカムラ・ヨウスケ」クンは大事なことしか言わない。

N：もういいよ。



「迷子のヨウム住所ペラペラ　１３日ぶり飼い主の元へ」（東京新聞）