5月3日(日)
午後2:30〜2:50
「村長は女子大生」
-中国 高傑村-
中国中西部、陝西省の農村で今年1月、史上最年少の「女子大生村長」が誕生した。白一彤(ハク・イートン)さん、19歳。白さんは、故郷を思う父に勧められて立候補を決意。選挙の結果、投票数461票のうち450票という圧倒的な支持を得て村長に選ばれた。
中国の農村では、都市部との格差の増大が慢性的な問題となっている。白さんは、村のインフラ整備や特産品を生かした企業誘致などの‘公約’を掲げ、農村を変えようとしている。「農業未経験者に村長が務まるのか…」 村の外では批判的な声もあるが、白さんは「故郷を黄河沿い一番の村に発展させたい」と覚悟を決めている。
地域振興を担う若い力として村人の熱い期待を背に格闘する19歳の女学生村長の奮闘を追う。
鈴木哲也
東放制作
上海や北京など都市部は何度か訪れたことがありましたが、農村部は初めてでした。まず圧倒されたのは雄大な景色。「黄色い大地」そのものでした。
でも実は、それよりも圧倒されたのが白村長のド迫力です。“カメラを向けても全く動じない”“相手が誰であろうと言うことは言う”。「この人本当に19歳か?」と疑うほどでした。
ただ、取材を進めていくと、それは彼女のひたむきさなのだと感じるようになりました。少し背伸びをしているようにも見えました。
白さんや、彼女と触れ合う村人を見ていると、僕には「格差」とか「貧困」というマイナスイメージを感じませんでした。彼女はなんだかやってくれそうな気がします!