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セルカンさん大使第1号に 研究と友好に力尽くす 串本町 「世界の中で串本の名はトルコ人の心では意味が違う。 これだけ大切にされている町はない。 がんばりたい」 串本大使の委嘱状を松原繁樹町長から受けたトルコ人初の宇宙飛行士候補、 アニリール・セルカンさん (34) が笑顔を見せた。 串本町は1日、 新町誕生後初の 「串本大使」 の任命書をアニリール・セルカンさんに交付した。 松原繁樹町長は 「世界へ串本をアピールしていただきたいが、 インフラのない場所で生活できる研究の場としても町を活用してほしい。 子どもたちとの交流もぜひ深めて」 と依頼した。 セルカンさんは東大大学院工学系研究科建築学専攻の助教で、 エール大学の客員教授も務め、 研究の一つに水道や電気などのインフラがない場所でも暮らせる技術を研究している。 町の大使は 「広報マン」 の役割を担うのが普通だが、 大規模災害に備えて研究課題として町を利用してもらいたい意向もある。 セルカンさんは 「串本はトルコでは教科書にも載っている。 ものすごく名誉なことだ。 串本大使を自分のブランドの一つとして続けたい」 と喜んでいた。 合併する前の旧町で行われていた 「くしもと大使」 は新町の誕生でなくなっていたが、 今年度から復活した。 「視点を変えること」 アニリール・セルカンさん講演 串本大使 トルコ人初の宇宙飛行士候補、 アニリール・セルカンさん (34) が8月31日、 串本町文化センターで 「最先端技術を用いた観光のまちづくり」 をテーマに講演、 会場には町職員や議員ら約60人が詰めかけた。 セルカンさんは宇宙エレベーター計画など宇宙構造物に関する研究開発でケンブリッジ大学物理賞を受賞。 先端技術を応用し、 インフラに頼らないで暮らせる空間技術の開発、 研究をしている。 宇宙エレベータの研究は実際の研究は不可能に近いが、 この研究をきっかけに生まれた素材を日常生活に技術移転するのが目的。 「ワークショップでいくら考えてもできない。 でも想像できることが面白い」 と話す。 宇宙飛行士は自分の尿を浄化して1週間は水分を補給するという話題も紹介した。 全くインフラのない生活の研究もしている。 串本はインフラに頼らない 「インフラフリー技術」 の研究の場とできないかと提案した。 セルカンさんはスキーのオリンピック選手にも選ばれている。 「他の選手と同じ方法で滑ると勝てない。 全く違う方向から考えることで金メダルが獲得できる。 視点を変えることが大事だ」 と話し、 物を見る視点の大切さを訴えた。 また、 大島小学校などで子どもたちと交流できたことが思い出深いと話し 「子どもたちに夢を与えたい」 とも語る。 「空が好き。 上から全体を見ることができるから。 いろいろな視点を楽しめる」 と講演を締めくくった。 |
串本大使第1号となったアニリール・セルカンさん=1日、 串本町 講演するアニリール・セルカンさん=8月31日、 串本町 町文化センターには役場職員や観光、 商工関係者が詰めかけた |
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