・平成21年11月12日(木曜日)
3時4分起床。
ニュースチェック。
昨日から行政刷新会議の「事業仕分けチーム」の作業が始まった。
「事業の必要性」、「効率性」、「税金使って国がやる仕事か?」、「費用対効果」、「地方でも出来るのでは」、「民間でも出来るのでは」、「今どうしても必要か?」という総合的な議論が必要。
そもそも、臨時国会においても、我々野党が切り込むべき問題。
今まで与党として予算編成してきたからといって、甘い顔で容認できる筋合いの問題ではない。
財政再建のために、政府与党が鉢巻締めているのだから、野党自民党も率先して、行政の無駄遣い撲滅に取り組まねばならない。
とはいうものの、必要かそうではないのかの議論が、行政刷新会議のようにマスコミに公開されていればまだいい。
行政刷新会議の対象事業となっていない事業については、野放しじゃないの?
政府全体で3000事業あるうち、今回の刷新会議で事業仕分けしている事業は400弱。
なんだか狙い撃ち?
それって不公平であり、事業仕分けに選ばれなかった担当局長や課長は、ほくそ笑んでいる。
今回の槍玉に上がった事業関係者は、魔女狩りのようだとおびえている。
そして、さらに疑問符がつくのは、21年度第一次補正予算の執行停止は、政務三役の密室内での決定だったということ。
それっておかしい。
補正予算のどれとどれを執行停止すると、マニフェストに書いて選挙したのではないのに、マニフェストの財源探しのために、緊急経済対策の補正予算執行停止するなんて本末転倒だ。
説明責任が果たされていない。
それこそ、国会の場で議論されなければならず、委員会審議のテーマである。
そのあおりを受けた事業は、文部科学省関係でもいっぱいある。
その象徴的な事業について、朝の文部科学部会にて検証。
鳥取県の推進してきている、「とっとりバイオフロンティア」構想。
文部科学省の対象事業である、「地域産官学共同研究拠点整備事業、平成21年度第1次補正予算695億円」について、文部科学部会で取り上げて検証する。
鳥取県庁の産官金学連携チームの廣瀬課長や鳥取大学の押村教授にお越しいただき、事情をお伺いする。
このいままでは拠点整備も装置施設整備も出来ず、結局はとりやめか県単独で事業予算を捻出しなければならない。
公共事業予算をさらにカットして、乾いた雑巾を絞らざるを得ないのか・・・
せっかく世界レベルのバイオ食品産業の拠点としようとしていたのに、その構想に水をさす執行停止。
「はこものはダメ!」
「コンクリートから人へ!」
と、スローガンばかりが踊り、過疎を抱えた地方の実態を見据えていない。
これでは地域間格差が広がるばかり。
せっかく鳥取大学の知の財産を民間とともに研究開発して、世界レベルの研究成果を実用化しようとしているのに!
どう考えても、新政権が一律に予算カットした手法には、疑問を持たざるを得ない。
そういう問題を指摘しながらも、「では、どうすれば産官学連携事業が推進できるのか?」と、いうソフト面の事業推進の手法を考えなければならぬ。
金融機関や、企業に出資を募るファンド方式でやるしかないか、それとも他の公共事業をばっさり切って、借金こさえて県単独でやるしかないか。
地域活性化や、健康産業の観点もあり、経済産業省や厚生労働省の研究予算やらを、組み合わせる手法もあるか?
ほんとにもう、せっかくの経済成長戦略に、水を指すような執行停止といわざるを得ない!
午前中は、議員会館で執務。
そして、広報本部 正副会議。
オバマ戦略を参考にしながら、自民党のこれからの広報戦略を練り上げる。
お昼には、清和研 昼食会。
午後2時からは、天皇陛下御在位20周年記念式典。
国立劇場で1000人を超える参加者。
いつも象徴天皇としてのあり方を考え、国民とともにあり続けることに心を砕いておられる天皇陛下のお心に、感動。
率直なお言葉が、国民との距離を縮めようとする平成の天皇の心のうちを表現していた。
そんな感動の中。
壇上の菅直人大臣、こっくりこっくりと舟をこいでいましたね。
官房副長官の松野頼久さん、大また開いてふんぞり返って口をあけて寝ていましたね。
睡魔をこらえるために身もだえしていましたが、本当にお疲れのところご苦労様です。
でも、記念式典の壇上なのですから、陛下の御前なのですから、時と場所わきまえたほうが良かったですね。
そういえば、鳩山由紀夫総理大臣の万歳三唱、ちょっとヘンじゃなかった?
両手を左右の体側から持ってきて大きく開いてのバンザイは、それって「降参」ってしてるように映るんですけど・・・・と多くの国会議員が感想をもらしていました。
そんな感想もありながらも、天皇陛下の国民を思うお言葉が心に染み入る。
「今夜は冷え込みます。 寒くはなかったでしょうか。 本当に楽しいひと時でした。 皆さん ありがとう」
と、いう天皇陛下のお言葉に、自分は日本人で良かったとしみじみ思う。
夜は、鳩山会館にて、懇親会。
西村やすとし候補を応援していた国会議員、秘書軍団が1ヶ月ぶりに勢ぞろいして、一献傾けながら情報交換会。
俺は運転ゆえにお茶。
音羽の鳩山会館は、テレビで拝見するばかりだったが、歴史的な荘厳さに、厳粛な思いにさせられる。
うちのミーハー秘書も、鳩山会館のセレブさと、ワインとに酔っているのであった。