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今までのアメリカ出張
ブログへのアップが遅れてごめんなさい。ハワイでの操縦訓練からレポートします。
操縦する前、一番大切なのは飛行機のガソリンや部品チェックです。実は、こうして飛行機に上る理由も、ウィングの上にあるガソリンタンクをチェックしているのです。そこからガソリンを出し、水が入ってしまっていないかをチェック。飛ばす前に約10分程度、チェックをします。とても大切な作業です。 今回の僕の訓練は、一日10時間で3回飛ぶ訓練メニューになっています。風がすごく強くてけっこう揺れるから、調整も難しいけれど、だからこそ勉強として最高のチャンスになります。ハワイ国際空港から出発して、いろいろなコースを運転しました。 思えば、小学校一年生の時、今はもうないDC-9と言う飛行機のコックピットに入ったことがあります。その時のアプローチの印象は、今でも忘れられません。あんな大きさの飛行機が肉眼で確認できない空港にどうやって着陸できるか。それはパイロット世界でアプローチと呼ばれていますが、その時の感動は子供ながらに劇的なものでした。 その後、ハワイからボストンに移動、マサチューセッツ工科大学(MIT)で終日、技術関係の開発に関わる先生たちと打ち合わせをしました。未来、我々の世界に影響を与える技術の開発担当である彼らから、現在の最新情報も教えてもらいました。僕は、自分の行っているインフラフリープロジェクトを発表、アメリカも含め、世界の災害対策に非常に有効であると言っていただき、研究協力の約束もしてきました。よい成果です。 そして、キスメデゥ(Kismet)ちゃんと会ってきました。 Kismetはトルコ語で「運命」と言う意味ですが、実はMITが開発した世界初の「人間とコミュニケーションがとれる」このロボットの名前なんです。なぜ「運命」という名前をつけたのか、開発したブレアゼアル博士に聞いてみると「人間とロボットがコミュニケーションをとる世界は、我々の運命だと思わないかい?それが正しいかどうかということではなく、もたらされるものなんだよ。」と答えました。 未来の世界、彼らも「人間」と呼ばれるのでしょうか?隣りの席のクラスメイトが、もしかしたら。。。ロボットを「運命」と受け止めた後の未来は、一体どんなものなのか、私たちはよく考え、これからの社会を作っていく必要があるように思います。 ボストンで用事が全て終え、その次の日はオーランドに移動し、ケネディースペースセンターでのグループ訓練に参加しました。ハワイで操縦訓練を受けているので、ケネディーではSurfaceLanderというシミュレータに入りました。コンパクトで狭い空間ではありますが、何でもすぐに手が届くように、うまく設計されてさすがです。運転は、事前にハワイで訓練をしてあっても、ものすごい難しいものだけれど、こういう経験をできることは非常に嬉しくてワクワクします。他には、その他訓練を受けつつ、NASAが開発しているハビタットの模型を見たり、関係者と打合せをしたりし、インフラフリー研究のためにもとても参考になりました。 もうすぐ日本に帰ります。日本の暮らしも今年で8年目。最近では、長く日本から離れると寂しくなります。早めに帰りたいね。笑 でも今回の出張、大変に参考になったし、また研究を頑張る力にもなりました。 みなさん、今年もよろしくお願いします。 |