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How are you?
昨日の夕方、ナイロビに無事到着し、ホテルにチェックインしました。夜中の移動時間だったにも関わらず、飛行機内では目の前にあったビデオ・ゲームにはまってしまい、ケニアまで寝ずじまい。笑 そのまま現地のスタッフと打ち合わせし、明日からのスケジュールの確認をしました。忙しい毎日になります。
今回の調査は、インフラフリー研究の一部である「ノーインフラ」、要するにインフラがない環境で考える居住空間、またはインフラがない環境で建てられたインフォーマルハウジングの再開発が目的です。 そして迎えた翌朝、アフリカの一番広いスラムであるキベラの見学を行いました。ここは、120万人が住んでいるまったくインフラがない住宅環境です。水やトイレの問題、ゴミ問題などで大変不衛生で不健康な状態。当然、犯罪も多発するため部外者が自由に出入りできる環境ではありません。今回は、特別にスラム協会会長も一緒なので、安全に細かいところま見学することができました。 その会長に、ソエトコミュニティーのメンバーを紹介されました。彼らはスラムに住んでいる人々で、彼らが住んでいる住宅にも入れてもらいインタビューをさせてもらいました。これは元々スラムに住んだ19人のメンバーで立ち上げたコミュニティで、彼らが毎日少しずつ貯金をしたお金でメンバーに建設を教え、自分たちで安く建てた住宅であることを知りました。おばあちゃん達が建設を勉強をし、コンクリートを混ぜる状況を見たら、物事を学ぶのに年齢は関係ないと感じました。 そして、彼らに夢を聞いてみると「幸せに暮らしたい」と言っていました。世界のどこにいても、どんな環境にいても、人間の気持ちは変わらないものですね。ケニアでは、人との別れの時、みんなで踊るのが伝統なのだそうです。僕も一緒に踊ったんですが、あまりにも下手なので、写真は非公開とさせていただきます。笑 ケニア人は、みな、運動神経が優れています。 午後はもう一つのスラム「Huruma」の見学です。 ここでも、家の中に入って構造を詳しく見学することができました。構造以外で僕の興味があるのは、この赤ちゃん。最初は結構嫌がったけど、僕が持っている全てのキャンディーを出したら仲良くしてくれて、抱きしめて写真を撮る事が出来ました。笑 ケニアはどこに行っても子供に「How are you?」と話かけられます。やっぱり白人の顔は不思議らしく、じっと見つめられたり。でも、僕が「I am fine」と答えると、子供がずっと一緒にいてくれます。みんなものすごくかわいくて、僕にできること何だろう、と言う気持ちでスラム街から帰りました。 同じ地球なのに、みんなこんなにも違う暮らしをしています。我々研究者の責任は地上の全ての人に、同じような環境を作ることではないか、と心から思いました。インフラフリー研究、もっと頑張るしかありません。もしノーインフラ研究が成功して良いものができたら、このスラムで必ず応用することを、自分に誓いました。 |