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愛媛で逃走男、京都で逮捕…最後は屋根から転落

踏み抜いて転落した駐車場の屋根=京都市南区の鳥羽水環境保全センター(共同)

◆ 愛媛県警が恐喝容疑で逮捕 ◆

 愛媛県警は13日、恐喝容疑で逮捕され、10月に今治署の護送用ワゴン車から逃走していた無職安倍健史容疑者(26)を京都市で発見、身柄を確保した。県警は同日午後、今治署に移送した。同署は、逃走を続けた経緯などを詳しく調べる。

 安倍容疑者は友人から40万円相当のオートバイを脅し取った疑いで10月29日に逮捕され31日に松山地検に送検。今治署に戻る途中、手錠をはずし停車中の護送用ワゴン車の窓から逃走していた。

 京都府警などによると13日午前7時15分ごろ、捜査員が名神高速道路の桂川パーキングエリアで安倍容疑者ら3人の乗った軽ワゴン車を発見。捜査員らが車で追跡したが軽ワゴン車は京都南インターチェンジで高速道路を降り、車数台に当て逃げを繰り返しながら約7キロ逃走した。約30分後、京都市南区の「鳥羽水環境保全センター」敷地内で安倍容疑者を発見。駐車場の屋根に飛び降り逃げようとしたが、屋根が割れ地面に落ちたところを取り押さえた。

 安倍容疑者の所持金は3000円余り。移送の際は逃げるそぶりを見せなかった。京都府警南署は、一緒に同センターに侵入したいずれも知人の無職男(22)と京都府八幡市の放送大学1年の男(22)を逮捕した。

 愛媛県警によると、安倍容疑者は松山地裁が10日間の拘置決定をした後、一度も今治署に拘置されておらず、逃走容疑は適用されないという。

[ 2009年11月14日付 ]

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