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今日誕生日だ
今日34歳になりました。僕の誕生日です。 僕が生きてきた34年間で、一番鮮明に覚えている子供の頃の出来事は、5歳の時。父と一緒にケルンのトルコ大使館に行き、それまで母のパスポートに子供として登録されていたが、今度は個人として自分のパスポートを取るのだと言う。大使館には午前11時までにいかなければ、午前中の取り扱いには間に合わない。父と僕は間に合わなかった。午後の窓口は、14時からだ。父は、一度家まで帰るのは面倒くさいから、反対側の公園で2時まで待とうと言った。 父が、公園のベンチに座ってタバコを吸ってた時、僕は一人でサッカーをした。白い星が付いている赤いボールを蹴りながら、あちこち走り回っているうちに、気づいたら道路に飛び出しいて、ちょうど走ってきた車にひかれてしまった。そのまま、僕は救急車で病院に運ばれ、精密検査を受け、奇跡的に無事だったため家に帰った。 その日の夜は、母がずっと隣にいて泣いていた記憶がある。父とも、その後、一週間口をきいてくれず、父も自分に責任を感じ、その日からタバコをやめたそうだ。(まぁ、後でまた始めているけれど。笑) 事故の検証の結果、僕が走っている状態だったため、タイヤの下に巻き込まれずにすみ、無事だったとわかった。もし、僕が立ち止まっていたら、大変なことになっていたらしい。もし、その時に死んでしまったら、後に長野にくることももなかったし、日本での出会いも全てなかったのだろう。もっと言えば、もちろんこのブログもなかったし、セルカンと言う存在もなかったことになる。 存在の意味とは何だろう? 僕は、特に深く考える必要はないと思う。考えるべきものは「ただいま」だ。今までどうだったか、これからどうなるか、それは全て「ただいま」決めることだ。前のことで悩んだり未来のことで心配したりすることばかりに自分の労力を使いすぎると、「ただいま」の楽しさ、目の前にあるものの大切さ、全てが見えなくなる。それはもったいなことだと思う。 過去も未来も、全て今があるからだ。 今日も楽しく生きていきます。 みなさんも今日、一番楽しいあり方で暮らしてください。 34歳の僕も、よろしくお願いします。笑 |
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ケニア出発前に
今週は、二つのイベントがあり、楽しく過ごしました。
これは、花Hugプロジェクトのイベントです。オペラ歌手鈴木慶江さんや花道家大久保有加さんが出演したフラワーイベント。370人の会場が満席となっていました。詳しい内容は、このリンクで花Hugのブログを見てください。とにかく、生演奏で活け花をみたのは初めての体験でしたし、先日、活け花体験もしたばかりだし、これからもっと花を勉強しようかな、と思いました。笑 二つ目は友達のコンサート。公務員であるメンバーで1年前作ったバンドだそうです。当時、みんな楽器は初めてだったけれど、最初は3ヶ月に一回練習して面白さがわかり、その後ちゃんと練習し、コンサートの日を迎えた、ということです。友達に誘われ、僕もその初ライブに向かいました。演奏の中で「母島の宝物」と言う歌がとてもいい曲で、最後はみんなでその歌を歌いました。実は、僕もギターとドラムをやり、音楽が大好きなんです。みんなは、それから飲みに行きましたが、僕はケニアの準備があるため、ライブだけで引き上げました。 さて、いよいよ今日からケニアです。 またナイロビから報告しますね。 |
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鎌倉ツアー
僕は、日本に来て今年の4月で8年目になります。日本に住む事になったのは、東京大学の博士課程に入学を決めたから。その後、在学中に日本の建築世界をもっと理解しようと思い、約2年間ゼネコンの研修生になりました。この研修生だった2年間で、ゼネコンという日本企業を通じ建築産業への理解を深められたことは、博士論文にもとても役に立つ素晴らしい経験になりました。それと、忘れてはならないもう一つの大切なこと。それは、この間に日本人の親友がたくさんできたことです。今日は、その仲間たちと、鎌倉へ出向きました。ただ鎌倉はあいにくの雨。着いた時は結構な本降りでした。にも関わらず、傘を持ってきたのは一人だけ。みんな、似た者同士だね。笑 こうして↓一個の傘の下で集まり、雨をしのぐ4人の男たち。わびしい〜。笑
でも、せっかく日程を合わせこ決行できた鎌倉ツアーです。あきらめずに鎌倉を観光することに決定。幸い昼間から雨も止み、寒さは厳しかったもののお寺や神社、海までめぐり充実した一日でした。 帰りは、頑張った自分たちへのご褒美として贅沢にもグリーン車を使用。笑 夜は我々のアジト、表参道のイタリアンで締めくくりの宴会をしました。そこに仲間の奥さんが、かわいい赤ちゃんを連れて顔を出してくれました。でも、僕を除くいかつい顔の男たちがわいわいと取り囲んだ為、赤ちゃんは驚いて泣き出してしまい、その後ご機嫌が治らず、赤ちゃんは早々に帰ってしまいました。さみしぃ〜。 鎌倉にこれなかった仲間も参加し、おいしいイタリアンを堪能。今日一日、最高に楽しい経験でした。次回は伊豆高原の温泉ツアーを予定。でも、温泉が苦手な僕は、どうしようか悩んでいます。。。まぁ、友人と一緒にいれば、絶対楽しめるものですよね。友達を大切にすること、大切にされること、それは僕にとって掛けがえのない大切なものです。 |
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チェムちゃんから新年のご挨拶
このブログのアイドル、チェムちゃんから新年のご挨拶ビデオが届きました。僕のブログを乗っ取られてしまいそうなほど、大人気なチェムちゃん。彼の成長のスピードは、どうも人とは違うようです。なんだかおもちゃとミスマッチでは?笑 『チェムの新年挨拶 』(クリック) 「にほんのみなしゃん、あけまして、あけまし、、、、あけま、、、、おめ、おめめ、おめでとぉぉ〜〜。ぼかぁ、げぇんき、、、ぐぇんき、、、でしゅ〜〜。くぴ〜すぴ〜。。。。シェルカンおじしゃんと、ことしもなかよしして、あげて、あげてくらしゃい。がくりっ。。。。眠」 イケメンに撮ってもらいたいけど、眠りたい。眠りたいけど、イケメンがいい。複雑なオトコ心の葛藤の模様をご堪能いただけましたか?笑 またまた、みなさんからのあたたかいコメントをお待ちしております。 |
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今までのアメリカ出張
ブログへのアップが遅れてごめんなさい。ハワイでの操縦訓練からレポートします。
操縦する前、一番大切なのは飛行機のガソリンや部品チェックです。実は、こうして飛行機に上る理由も、ウィングの上にあるガソリンタンクをチェックしているのです。そこからガソリンを出し、水が入ってしまっていないかをチェック。飛ばす前に約10分程度、チェックをします。とても大切な作業です。 今回の僕の訓練は、一日10時間で3回飛ぶ訓練メニューになっています。風がすごく強くてけっこう揺れるから、調整も難しいけれど、だからこそ勉強として最高のチャンスになります。ハワイ国際空港から出発して、いろいろなコースを運転しました。 思えば、小学校一年生の時、今はもうないDC-9と言う飛行機のコックピットに入ったことがあります。その時のアプローチの印象は、今でも忘れられません。あんな大きさの飛行機が肉眼で確認できない空港にどうやって着陸できるか。それはパイロット世界でアプローチと呼ばれていますが、その時の感動は子供ながらに劇的なものでした。 その後、ハワイからボストンに移動、マサチューセッツ工科大学(MIT)で終日、技術関係の開発に関わる先生たちと打ち合わせをしました。未来、我々の世界に影響を与える技術の開発担当である彼らから、現在の最新情報も教えてもらいました。僕は、自分の行っているインフラフリープロジェクトを発表、アメリカも含め、世界の災害対策に非常に有効であると言っていただき、研究協力の約束もしてきました。よい成果です。 そして、キスメデゥ(Kismet)ちゃんと会ってきました。 Kismetはトルコ語で「運命」と言う意味ですが、実はMITが開発した世界初の「人間とコミュニケーションがとれる」このロボットの名前なんです。なぜ「運命」という名前をつけたのか、開発したブレアゼアル博士に聞いてみると「人間とロボットがコミュニケーションをとる世界は、我々の運命だと思わないかい?それが正しいかどうかということではなく、もたらされるものなんだよ。」と答えました。 未来の世界、彼らも「人間」と呼ばれるのでしょうか?隣りの席のクラスメイトが、もしかしたら。。。ロボットを「運命」と受け止めた後の未来は、一体どんなものなのか、私たちはよく考え、これからの社会を作っていく必要があるように思います。 ボストンで用事が全て終え、その次の日はオーランドに移動し、ケネディースペースセンターでのグループ訓練に参加しました。ハワイで操縦訓練を受けているので、ケネディーではSurfaceLanderというシミュレータに入りました。コンパクトで狭い空間ではありますが、何でもすぐに手が届くように、うまく設計されてさすがです。運転は、事前にハワイで訓練をしてあっても、ものすごい難しいものだけれど、こういう経験をできることは非常に嬉しくてワクワクします。他には、その他訓練を受けつつ、NASAが開発しているハビタットの模型を見たり、関係者と打合せをしたりし、インフラフリー研究のためにもとても参考になりました。 もうすぐ日本に帰ります。日本の暮らしも今年で8年目。最近では、長く日本から離れると寂しくなります。早めに帰りたいね。笑 でも今回の出張、大変に参考になったし、また研究を頑張る力にもなりました。 みなさん、今年もよろしくお願いします。 |