2009.9.15
<2009年9月18日(金)深夜3時20分〜4時15分>
正しいお金の使い方とはなんだろう? 朝のチラシからその日の目玉商品を探して家計をやりくりすることや昼ごはんを節約してタバコ代にすることなどだろうか?
100年に一度と言われる不況の日本、借金はおよそ860兆円(2009年8月10日現在)もあるそうだ。一方で、役人の天下り先に3兆円もの予算を投じたり、高速道路や空港、ダムなど公共事業にも年々、巨額な投資をする。しかし一方で、庶民生活は気がつけば消費税が5%に。企業は経費削減、接待交際費のカット。これでは納得いかない。
日本は一体、誰のため、何のためにお金を使っているのか? 国民にとって本当に意味のあるお金の使い方とは一体何なのか? 賢いお金の使い方とは…? 2009年9月18日(金)放送の第11回FNSソフト工場『歴史に学ぶ賢いお金の使い方〜検証!!日本の歴史How Much〜』(制作:テレビ熊本)<2009年9月18日(金)深夜3時20分〜4時15分>では、出演者が自由研究の発表という設定で小道具などを用いて分かりやすく説明し、歴史上の人物の「賢いお金の使い方」について学ぶ。
☆上司のピンチにお金で大逆転
上杉謙信が亡くなった後、お家騒動が起こる。上杉景勝VS上杉景虎、ともに謙信の養子。そこで、景勝の部下である直江兼続は、すばやく謙信の武器とお金を確保して、お家騒動を優位に進めようとする。しかし、相手の景虎に武田軍(勝頼)が付いたから、さあ〜大変。形勢が逆転する。しかし、そのタイミングに直江兼続は「賢いお金の使い方」をする。事前に押さえていた謙信の武器とお金を使い、武田勝頼をなんと!! 買収する。当時、戦(いくさ)続きでお金が無かった勝頼は、この兼続の申し入れを快く了承。景虎を裏切り、形勢は大逆転した。
☆巨大公共事業のお値段は?
来場者数日本一の熊本城は「土木の神様」加藤清正の作品。そのお城のカラクリはさまざま。番組では、熊本大学4回生の中上真亜子が熊本城の魅力をクイズ形式で紹介。さらに一体、お城は当時いくらしたのか? を大調査。熊本市の設計事務所が建設費を算出、その値段とは?
400年後の現在、来場者が日本一になった熊本城の建設費は高いか? 安いか? そして、それは「賢いお金の使い方」なのか? 検証する。
☆船舶事故のピンチに優れた交渉術で大逆転
坂本龍馬の海援隊が伊予大洲藩の借り物の船で瀬戸内海を航海中に、紀州藩の大型船と激突。徳川御三家の紀州藩に対して、なんと坂本龍馬は損害賠償を要求する。
事故の状況は、一説によると坂本龍馬の「いろは丸」に責任があるが、海上船舶事故をちゃんと裁いたことがない日本で龍馬はとんでもない作戦に出る。海外の船舶事故の事例などを提出し、事故の原因は紀州藩にあると申し入れた。さらに、長崎の町でうわさ話を流して、世論も見方につけて見事70億もの損害賠償を手に入れる。
日本のケインズと呼ばれる知る人ぞ知る実践派財政家・山田方谷。300億円の借金を抱える備中松山藩のピンチに財務担当となり藩政改革に乗り出す。
この山田方谷に今、日本の経済界が非常に注目している。方谷は、地元の産業を見直して特産品、農機具などを開発。また、それまで当たり前とされていた流通ルートにもメスを入れる。大阪の米相場を通さず、独自で相場を立てて商売を始め、短期間で多くの利益を得る。そのほか、武士に倹約令を出し、方谷自身も自分の財務状況を一般に公開するなどクリーンな財政改革を展開する。
その結果、たった8年間で300億円の借金を返済、さらに同等の利益を蓄える藩に成長し、一揆ブームの世の中で、日本で唯一、一揆が起こらなかった金持ちの藩に成長させた。
「偉人たちはどんなお金の賢い使い方をしたのだろう?」というちょっとした疑問点からこの企画を提案し、その糸口を探るため、歴史に目を向けてみました。
今回、取り上げる偉人たちはみんな大ピンチの時に機転を利かせた「賢いお金の使い方」をしています。
「民」のため、「上司」のため、「将来」のため、「日本を変える」ため…など、偉人たちは私利私欲に走らず、タイミングを見計らい、賢くお金を使い、そして、バツグンの効果を発揮しています。
誰もが納得するようなお金の使い方とは何か?
番組は、お金に特化した内容中心で構成していますが、「授業」というスタンスで、誰もが疑問に思う基本的な歴史のミニネタも盛り込みながらの歴史教養バラエティーとなっており、お金の価値やその必要性を今一度、考え直していただける番組だと考えています。
2009年9月15日発行「パブペパNo.09-225」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。