2009.9.30
<2009年10月24日(土) 21時〜23時10分放送>
人気シリーズ『裸の大将』の第4弾が2009年10月24日(土)に放送される。土曜プレミアム『裸の大将 火の国・熊本篇〜女心が噴火するので〜』<21時〜23時10分>。
第一弾が長野県、第二弾が宮崎県、第三弾が山梨県が舞台。そして、第四弾は熊本県を舞台に、塚地武雅(ドランクドラゴン)が演じる“放浪の天才画家”山下清がまたまた「愛」と「涙」と「感動」の珍騒動を巻き起こす。阿蘇の雄大な自然、100年もの歴史ある芝居小屋(八千代座)などを舞台に熊本県で一ヵ月に及ぶオールロケ(6月下旬〜7月半ば)を行った。そして、特別ゲストに市原悦子、マドンナに石原さとみなど実力派のキャストが集結し、豪華な布陣で、魅力あふれる“裸の大将”ワールドをお届けする。
クランクインした当初は梅雨や豪雨で、撮影できない日があったのですが、晴れると、南国特有の日差しを感じ、さすが「火の国」という燃えるものを感じました。馬刺しや辛子レンコンなど、熊本県の名産を毎日いただき、暑いロケをがんばることができました。役作りの一環でいっぱい食べました(笑)。でも、おにぎりが一番です(笑)。
八千代座のある山鹿市の方々にたくさんエキストラとして出ていただきました。土地を愛する無償の愛というのでしょうか、ドラマの収録は長いのですが、皆さん、疲れた顔もみせずにがんばっていただきました。
キャストの皆さまは熊本の方言に苦労されていましたが、僕はそのまんまのキャラクターでいいので、「すみません、僕だけ…」という気持ちでした。
市原悦子さんはせりふの中の一つの言葉でも「これくらいの強さならこんな言い方ですか」と方言指導の方に一つ一つ聞かれていて、さすがプロだなと思いました。そして、何より自分はアニメ「日本昔話」で育ちましたので、お母さんより、市原さんの声のほうがお母さんの声に聞こえるほどですので(笑)、うれしかったです。
石原さとみさんは同世代の女優さんより、凛として、きりっとした雰囲気があります。悲しいシーンの場合は、カメラが回っていないときでも、悲しい空気が周りを包み込んでおり、空気を作るのがうまい女優さんだなと思いました。
『裸の大将』は日本全国の人々とのふれあいを描いていますが、熊本県の人々のエネルギーや温かさ、そして、景色のすばらしさをスタッフや共演者と一緒に、熊本に行ったことがない方にも熊本に行ってみたいなと思ってもらえるよう、画面に出していきたいと思います。
舞台となった八千代座に集まったエキストラの皆さまのお芝居が素直でストレートですばらしかったです。おかしければ笑って、よかったら拍手して…。演出部のリードで、一発でOKが出ていました。本当にお芝居が好きなんだなとうれしかったです。東京だったら、このムードは出ないと思います。それに、私はステージ育ちなので、この舞台の板が何ともいいんです。お客さんもそうですが、温かいものを感じました。
今回のストーリーは郷土を愛する気持ち、愛する人を守りたいという思い、ここで生きているんだという気持ちなど、普通のことを深く感じさせられる内容でした。山下清の魅力に誘われて、登場人物がより人間的になっていきます。
熊本弁は魅力的ですね…。昔から興味がありました。ストレートで強いのに、かわいくて、愛嬌がありますね。
ナース姿は約3年ぶりでしたが、今回は昭和のナースで、ナースキャップが大きく、スカートの丈が長く、薄い生地のタイツをはき、新鮮でした。
熊本は食べ物がおいしいですね。生とうもろこしを初めて食べましたが、スイーツみたいでおいしかったです。水がおいしいから、野菜も魚もおいしいです。馬刺しもおいしく、熊本ロケの間で東京に一時帰らなければならないときは、馬刺しをおみやげに買って帰りました。
塚地さんはなぜか一緒にいるだけで、笑ってしまうぐらい楽しいです(笑)。市原さんは、私の母も好きで、共演できてうれしかったです。
つたないですが、熊本弁を勉強させていただいて、とてもかわいいなと思いました。東京の人にも熊本弁は新鮮だと思います。熊本のすばらしさがぎっちりつまった作品ですので、熊本の方も熊本以外の方も楽しめる作品になっていると思います。
阿蘇の火口から煙が噴出している。その火口を不思議そうにのぞくのは、“放浪の天才画家”山下清(ドランクドラゴン・塚地武雅)。「火の国・熊本」を放浪している。
観光客にまじり、若い女性が思いつめて火口を見つめている。その目に涙が…。おもわず声をかける清の風変わりな物言いに、女性(石原さとみ)はようやくほほ笑んだ。しかし、清は詐欺師(柳沢慎吾)一味に間違われ、怒った客に追いかけられて逃げ出す。
うまく逃げ切った清は、熊本県山鹿市の山鹿灯籠踊りと遭遇する。その美しさに吸い寄せられ一緒に踊り出す清。「あんた、おかしか! 山鹿灯籠踊りは乙女限定」とオバサンに怒られる。オバサンの名は頑子(市原悦子)。その名の通り頑固者だが名医で、町の人から愛されている。
清は頑子の診療所に居候して、頑子の手伝いをすることになり、またしても、珍騒動を巻き起こす。頑子の祖父が作った芝居小屋・八千代座が、客の入りが悪く、取り壊しの危機にあり、頑子は頭を悩ませている。
頑子の診療所に、あの火口で涙していた女性(石原さとみ)が急患で運ばれてきた。女性は多美といい、突然、恋人で医師の伊津野弘樹(山口翔悟)の元から失踪したらしい。頑子にとって娘のような存在なのだが、失踪の理由を頑子にも話さない。しかし、清のやさしさに、かたくなだった多美の心が次第に癒やされていく。
清と頑子のところに、弘樹の父親・伊津野(中尾彬)が怒り心頭で現れた。これまた、頑固者である。多美のせいで、息子の弘樹のいいなずけとの結婚が破談になろうとしていることを許せない伊津野は、清と多美が結婚するよう迫る。
八千代座の存続問題に清の結婚騒動、熊本の町は大騒動に…。
今年の夏、暑い中、熊本県に『裸の大将』がお招きいただいて、ロケが行われました。最初、私が熊本を訪れたのは2月でしたが、熊本は熱かったです。何が熱かったかと申しますと、熊本県の皆さまの心が熱かったです。地元の皆さまの八千代座にかける思い、そして、阿蘇の方々の気持ちも熱かったです。熊本の熱さを、スタッフ、そして、山下清役の塚地武雅さん、市原悦子さん、石原さとみさんをはじめとした多彩なゲストの皆さまで描いていきたいと思います。
2009年9月30日発行「パブペパNo.09-238」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。