2009.11.6

<2009年11月21日(土)21時〜23時10分>

ハッピーバースデー

フジテレビ開局50周年3夜連続スペシャル企画
『探そう!ニッポン人の忘れ物』
ドラマ
『ハッピーバースデー』制作発表

先日、いよいよクランクアップを目の前にしての
記者発表が行われました!
会見会場には家族を演じた皆さんが勢揃い!

(2009年10月31日 制作発表より)


 娘を愛せないという難しくもショッキングな母親、藤原静代役を見事に演じきったのが、木村佳乃、そして声を失うという初の困難を抱える悲劇の少女役、藤原あすかに挑戦しているのが、あの大人気子役、大橋のぞみだ。さらに声を失ったあすかを預かり大きな愛で包みこむあすかの祖父が伊東四朗、祖母に加賀まりこ、あすかの兄を期待の子役鈴木宗太郎が、そして仕事一本で家庭のことは妻任せの父親役を勝村政信が演じています。

 難しい役を演じきった木村佳乃は、「あすか(娘)を愛せないという理由が自分の幼少期に問題があってそこが丁寧に描かれているので監督と相談しながら少しづつ丁寧につくりながら演じてきました。」とじっくりと作り上げてきたことを語った。特に、伊東四朗演じる父親に初めて長年隠していた自分の気持ちをぶつけるシーンが印象に残っていると語り、「伊東四朗さんに支えられてなんとかできました。」と話すと、「(台本)11ページ分をまさかワンカットで撮るとは思っていなかった」と伊東四朗も気持ちのいい緊張感あふれる収録であったと振り返りました。 
 さらにはこんな一幕があったことも披露して、「娘をビンタするシーンがあって普通は実際には当てないのですけれど、(大橋)のぞみちゃんはすごく勇気があって『実際にたたいてください』と言われたので思い切ってやりました。」と語ると大橋のぞみは「痛くなかったですよ。無事でした。」と皆を笑わせました。
 そんな大橋のぞみも今回は声を失うという難しい役に挑戦したのです。「お母さんと仲良くできなくて声が出せないのが難しかったけれどがんばりました。」と感想を述べると、すかさず加賀まりこが横から「台詞がなくて楽でした。」と代わりに答えのぞみちゃんと微笑みあいスタジオを笑わせると、さらに伊東四朗が「台詞がない、ていうのは難しいんですよ。」とコメント。「でもその分、ぼくの方に台詞がきちゃったけれど。」とおじいちゃん役伊東四朗も笑わせるなど、のぞみちゃんのコメントを二人揃って助ける様は、ドラマさながら。孫を温かく包み込むドラマのおじいちゃんおばあちゃんの愛情深さにもご注目いただきたいところ。
 同様にあすかの兄、直人役を演じた鈴木宗太郎も、泣くシーンですぐに泣けなかった際には「『はいがんばって!』って大橋のぞみちゃんに言ってもらえてがんばりました。」と語ると、「そんなこと言ったっけ?」と仲良く大橋のぞみが答えるという仲の良さを見せてくれました。妹の心の叫びに気づき奮闘する、兄、直人と妹のやりとりにも注目してください。
 ドラマのテーマであり、企画趣旨である『ニッポン人の忘れもの』について話題が至ると、加賀まりこも「以前は近所のおじさんおばさんに怒られたのにそういうことがなくなりましたね。」と昔を振り返る。すると伊東四朗も「昔はもっと近所全体で子供を育てていましたよね。家族も必ず皆で丸いちゃぶ台を囲んでごはんを食べていたのにそういう大家族制みたいなものがなくなったのが現代のひずみなのではないかと思う。」とまさに『ニッポン人の忘れもの』という今回の企画へのひとつの解答を出してくれました。
 最後に「皆さんにはニュートラルな気持ちでこのドラマを見ていただきいろいろなことを感じていただきたい。」と木村佳乃は視聴者に向け訴えた。勝村政信も「このドラマを見終わった後に家族の顔をふと見てくれたら。」とメッセージを送っていました。

 さらに今回新たに他キャストが発表されましたよ!

 大橋のぞみ演じる藤原あすかが声を失い祖父母のもとに預けられた際に出会う孤独な老人、野々宮役を三國連太郎が演じます! 三国連太郎は既に1週間前に長野、上田の美しい自然の中、ロケを終えている。温かく大きな愛であすかを包み込み、あすかの傷ついた心を少しづつ癒していく大事な役でありシーンであるだけに、大橋のぞみや加賀まりこも三國とのシーンのことが最も心に残るシーンとしてあげていたほど。
 また、爆笑問題の田中裕二も友情出演しているのです。あすかの小学校の担任黒沢先生役として出演している。いち早くあすかの異変に気づき、あすかを救おうと、母親静代と真っ向から向き合うという重要な役どころとなります。俳優としての活躍も目覚ましい田中裕二。今回初の教師役。「教師らしさ、て難しいですね。いろいろな教師がいますからね。」と教師の難しさを語りつつ、今回のドラマを通じて「台詞の中でも言っていますが、世の中のスピードにどうしても大人も子どももついていけなくなっていると思います。立ち止まって、引いて見て、少し冷静に世の中を見てみるのも大事ではないかな、というようなことをドラマを通じて感じていただけたら。」と語っていました。

 いよいよドラマもクランクアップ。ドラマで取り上げているのは決して特別な自分と無関係のことではありません!
 ぜひ、自分の家族の問題として、自分の問題として見ていただきたいと思います。