2009.10.29
(左から)大内厚雄、窪田正孝、高橋かおり、岡田浩暉、火野正平
<2009年11月2日(月)スタート 毎週月〜金 13時30分〜14時放送>
「愛」とは肉体に宿るのか、それとも心に宿るのか
人間の生死を越えた決して成就することのない切ない「愛」…。
そこには人々が失いかけている本物の「愛」の姿がある。
逝ってしまった恋人の魂が、別の人間に宿るという奇蹟、そして決して見ることのできないその魂を愛し抜こうとするヒロインのはかなくも切ないラブファンタジー。
大手レコード会社アポロンエンタテインメントの宣伝部で働く直(高橋かおり)は、ある夜、流れてくる美しいピアノ曲「青の月」に聴き入り、目に涙を浮かべる。そんな直に、音楽ディレクターの浩志(岡田浩暉)は冷ややかな目を向ける。直と浩志の運命的な出会いだった。恋に落ちた直は、一年後、浩志に誘われて二人で新しいレコード会社・ダブルエックスミュージックを立ち上げる。二人の心 を結びつけた謎のピアニスト・ゼノのアルバム「青の月」を発売。二人の愛が深まっていく。
クリスマスの日。直も正体を知らされていないゼノのコンサートが開催される。コンサートが成功したら結婚しよう─と約束する直と浩志。が、コンサート会場に向かう途中、浩志が交通事故に遭い意識不明に…。
一方、浩志と同じ病院で意識不明の20歳の青年・健(窪田正孝)が奇蹟的に目を覚ます。「俺は健じゃない、浩志だ」とつぶやく健の身体には、亡くなった浩志の魂が宿っていたのだ。ある日、悲しみに暮れる直のマンションに健が突然現れる。直は、浩志の記憶を持つ見知らぬ青年の健に驚くが・・・。
やがて健に引かれていく直。
二人はどんな愛の選択をしていくのか…二人の愛に奇蹟は起きるのか…。
大手レコード会社のやり手宣伝マン。明るくて凛として責任感が強い。その反面、素直に感情を出すことが出来ず人前では泣けない。
クリスマスの日、結婚を約束した最愛の浩志が交通事故に遭い、意識不明となる。ある日突然、浩志の記憶を持つ青年・健が直のマンションに現れて…。
この(東海テレビの昼ドラの会見の)場に立たせていただくのは、主演として3回目になります。本当にうれしく思っています。撮影が始まった頃に、プロデューサーとこんな話をしました。「目に見える、目の前にある現実だけを信じる心は男性の方に多く、目に見えないものを信じたいと思う心は女性の方に多いのではないか」と。この『Xmasの奇蹟』はそんな女性の皆さんの心をくすぐる作品です。私自身、台本を読んだときに、心をくすぐられ、号泣しました。そして、この物語の「奇蹟」が心にスーッとしみこんできました。今では、もしかしたらこういう「奇蹟」が私自身にも起こるんじゃないかと思い始めています。回が進むごとに、直の心情はどんどん難しくなってきています。今はまさに、苦しみの真っただ中に立たされている状態なんですが(笑)、この作品の台本からあふれ出てくる言葉たちをしっかり受け止め、ラストまで突き進んでいきたいと思っております。切ないストーリーですが、本当にすてきな作品です。たくさんの方に見ていただきたいと思っています。
直と同じ会社の売れっ子音楽ディレクター。社長の柏木と対立したのを機に会社を辞め、直と新しいレコード会社を立ち上げる。謎のピアニスト・ゼノをデビューさせ成功を収める。直情的で男らしい。ゼノの正体は浩志であるが、そのことは博人しか知らない。クリスマスの日、交通事故に遭い意識不明となる。
『Xmasの奇蹟』、僕は別名『愛の奇蹟』と呼んでいる作品です。大きなトラウマを抱えて心を固く閉ざしていた男が、直という運命の人と出会って、大きく変わっていきます。男性の固く閉ざしてしまった心を開けるのは、愛する女性しかいないと思うんですね。愛する人と夢に向かって一歩踏み出そうという矢先に、浩志は亡くなってしまうので、その強い思いが窪田君演じる健に宿るわけですが、クリスマスの日にどんな奇蹟が起こるのか、僕自身とても楽しみにしています。
20歳の青年。サッカーとバイトに明け暮れている大学二年生。シングルマザーの母に育てられ穏やかで優しく母親思い。やや優柔不断で面倒くさがりで鈍感なところがある。クリスマスの日、バイクで事故に遭い、浩志と同じ病院に運ばれる。一カ月後、奇蹟的に目を覚ました健の身体には、亡くなった浩志の魂が宿っていた…。
“奇蹟の男”窪田正孝です(笑)。見た目は20歳の大学生で、中身は35歳の役です。
最初、岡田さんの芝居を見せていただいて「この人の思いを、芝居を受け継がなきゃ」と感じ、直さんに対する一つの思いを大事に演じなくてはいけないな、と思いました。これまでは台本を読んで感じたままをカメラや芝居にぶつけてきたけれど、僕自身21歳なので、そのままやっても“ハタチ”にしか見えません。20歳の男と35歳の男の違いってなんだろう? って、今まで以上に役について考えながら演じています。健でいるけど、中身は浩志だって伝えることが出来ない葛藤…自分を殺して、健として直さんの側に居るのか、本当のことを伝えるのか、その心の葛藤が皆さんに伝わったらいいですね。
売れないスタジオミュージシャン。浩志とは音大の同期で親友。行きつけのバー・ノクターンで直がバイトをしているころから、直に思いを寄せている。浩志が亡くなった後、直の力になろうと、自分がゼノだとうそをつく。
普段は舞台をやっていますが、今回はドラマの現場に呼んでいただいています。最初のころは、右も左もわからず、迷子になったような気持ちになりました。プライベートでもよく迷子になるんですけど(笑)。本当に楽しい現場で、台本も非常に面白くて、貴重な経験をさせていただいています。僕の役は、15年ヒロイン・直を思い続け、15年親友・浩志の才能に嫉妬し続けているという難しい役。直、浩志、健の3人の関係は非常に切ないですが、その中に同じように切なく、僕も少し絡んでいますので、ぜひ見ていただければ、と思います。
大手レコード会社の社長。冷酷とも言える経営手腕で会社を大きくしてきた。汚いこともいとわず業界内に敵も多いが一目置かれている。過去二回の離婚経験があるが現在は独身。
今、プロデューサーが「このドラマは、とことんはかなく、とことん切なく、とことん悲しいラブストーリー」って言っているのを聞いていて、俺、何でここにいるんだろうって思います(笑)。大きなレコード会社の社長の役なんだけど、「長」って付く役は、ヤクザ映画で組長とか会長しかやったことがなくて、とりあえず慣れようと思って、出番を待っているとき、迎えの助監督に「社長」と呼んでもらうようにしています。お昼のドラマは初めてで、先輩方には大変だよって言われていたんだけど、今まで1シーンか2シーンで撮影が終わっていたので、お昼のドラマっていいなって思っていたんだよね。けど、後半になったら出番がたくさんあって、参っています(笑)。これから、なぜか高橋君とベッドシーンがあるんです。とりあえず、見てね。
直の妹。妹気質で、自分に正直な性格。浩志のことが好きで、浩志と直が付き合っていることなどお構いなしで浩志にアプローチしている。後に博人へ思いを寄せ始める。
健の幼なじみ。ずっと友達のように過ごしてきたが、健が仁美の思いに気づいて付き合うことに。いちずで不器用でまっすぐな性格。
直、浩志、博人のいきつけのバー・ノクターンのママ。3人を温かく見守っている。恋人のピアニストが自殺した過去を持つ。
健の母。エステティシャンの仕事をしながら女手一つで健を育ててきたシングルマザー。健と仁美の仲を温かく見守っている。
主題歌を歌うパク・ヨンハが本人役でドラマに出演!
韓国で「青の月」を聴いて感動した韓国人歌手パク・ヨンハは、楽曲提供をしてほしいとヒロイン・直のもとを訪れます。日本語のセリフにも初挑戦!
登場は第12、13話です。また主題歌のPVはドラマのセットで撮影!
ドラマとのコラボにも注目です。お楽しみに!
初めて、日本のドラマで主題歌を歌わせていただくことになりました。
ニューシングル「最愛のひと」は、ドラマ「Xmasの奇蹟」と同じように、言葉にできないような、悲しくて切ない愛情をテーマにしたバラードです。たくさんの方に愛される曲になればと願っています。ぜひ聴いていただき、皆さんの愛を「最愛のひと」に、そして「Xmasの奇蹟」に注いでいただけたらうれしいです。
今回のドラマの企画を考えるに当たって、こだわっていたことが一つあります。「とことんはかなく、とことん切なく、とことん悲しいラブストーリを作りたい」という思いでした。「はかない、切ない、悲しい」とはどういうことかを考えたのですが、たどり着いたところは、決して成就することのない、もしかしてハッピーエンドは迎えられることもないのかもしれない…そんな愛の形でした。今回は「生と死」、その絶対的な障害が二人の間に立ちはだかり、二人を分けてしまった…そんな恋物語です。今回は二人がどんなに頑張っても、どんなにあがいても、おそらく元通りの二人に戻ることはできません。しかし、それでも相手のことを思い、自らの愛を全うしようとする、そこには皆さんの心に届くであろう本物の「愛」の姿が描けるのではないかと思いました。とてもとても悲しい物語が出来上がっていると思います。クリスマスをクライマックスとして、最初に死んだ恋人がよみがえるという奇蹟、そして一年後のクリスマス、その二人がどういう形で愛を全うし、どういう形で愛を収めるのかたくさんの人に見届けてもらいたいと思っております。
昼ドラ『Xmasの奇蹟』
2009年11月2日(月)〜12月29日(火)
*11月23日(月・祝)は休止
2009年10月29日発行「新番組発表資料 No.09-037」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。