2009.10.20

<2010年春 三夜連続放送>

フジテレビ開局50周年企画
『わが家の歴史』制作発表

来春3夜連続放送!
超豪華キャスト勢ぞろい!


>>『わが家の歴史』オフィシャルサイト


 「フジテレビ開局50周年企画」の大トリとして2010年の春に放送するスペシャルドラマ『わが家の歴史』の制作発表が、収録中のスタジオで行われた。
 3夜連続放送、トータル8時間の超大型企画であるこのドラマは、激動の昭和を底抜けの明るさとバイタリティーで生き抜いたある架空の家族の物語。三谷幸喜が脚本を書き下ろし、メインキャストに連続ドラマの主役級十数人がそろっていることで早くも話題を呼んでいる作品だ。
 博多から上京した一家が暮らす自宅のセットに、八女家の長女・政子役の柴咲コウ、その夫・鬼塚大造役の佐藤浩市、長男・義男役の松本潤、次男・宗男役の佐藤隆太、次女・波子役の堀北真希、三女・房子役の榮倉奈々、義男の恋人・一之瀬ゆかり役の長澤まさみ、一家の幼なじみ、つるちゃん役の大泉洋、政子の元許婚者・大浦竜伍役の玉山鉄二、宗男の妻・マリア役の鈴木砂羽、そして大造の本妻・鬼塚千晶役の天海祐希、一家の母・マキ役の富司純子、父・時次郎役の西田敏行、と大家族を演じる豪華キャストが役衣装でずらり勢ぞろいすると、スタジオが一気に華やいだ。
 共に登壇した三谷幸喜氏は、「このドラマには100人以上の登場人物が出てきますが、その全員が主役であり、あの時代そのものが主役であるというドラマです。大変いい作品に仕上がっていると思います。」と脚本の出来ばえに自信を見せた後、「あとはあなた方次第です」とキャスト陣に向かって話しかけ、早速会場は大爆笑の渦に。そして、「僕の中で今まで見てきたテレビドラマのワクワクした部分を全部取り入れて、全部吐き出しました。ホームドラマ、歴史もの、サスペンス、コメディ…とテレビドラマのすべての要素が入っています。昭和の日本中が必死になって頑張っていた空気を皆さんに感じていただければ、と思います。」とこの作品に対する思いを熱く語った。また、舞台、映画とさまざまなジャンルで活躍する三谷氏が考える、テレビドラマならではのおもしろさとは“次はどうなるのだろう”という連続性であると言う。「今回は3夜連続なので、明日はどうなるのだろう、最終回はどうなるのだろう、と一夜見たら次が気になるような面白さを出したい。この3日間は日本中の方々が八女家と共に生きていけるようなドラマになればと思います。」とのこと。登場人物一人一人が個性あふれる愛すべきキャラクターでありつつ、それぞれに深いドラマがあるのは三谷作品ならでは。今作ではきっと誰もが八女家を応援したくなるはず。
 主演の柴咲コウが演じるのは、家族の幸せを願い、前向きに生きるしっかり者の長女・政子。オレンジ色のチェックのワンピースにカールした髪を髪飾りで留めた昭和スタイルがレトロでかわいらしい。「皆が主役、というドラマで、ほのぼのと暖かい気持ちで演じることができています。政子は長女でしっかり者の女の子というだけではなくて、好きな人に対する気持ちというものも描き出されているすてきな脚本なので、そういうところをきちんと演じられればといいなと思います。」と話した。
 その政子の夫・大造役、佐藤浩市は「物質的に豊かでなければ、気持ちも前向きになれないという今ではない、戦後の皆が前向きに生きていた時代を必死に走りきる男を演じていきたいと思います。」と“架空の一家の目線で壮大な戦後史を描く”というドラマのテーマとも絡めながら、大造役を演じる抱負を語った。
 そして、長男・義男役の松本潤は「この場にいられることがとても光栄です。昔を知っていらっしゃる世代の方には懐かしく感じていただけて、僕の世代の方にはこんなこともあったんだなと勉強してもらうなど、家族それぞれいろいろな見方のできる作品だと思います。そして、家族の良さみたいなものをあらためて確認できるドラマだと思いますので、それをみなさんにも感じていただければうれしいです。」とこの作品に対しての熱い気持ちを語る一方で、「先日撮影した家族写真を見て、自分の濃いまゆ毛を隠すと柴咲さんの目にそっくりだということに気がつきまして、兄弟っぽくてよかったなと思いました。」と会場を和ませた。
 また、役名が“つるちゃん”の大泉洋が「バイタリティーあふれるすてきな役ではあるんですが、僕の役名は何なんですか?」と聞くと三谷氏が「おかだまこと」とその場の思いつきで答え、ついでに「つるちゃんの場面はカット候補です。」と言い出したり、前日の収録で父・時次郎役の西田敏行がそばつゆをこぼす様に共演者たちが爆笑し、松本がNGを連発したエピソードを話しながら全員がまた思い出し笑いを始めるなど終始にぎやかで、ドラマの明るく楽しい雰囲気が伝わる会見となった。
 約4カ月の撮影期間中、この大家族を引っ張っていく監督・河野圭太「この八女家の面々は本当にすごく良い家族になっていて、そしてちょっと妙な家族になっていて、大笑いしながら撮影しております。期待していただける作品に仕上がると思います。」と手応えを語るこの作品。史上最強のスペシャルドラマとしてフジテレビが総力を挙げて制作し、50年の感謝を込めてお送りする。請うご期待!

■ 佐藤隆太 コメント

 とてもユーモアにあふれていて、笑顔の絶えない現場です。この家族の温かみが画面を通して皆さんに伝わると思いますので、ぜひとも楽しみにしていてください。

■ 掘北真希 コメント

 三谷さんが書かれた台本を読んで、読んでいる時からワクワクしました。私は昭和最後の年に生まれました。昭和という時代から力強さみたいなものを感じましたので、昭和に生まれてよかったと思います。読書好きでいつも本を読んでいる女の子ですが、私も読書が好きなので、親近感がありました。読書が好き、というと皆さんまじめなイメージがあるかもしれませんが、どこか変わっていて、マイペースな女の子で大好きです。家族そろって食卓で食事をしている時間が本当にいいなと思っています。撮影の合間も楽しくて、毎回皆さんと一緒に笑いながら撮っています。

■ 榮倉奈々 コメント

 こんなにステキな方々の仲間に入ってもらってすごくうれしいです。撮影が終わるまで、少しでもたくさんのことを吸収していきたいと思いながら現場に向かっています。房子ちゃんは漫画家になるのが夢で、手塚治虫さんにあこがれているという女の子ですが、私も小さいころから絵を書くのが好きで、イラストレーターになりたいと思ったこともあるので、最初にこのお話をいただいたときは緊張して、大丈夫かなと不安だったこともあったのですが、ちょっとした共通点を見つけたときはほっとしました。まだ撮影は2/3残っていますが、皆さんの足を引っ張らないように頑張りたいので応援よろしくお願いします。

■ 長澤まさみ コメント

 私が演じる一之瀬ゆかりは、世間知らずのお嬢さまでものすごく波瀾万丈な人生を生きる女の子なんですが、そんなゆかりの人生を一生懸命生きられたらなと思っています。

■ 大泉 洋 コメント

 すごいドラマに出てしまいました。どこを見てもテレビでよく見る方ばかりで、控え室でもどこにいていいかわからない怖い現場だと思っています。僕が演じます“つるちゃん”という役は非常にバイタリティー溢れるすてきな役ではあるのですが、どこまで(台本を)読んでも最後まで本名が出てきません。果たして僕の名前は何なんだろうという、この辺に脚本家の乱暴なキャラクターデザインを感じます。(笑)。もう少し僕も深く描いてほしかったなという思いがあります。(三谷さん)僕の名前は何ていうんですか?

<三谷さん:「おかだまこと」です>

(驚)どこにも「つる」がないですね…初めて役名を知りました…。

■ 玉山鉄二 コメント

 つるちゃんがおっしゃったように、メイクルームではこのすごい皆さんを前に、とても緊張していて、気がついたら僕とつるちゃんは洗面台の前で肩身を狭くして立っていました(笑)。僕の役は、繊細に慎重に演じたいと思っています。これから上海ロケもあり、今後の撮影をとても楽しみにしています。

■ 鈴木砂羽 コメント

 こんな豪華なキャストの中で楽しく演じています。宗男さんと結婚して後に八女家に入っていくのですが、八女家の癒やし系、セクシー担当として頑張っておりますのでよろしくお願いいたします。

■ 天海祐希 コメント

 「私が本妻でございます!」複雑な感じですよね(笑)。八女家の皆さんとはちょっと違った、ビジネスライクになってしまった家族を演じています。ちょっと現代の女性像と通じるところがある奥さまで、お仕事もバリバリやっているんですが、どこか満たされていないところがあり、寂しさも持っている役柄です。でも、楽しく演じさせていただいています。共感したり、懐かしい気持ちになるドラマだと思っています。

■ 富司純子 コメント

 あこがれの三谷幸喜さんの作品に初めてお声をかけていただき、こうして出させていただけるという幸せをかみしめております。私と時次郎の結婚は、最初はお見合いかなと思っていたのですが、そうではなくて、恋愛して一年の交際の末に結婚した愛する夫だとのこと。そして、すてきな個性豊かな5人の子どもに恵まれて、とても幸せなマキさんです。それぞれが、連れ添う人を連れてきて、恋人がいて、八女家は毎日本当に楽しくて、昨日も、笑いをこらえるのに我慢に我慢を重ねて、毎日本当に楽しく撮影をさせていただいております。

■ 西田敏行 コメント

 八女家、私のファミリーですが、ご覧いただいてわかりますように私の遺伝子はどこにあるのでしょうか? と思うくらい、すばらしい子供たちに恵まれました。これもひとえに伴侶のマキさんのお陰だと思っています。時代に翻弄されながら力強く生きていくこの一家をけん引する八女時次郎、私を差し置いてこの役を演じられる役者は日本にはおりません。大変な自信を持ってお送りすることができると思います。八女時次郎は西田敏行と同意語です。これから「八女さん」「ときちゃん」と声をかけてください。
 三谷幸喜さんの本は、何げなく書かれている日常会話の中にも行間をたぐっていくといろいろな笑いの金鉱がたくさんあり、それを掘り当てる喜びというか、掘り当てたときの役者の達成感というものがあります。実に楽しく撮影していて、毎日、役を演じることがこんなに楽しいことなのかと思わせてくれる本だと思っています。たまに金鉱を掘り当て過ぎて、やり過ぎるところがなきにしもあらずですが、その中でも吹き出しそうになりながらシリアスなシーンを撮っているというスリルがとてもたまらなくて、役者としては最高に楽しい現場です。本を読んで思わず、三谷さんに「最高傑作である」とメールをしましたところ、「当然です」と返信いただき、本当によかったなと思っています。(笑)。