2009.11.10

ニュース速報は流れた

人間関係うずまくテレビ局報道センター。
そこから流れた一本の速報。
時を同じくして800q離れた北海道室蘭市で発見された死体―。
この二つをつなぐなぞの携帯メール―。

一度ではその真相にたどり着くことはできない。
二度、三度繰り返し見るうちに、あなたはこの事件の裏に隠された真実を知ることになる。

これはテレビ局報道センターの報道局フロアで起こってしまった事件を深夜発生時から
翌朝までの8時間にわたりほぼリアルタイムで描く、タイムサスペンスドラマです。

>>「ニュース速報は流れた」オフィシャルサイト

<2009年11月18日(水)スタート 隔週水曜 21時〜22時ほか>


1998年にフジテレビ初の有料チャンネル「フジテレビ721」が、その翌年「フジテレビ739」が開局しました。その開局から10年、2009年4月フジテレビは有料プレミアムチャンネル「フジテレビNEXT」を開局させ、本格的な有料ハイビジョン3チャンネル体制を開始しました。3チャンネルの最上位の位置づけにある“プレミアムチャンネル”の名にふさわしく、そのチャンネルの、その1番組のためだけにお金を払っても惜しくない、そう思わせるだけのコンテンツを目指す「フジテレビNEXT」。その「フジテレビNEXT」 の目玉に据えるのが、今回の開局記念連続ドラマ『ニュース速報は流れた』です。

このドラマの特色として、
(1)視聴者は最近忘れられつつある“緊張感に満ちた濃密な芝居”が見られて、
(2)“難解で二転三転する予測不可能なストーリー”に翻弄され、
(3)“深いテーマ性”に考えさせられる。
という3点を意識して制作しました。

<登場人物>

小林亮平(26) … 成宮寛貴

成宮寛貴

事件前の印象 :
1年目の新人AD。朗らかで熱心。仕事の覚えも早く、上下関係の厳しい報道センターにおいても、上司たちからかわいがられている。

柴田レイコ(26) … 酒井若菜

酒井若菜

事件前の印象 :
東都テレビアナウンス部のアナウンサー。人気アイドルアナ。本人はバラエティー番組ばかりで不本意。おバカと言われない報道担当に移りたいと常々思っている。仲村デスクに近づき、力になってもらおうとしている。

仲村鷹彦(37) … ARATA

ARATA

事件前の印象 :
社会部デスク。実質そのポジションは報道センターのナンバー2に当たる。35歳という若さでそのポジションについていることに対し、周囲からの妬みもある。まじめで堅物。面白くない男と思われている。数年前までそのポジションを務めていたのが潮崎であることから、その越えられない壁と比較されることに苦しんでいる。

内田明恵(23) … 佐津川愛美

佐津川愛美

事件前の印象 :
東都テレビコンプライアンス部員。相馬のアシスタント。頭が良く、記憶力も抜群。局内の知識が豊富。

古賀昭二(38) … 深沢 敦

深沢 敦

事件前の印象 :
派遣会社のシステムエンジニア。陰気で無口。いつもニヤニヤしている。何を考えているか分からない。技術者としては一流の腕を持つ。システムの構築が無ければ人間は小さな無能なものと考えている。

江川 均(28) … やべけんじ

やべけんじ

事件前の印象 :
政治部記者。気弱で内気。ゆえに他の記者のように要領よく情報元や他局の記者とつきあえず悩んでいる。一方で今の過熱したテレビ報道に疑問を感じている。数日前、トクオチをしてしまい、責任を感じている。

相馬大輔(35) … 萩原聖人

萩原聖人

事件前の印象 :
東都テレビ、コンプライアンス部員。社内でのトラブルが発生した時、調査、調整、広報を行う。如才なく、組織の一員であることをひと時も忘れない。ややまじめさに欠けるが、ミスはしない。

向井 徹(41) … 豊原功補

豊原功補

事件前の印象 :
3年前に演出手腕を買われてバラエティーから異動してきたディレクター。視聴率のためなら多少強引な演出もいとわない。元ラグビー部で大柄。皮肉屋で口が悪い。

潮崎俊太郎(52) … 小林 薫

小林 薫

事件前の印象 :
東都テレビ報道センターのトップである編集長を務める。社会部デスク時代には奇跡のスクープを連発し、その実績は今では半ば伝説のように語られている。2003〜2005年の東都テレビ報道センターの黄金の3年間の立役者である。
その一方、人柄もユーモアにあふれ、決断力があり、報道センター以外の部署の人間からも尊敬される存在。

<第1話あらすじ>

 北海道室蘭市。住宅街の一角。家から男が飛び出す。通りかかった車が男を跳ね飛ばす。車はスピードを緩めることなく走り去る。
 男は動かない―。ぴくりとも動かない―。

 ドラマやバラエティーと違い、同じ被写体、同じ内容、いわばまったく同じ素材をもとに各テレビ局が視聴率とジャーナリズムをめぐってしのぎを削るテレビ報道の世界。報道マンたちは図らずとも、演出とスピードを求めて行く。マスメディアにおける正義であるべき報道。しかしそこに働く者たちはみな人間である。神ではない。誰もが間違いを犯し、ときにそれを責め、ときにそれを許す。そんな正義と欲望の矛盾が渦巻く報道センターに訪れた奇妙な週末の夜から物語は始まる。

 一週間の仕事を終え、24時間営業の報道センターがホッと一息つく週末の夜。東都テレビ報道センターに何とも言えないどんよりとした空気が漂っていた。原因はその日の朝にさかのぼる。次期首相候補と目されている防衛大臣が、総裁選への出馬を突然、表明した。各局の画面に躍る速報。どの局もわれ先にと、政局の今後を担うニュースを速報として放送した。しかし東都テレビだけは違った。いや、乗り遅れた、と言うべきだろうか。政治部の記者が情報を取り損ね、東都テレビだけが速報を打てなかったのだ。こんなミスを報道の世界では“トクオチ”と呼ぶ。痛恨の失態である。
 報道センターでかつて数々のスクープを飛ばし、今は不動の編集長である潮崎(小林薫)は、部下の失敗の尻ぬぐいのため、すべての放送を終えた深夜、編成部に向かう。
 編集長を見送った副編集長、すなわち報道センターの若きナンバー2の仲村(ARATA)は、トクオチの原因である政治部の記者・江川(やべけんじ)をデスクに呼びつける。仲村は焦っていた。越えなければいけない巨大な壁である編集長・潮崎。かつて潮崎が副編集長として現場の陣頭指揮を執っていた時代は、信じられないような政治スクープを連発し、視聴率も数年にわたりトップを維持していた。“政治の東都”と呼ばれるほどだった。“仲村が副編集長になってから、報道はパッとしない” そう思われることが不愉快でならなかった。仲村はその焦りを江川にぶつける。一方で仲村より4つ年上でありながらナンバー3に甘んじているディレクター・向井(豊原功補)はそんな仲村を“あんたは自分のやりたいようにやればいい”と励ます。しかし、その二人の間にはどこかすっきりとしない溝が感じられる。それは年齢とキャリアのもつれのせいだろうか。
 そんな居心地の悪い空気の漂い始めた報道センターに二人の部外者が訪れる。バラエティーで引っ張りだこのアイドルアナウンサーのレイコ(酒井若菜)と、パソコンのメンテナンスにやってきたシステムエンジニアの古賀(深沢敦)である。会社のほとんどの人間は知らないが、レイコは入社以来、一貫して報道を志望してきた。しかし、実際はバラエティーで愛嬌を振りまくアイドルアナである。本当は皆、心の中では自分のことをバカにしているのではないか、とニュースを担当していない自分にコンプレックスを抱えていた。一方、必要以上に丁寧な口調と仕事ぶり、そしてなぜこんな深夜にと言いたくなるような時間にパソコンの修理をしにきた謎の男・古賀に、スタッフはみな違和感を覚えていた。
 そして、いつもと変わらぬ元気と軽快さで報道フロアを行き来するAD・亮平(成宮寛貴)。この報道センターでバイトを始めて1年になるが、今やムードメーカーである。トクオチに沈む報道センターの空気を少しでも変えようとしているのか、いつも以上に明るく走り回る。そんな亮平は報道センターの裏手の廊下に消えて行く仲村とレイコを目撃する。何か予感でもあったのだろうか。いつもであれば放っておくはずが、なぜかこの日は二人の後を追う亮平。二人を追って廊下へのドアを抜けた時、不意に携帯がメールの着信を告げる。面倒くさそうに携帯を見る亮平。だが、次の瞬間、目を疑う。
 「室蘭市に核ミサイルが落ちた―」


<番組概要>

放送チャンネル

フジテレビNEXT(CS放送)
※第1話はプロモーションとして無料放送。「フジテレビONE」、「フジテレビTWO」、スカパー!の「スカパー!プロモ」とスカパー!e2の「e2プロモ」、ケーブルテレビ局が運営する自主放送チャンネル(コミュニティチャンネルなど)で放送。「フジテレビOnDemand」で無料配信。

放送日時

11月18日(水)スタート
(隔週水曜21時〜22時ほか)

キャスト

  • 成宮寛貴
  • 酒井若菜
  • ARATA
  • 佐津川愛美
  • 深沢 敦
  • やべけんじ
  • 萩原聖人
  • 豊原功補
  • 小林 薫

スタッフ

脚本
君塚良一
ドラマ『踊る大捜査線』
映画「踊る大捜査線THE MOVIE」「誰も守ってくれない」(モントリオール世界映画祭 最優秀脚本賞)
金沢達也
ドラマ『華麗なるスパイ』
映画「CAGE」
製作
大多 亮
ドラマ『東京ラブストーリー』『愛という名のもとに』『101回目のプロポーズ』
『ひとつ屋根の下』
映画「ヒーローインタビュー」「冷静と情熱のあいだ」「アマルフィ」
企画
小牧次郎
ドラマ『世にも奇妙な物語』シリーズ
映画「Love Letter」「メッセンジャー」
協力プロデュース
高井一郎
ドラマ『SP』『ビーチボーイズ』
プロデュース
増本 淳
ドラマ『コードブルー −ドクターヘリ救急救命−』『Dr.コトー診療所2006』
『はだしのゲン』
監督
中江 功
ドラマ『Dr.コトー診療所』『薔薇のない花屋』
映画「冷静と情熱のあいだ」
制作
フジテレビ

2009年11月9日発行「新番組発表資料 No.09-036」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。