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勤務中ネットオークション150件

2009年11月14日

広域圏事務組合係長を口頭注意

 富山市など5市町村でつくる富山地区広域圏事務組合の男性係長が、勤務時間内に業務用パソコンでインターネットを通じたオークション(競売)にひんぱんに参加して、落札、購入を繰り返していたことが分かった。組合は8月下旬に事実を把握し、係長を口頭注意した。

 同組合などによると、係長は立山町末三賀にあるクリーンセンターに勤務している。
 関係者から朝日新聞富山総局に寄せられた資料によると、係長は07年5月ごろ〜09年8月ごろ、有名ブランドの衣類やスタッドレスタイヤなど、約150件の取引を行っていた。連日のように落札を繰り返し、1日で5件取引したケースもあった。

 組合の説明によると、係長の上司のクリーンセンター所長が8月下旬、取引に気付いて発覚した。聞き取り調査の結果、係長が事実関係を認めたという。

 組合側は、業務用パソコン端末の私的利用の事実と係長への口頭注意を行ったことを認めた一方で「取引の期間や購入した商品の数は正確には把握していない。本人は転売はないと言っている」としている。

 同組合は、パソコンの私的利用が、公務員の職務専念義務に反するとの見解を示しつつ、(1)私的利用は今回が初めて(2)本人が反省している(3)ほかの同種事例との処分内容のバランスなどを考慮して、懲戒処分はしなかったと説明している。

 再発防止策として、オークションやギャンブルといった業務に関係ない内容を含むサイトについて、閲覧制限をする機能を業務用パソコンに施している最中という。

 広域圏事務組合の辻勤治事務局長は「公務員として不適切な行為だった。再発防止に努めたい」と話した。

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