「宇宙エレベータ」とキャンプ
以前、ブログでも触れた僕が監修した、日本科学未来館の映像「宇宙エレベータ」。これが、嬬恋のキャンプ場で星空下、野外上映されました。

このキャンプ・プログラムは、無印良品さんが毎年行っているもので、特に夏のこの企画にはトータル500人近い人が訪れるそうです。他にも、カヌーやカヤックなど様々なプログラムが用意されていて、大勢の人たちが楽しんでいました。

キャンプをしてみて、世の中が合理的になったことで、失われたコミュニケーションがあることに気づきます。人とリズムを合わせ、人と協力し、お互いが気分よく、そしてその中で自分も自分なりに100%楽しむ。一人一人は確かに個でありながら、集合体を構成する要素の個でもあるわけです。

自分を大切にする、ということは、=(イコール)、自分の家族、パートナー、友達はどんな気持ちだろうか?と考えることです。

この先、「宇宙エレベータ」のある未来がやってきたとしても、それは変わらず大切なものであると思います。
夏の子供イベント
帰国しました。まるで台風と一緒に戻ってきたようです。笑 その影響で実施が危ぶまれた子供イベントも、台風の勢力が弱まったことで、無事行う事が出来ました。

これは、主に小学生4年〜6年生の天文が好きな子供達、約30人が集まり、僕と一緒にワークショップを行う、というものです。みんなに「未来の家」を創造してもらいました。全員、積極的な姿勢で参加してくれて、すばらしいアイデアもたくさん出ていました。子供の可能性は本当に無限です。



夏休みは、このワークショップでの経験をいかして、是非、自分の好きなことを探求する時間をもってほしいな、と思います。
みんな、また会いましょう!

どうもありがとう!

それと、僕の大家さん&友人のお宅に子供が生まれました。僕の友人Oh!sumi氏は、これで「おじちゃん」になったわけです。年をとった感じがするよねぇ。笑 紗季ちゃんという生後2週間の赤ちゃんは、まだミルクを飲むか泣くか寝るか、という感じですが、とにかく小さくてかわいいです。


大きくなったら僕のワークショップに参加してくださいね、紗季ちゃん。
ケニアの宇宙飛行士候補

今日、僕の手元に一通のメールが届いた。毎日100通以上のメールを処理している僕は、あまりひとつのメールを読むのにじっくりと時間を割くことができない。でも、今日届いたこのメールは違っていた。何度も、何度も、読み返した。それは、先日行ったケニアからのメールだった。滞在中にワークショップを行った「Save The Children Center」の菊本さんからだ。

僕にどうしても話したいことがあってメールを出している、と書いてある。何だろうと読み進めると、そこには、僕自身も予想しなかった内容のことが書かれていた。

僕は、どういう背景と事情があって、子供たちがセンターで暮らしているか、ということに関して、一人一人の情報は知らされてはいない。ただ、センターに来るまでのプロセスが、彼らにとって決して幸せなものではなかっただろうことは、容易に想像できる。そこで僕にできること、僕にしかできないことは何だろう、そう考えて選んだ答えが「ワークショップ」だった。僕は、人間を支えるもの、それは夢と希望、そして創造力だと考えているから。

メールはこう続いていた。

***
ワークショップにいたマサイ族出身の少年を覚えていますか?彼は、母親が亡くなった後、父親に置き去りにされ、アフリカのサバンナでたった一人で生きていました。

サバンナでは、近所には隣人もいません。10キロ離れた学校を往復し、食事はそこで出る給食だけ。夜は一人、簡素な家でハイエナからの攻撃におびえていたそうです。私は、その情報が入ったとき、すぐに彼に会いに行きました。2年半にも及ぶその生活で、少年はすっかり疲弊し栄養も不足していましたが、それでも彼には、マサイの魂とプライドがあるすばらしい少年だと感じ、私は驚きました。

センターに来て3年。彼は、最近朝の4時に起きています。いままでは、みんなと同じ5時が起床だったのに。その1時間、彼は何をしていると思いますか?彼は勉強をしていました。そして、先日、学校で一番の成績をおさめたのです!私は彼に聞いてみました。将来は何になるの?と。彼は「ママ、僕は月に行くパイロットになるんだ。」そう答えました。

セルカンさん、私は、あなたがここを訪れてくれたことに、そして彼らに希望という光を与えてくれたことに心から感謝をしています。

言葉では伝えきれず、歯がゆいばかりですが、私の心からのあふれんばかりのありがとうが届くことを願っています。
***

僕からも、同じ気持ちを返したい「Save The Children Center」のみんな、すばらしい経験をありがとう、と。また会いに行きます。
公開対談のお知らせ
急なお話ですが、5月20日(日)、東京ミッドタウンにある会場で、対談講演を行います。対談相手は、関心空間の前田氏という方です。前田氏は、Webコンテンツを手がけているクリエイター。数々の賞も受賞されているそうです。実は、僕はお目にかかったことはないのですが、僕の活動に興味を持ってくれた前田氏より、是非とのご依頼を受け実現することとなりました。テーマはもちろんWebについてですが、初対面での対談なので、ある意味とても未知数で楽しみです。詳細は下記になります。この対談の模様は、技術評論社『Web Site Expert』に掲載されます。ご興味ある方は是非、おいでください。

開催日:2007年5月20日(日)
時 間:15:00〜16:30(開場14:30)
会 場:デザインリエゾセンター(東京ミッドタウン・タワー5F)
問い合わせ:wse@gihyo.co.jp
もしくは03-3513-6170までご連絡下さい。
*お席は先着順となります


http://gihyo.jp/(告知サイトです。)

このブログでの受付などは行っておりませんので、直接、お問い合わせ先にお願い致します。
子供たちからの贈りもの
先日、トルコへ行った様子はブログでもレポートしましたが、帰国してようやく落ち着いた僕の元に、一通の封筒が届きました。それは、その時のイベントで当選から外れてしまい、参加できなかった小学校の子供たちから届いた、うれしいプレゼント。62人が、僕の絵を描いて送ってくれたのです。すべての絵を、ここでご紹介したいところですが、やはりそれは無理がありますね。笑 まずは、僕がセレクトした2枚を紹介させてもらいます。

何となく、僕に似ていますね。

かわいい〜。笑

実は、子供たちが送ってくれた絵、すべてに、トルコと日本の国旗が描かれていました(一人の絵では日本の国旗の色が逆になっているけど 笑)アジアの東と西の端に位置する二つの国を行き来する僕にできることは、本当にささやかなことだと思います。けれど、トルコの子供たちの心に、この二つの国の国旗を刻めたことを、僕はとてもうれしく感じています。

このブログを日本で読んでくれている貴方の心にも、日本とトルコの国旗がたなびくことを願っています。
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