STATE | ENTRY | <<new | 2 / 6pages | old>> |
|
子供の刀
先週末は、講演会のため静岡県清水市へ出向きました。たくさんの子供たちも聴きに来てくれていて、講演後の質問タイムでは、積極的に手を挙げて質問をしてくれました。しかも、その質問の内容も、なかなか独創的なもので、僕もどうやってこたえたら伝わるか、悩んでしまうほどでした。子供の持つ無限の可能性をあらためて感じました。 また、今回は懇意にしていただいている黄檗売茶流の中澤宗匠とご一緒させていただき、その中で江戸時代から明治維新に至るまでの日本の歴史をとてもわかりやすく教えていただきました。徳川家康、勝海舟、大久保利通、西郷隆盛、木戸孝允、坂本龍馬など、まだまだ僕がしらなかった歴史上の人物も多く、僕も日本に住んでいる以上、もっと勉強したいな、と思いました。また武士という言葉の本当の意味を教えてもらえたことは、僕にとってとても貴重なことでした。「サムライ・ニッポン」というイメージは、海外では、「シンプルな武器でありながら、不思議と強い、負けない」というイメージです。けれど、武士の「武」という言葉は、本来は矛を止める、という意味で、武士が刀を抜くということは、自分が切られるか、相手を切るか以外に道はなく、武士が刀を抜く時は、本当にその覚悟をしたときに限るのだそうです。いかにに刀を抜かずに武士としての生涯を生き抜くか、それこそが武士道というわけです。西洋にも騎士道というものが存在しますが、これはある意味、キリスト教と深く関わっているものであり、日本の武士道とはかなり意味が違います。日本の武士道の5常、仁・義・礼・智・水・信は、これからの未来、世界が一つになるためのキーワードでもあると思いました。 帰り道に、ハイテクな回転寿司に入りました。食べ終わったお皿を 回収口に投入すると、計算までしてくれます。5皿食べると自分の席のモニターでゲームも出来ます。おもちゃ、あたりました。ハンバーグ寿司もありました。笑 PS 今月からナポリ大学の客員教授になりました。 |
|
西宮での講演会
先日の連休は、神戸に講演に出向きました。曇り空の東京を新幹線で出発し、名古屋にさしかかるころには、雪は本格的に降り始め、神戸についたときにはすでに一面雪景色となっていました。
西宮市健康福祉局の方のお話しでは、この土地ででこんなに雪が降るのは珍しいそうで、にもかかわらす大勢の方が講演を聞きにきてくれていました。どうもありがとうございました。 西宮、といえば、阪神淡路大震災で被害が大きかったところです。振り返ると、あのときも真冬だったと記憶しています。講演会場になっていたビルも、その周辺もすべてその時に崩壊し、復興した後に建てられたものだそうです。大震災の時の恐怖が、子どもの心にトラウマとなってしまうケースも 多くあると聞きます。確かに相当なショックであることは、トルコの震災を経験した僕にも、その気持ちはよく理解できます。自然の脅威の前に、人間は本当に無力です。 けれど、恐怖は知識で克服できます。これからの人類の本当の武器は知識であり、人類の未来は、根源的な意味における人間と自然との調和にかかっていると僕は思っています。インフラフリー研究も、自然の営みから学ぶことがベースとなる研究です。西宮で大変な経験をした子供達にも、きっと心の中にその大切さが刻まれていることだと思います。イコール(=)それは、未来の大発見をする可能性のある子供達である、とも言えるわけです。 そして、これぞ!という大発見を思いついたら、是非、僕を訪ねて来て下さい。笑 |
|
数学が広げる未来の扉
先日、神奈川県数学教育研究会連合会の大会で講演を行いました。全国から数学の先生方が集まり、算数・数学教育の在り方を考え、午後は学生への公開授業も行われます。僕のこの日の講演の演題は、「数学が広げる未来の扉」。僕自身がどう数学と関わり、現在までの道のりをたどってきたか、を中心にお話をしました。
数学、というと、毛嫌いする人もいるようですし、日本では文化系、理数系という分類で、分けて考えてしまうことが多いようです。実は、この文化系、理数系という分類を日本に来て初めて知り、驚いた事があります。 僕自身は、宇宙の本質も数学であると考えていますし、その数学の本質を理解することは、分野をカテゴライズするために必要なのではなくて、今の僕の研究、生活、すべての創造力の源として重要な意味があると考えています。すべては数学でできています。けれど、自然界には数学というものは存在していません。では、2次元の世界で考える数学は、3次元の私たちの暮らしとどう関わっているのか?実は、これが数学の一番のおもしろさ、創造力だと思います。数学は、3次元の存在である私たちが、多次元の世界である自然や宇宙を理解するため考え出された、人間のためのツールなのです。そして、このツールの完成度こそ、私たち人類の進化の度合いともいえるわけです。 ツールに振り合わされずに、その本質のおもしろさに気づけば、数学を学ぶ本当の楽しさに気づいてもらえるのではないでしょうか?まだまだ人類の進化も発展途上の中にいます。この未知数の学問を、次の世代の子供達にどんどん進化させていってほしい。その先にある未来を、その子供達の手で創造していってほしい。そういう意味で、子供達の数学の教育に関わる先生たちの、これからますますのご活躍を期待したいと思っています。 |
|
近況報告
ここのところ、いくつかイベントが重なっていたので、まとめて報告します。
まずは、明治大学大学院の構法研究室の学生との食事会。ここの学生さんと僕は不思議に気が合います。特にやる気と創造力にあふれた学生さんばかりで、食事会もいろいろな話ができ、とても楽しい時間となりました。これから、彼らが学び、より成長していく過程を一緒に過ごせることは、僕としてもよろこびです。 次は、友人のDJ/YAMAの船上パーティーへ遊びに行きました。連休2日目ということもあり、かなりの混雑で、お台場から2時間のクルーズを楽しみました。 そして、連休最終日は、日本科学未来館でのイベントで、子供向けのワークショップ「宇宙エレベーターのある未来〜2062年の街を描こう!」に出演しました。全天周映画「宇宙エレベータ」を親子で鑑賞した後に、監修をした僕と一緒に宇宙エレベーターの完成が想定されていた2062年のお台場をスケッチで描くという内容です。子供達が描き出すすばらしい感性に、僕だけでなく、未来館のスタッフの方々も大変驚いていました。子供はみんな、天才です。 みなさんは、中秋の連休、どんな風に過ごしましたか? |
|
休みの一日
僕はどちらかと言えば、寝起きが悪い方です。人に言わせるとどちらかと、じゃなくて、かなり悪いらしいです。(笑)特に最近は、以前にも増して忙しくなり、しかも、平日の朝は体を鍛えるため、早めに起きて公園で走っているため、週末しかゆっくり眠る時間がありません。
でも、この連休初日の土曜日は、いつもより早めに起きました。この日は、スケジュールがぎっしりです。まず、朝は江戸川区にある小松川第一中学校に行き、約500人の子供と父兄を対象にした講演を行いました。子供たちに今までの自分の生活の流れや物を見る視点を話しました。みんなが心の中の自分を信じること、夢を持って自分の道を探すこと、その大切さを知り、行動するきっかけをになってくれるとといいな、と思っています。約1時間の講演会でしたが、みんな最後まで頑張って聞いてくれてありがとう。最後は頭の体操がてら「タイムマシンゲーム」もしました。 僕たちが持っている時間、関われる時間は「今」だけです。思春期の大切な時期「今」という時間をみんなに精一杯楽しんでもらいたい、そう願っています。 午後は東京都美術館に行き、「トプカプ宮殿の至宝展」の記念イベントで講演をしました。トルコや世界の様々な文化で暮らしたアナトリアに興味を持っている方々が参加し、様々な専門者の講演会が行われました。先生方の話は、ほとんどが昔の日本とトルコの関係や歴史に名前を遺した人を話題にしていて、僕が知らなかった日本からみた歴史も知ることができる素晴らしい発表になっていました。僕自身は、アジアの両側にあるトルコと日本との関係の中から生まれる世界に伝えたいメッセージと、そこから、これからの未来を予想する、という内容で発表をしました。 夕方、講演会を終えてから、友達がやっているバーベキューに参加。二次会は友達の家になり、そこでひちゃんと出会いました。彼は、まだ二歳半ですが、僕らはすぐに仲良くなり一緒に遊びました。彼はウルトラマンが大好き。どうやら僕のことをウルトラマンの家族だと思っていて、僕はひちゃんにはセルカンではなく「ユリアン」と呼ばれていました。ウルトラマンの一族と友達になれたひちゃんは、「ユリアン(僕)」と過ごす時間がうれしくてとても興奮してしまい、その日は夜中まで起きていました。ひちゃん、翌日は大丈夫だったかな? 日本では、「早起きは三文の得」というそうですね。この日は、朝から充実していて、本当にその通りだな、と思いました。これをいい機会にして、土曜日の朝も走ってもいいかもしれないな、という気分になっています。今度は、土曜日の早朝の走りコースを探さなくちゃかな。(笑) |