近況報告
ここのところ、いくつかイベントが重なっていたので、まとめて報告します。

まずは、明治大学大学院の構法研究室の学生との食事会。ここの学生さんと僕は不思議に気が合います。特にやる気と創造力にあふれた学生さんばかりで、食事会もいろいろな話ができ、とても楽しい時間となりました。これから、彼らが学び、より成長していく過程を一緒に過ごせることは、僕としてもよろこびです。

盛り上がったよね。笑

次は、友人のDJ/YAMAの船上パーティーへ遊びに行きました。連休2日目ということもあり、かなりの混雑で、お台場から2時間のクルーズを楽しみました。

かっこよかったよ!

そして、連休最終日は、日本科学未来館でのイベントで、子供向けのワークショップ「宇宙エレベーターのある未来〜2062年の街を描こう!」に出演しました。全天周映画「宇宙エレベータ」を親子で鑑賞した後に、監修をした僕と一緒に宇宙エレベーターの完成が想定されていた2062年のお台場をスケッチで描くという内容です。子供達が描き出すすばらしい感性に、僕だけでなく、未来館のスタッフの方々も大変驚いていました。子供はみんな、天才です。

また会いましょう。

みなさんは、中秋の連休、どんな風に過ごしましたか?
東芝エレベーターコンテスト
僕は、先日、東芝エレベータコンテストに審査員として参加しました。このコンテストは、東芝エレベータのCSR(Corporate Social Responsibility)として、次代を担う青少年に社会インフラとしての近未来の「エレベーター」のアイデアを募るコンテストです。全国から10の大学、研究室から、応募作品が集めれたそうです。審査員は5名。建築家の今村さん、キュレーターの四方さん、子供の危機管理のスペシャリスト横矢さん、東芝エレベーターの技術者の方、そして僕です。

審査中の様子です。

エレベーターというものを、ひとつの移動の手段としての箱だけでなく、コミュニケーションとしてどうとらえていくか、その時テクノロジーはどう機能するか、真の安全とは何か、町作りにおけるエレベータの役割、など、それぞれの審査員の専門が異なっているため、審査の視点も多岐に渡りました。

コンテストですので、結果を出さないといけないものですが、どの応募作品にも探求心と創造力があり、すてきなものだったと思っています。こだわるのは結果ではなく、未来へ向けて、あらたな視点をどんどん取り入れ、行動し経験を重ねることです。このコンテストが、学生や研究者にとって、そうしたきっかけになってくれるのであれば、僕も審査員として参加した意味があると思います。
休みの一日
僕はどちらかと言えば、寝起きが悪い方です。人に言わせるとどちらかと、じゃなくて、かなり悪いらしいです。(笑)特に最近は、以前にも増して忙しくなり、しかも、平日の朝は体を鍛えるため、早めに起きて公園で走っているため、週末しかゆっくり眠る時間がありません。

子供とふれあえるこうした講演は、僕のライフワークです。

でも、この連休初日の土曜日は、いつもより早めに起きました。この日は、スケジュールがぎっしりです。まず、朝は江戸川区にある小松川第一中学校に行き、約500人の子供と父兄を対象にした講演を行いました。子供たちに今までの自分の生活の流れや物を見る視点を話しました。みんなが心の中の自分を信じること、夢を持って自分の道を探すこと、その大切さを知り、行動するきっかけをになってくれるとといいな、と思っています。約1時間の講演会でしたが、みんな最後まで頑張って聞いてくれてありがとう。最後は頭の体操がてら「タイムマシンゲーム」もしました。 僕たちが持っている時間、関われる時間は「今」だけです。思春期の大切な時期「今」という時間をみんなに精一杯楽しんでもらいたい、そう願っています。

この写真は、僕の子供の頃のものです。

午後は東京都美術館に行き、「トプカプ宮殿の至宝展」の記念イベントで講演をしました。トルコや世界の様々な文化で暮らしたアナトリアに興味を持っている方々が参加し、様々な専門者の講演会が行われました。先生方の話は、ほとんどが昔の日本とトルコの関係や歴史に名前を遺した人を話題にしていて、僕が知らなかった日本からみた歴史も知ることができる素晴らしい発表になっていました。僕自身は、アジアの両側にあるトルコと日本との関係の中から生まれる世界に伝えたいメッセージと、そこから、これからの未来を予想する、という内容で発表をしました。

でも「ユリアン」って、女性役じゃない?ひちゃん。。。

夕方、講演会を終えてから、友達がやっているバーベキューに参加。二次会は友達の家になり、そこでひちゃんと出会いました。彼は、まだ二歳半ですが、僕らはすぐに仲良くなり一緒に遊びました。彼はウルトラマンが大好き。どうやら僕のことをウルトラマンの家族だと思っていて、僕はひちゃんにはセルカンではなく「ユリアン」と呼ばれていました。ウルトラマンの一族と友達になれたひちゃんは、「ユリアン(僕)」と過ごす時間がうれしくてとても興奮してしまい、その日は夜中まで起きていました。ひちゃん、翌日は大丈夫だったかな?

日本では、「早起きは三文の得」というそうですね。この日は、朝から充実していて、本当にその通りだな、と思いました。これをいい機会にして、土曜日の朝も走ってもいいかもしれないな、という気分になっています。今度は、土曜日の早朝の走りコースを探さなくちゃかな。(笑)
僕は日本にいたとき

スイスにある全寮制の学校に通っていた僕は、8歳から両親と離れて生活をしています。まとまった休みには帰省することもありましたし、両親がスイスまで来てくれることもありましたが、兄弟と共に過ごした、という時間は、実はあまり多くはありません。特に、一番下の弟は、今年で年23歳。僕とは11歳年が離れています。僕が、(スイスの学校を退学になり)家族の家に戻った15歳の時、その弟は4歳でした。その後、現在に至るまで、僕は98ヶ国を巡り、日本にきてから8年半経っています。今では、両親とですら月に一回電話で話せば十分な日常になりました。

でも、今日は久しぶりに、父とも母ともゆっくりと電話で話しました。なぜなら、日本を離れることができない僕の代わりに、両親がイスタンブール工科大学の「2007年特別賞」を受け取るため、イスタンブールへ出向いてくれたからです。僕は、イスタンブール工科大学で学んだこともあり、その学校の出身者で活躍している人、成功している人に贈られるのがこの賞なのだそうです。

両親は、この賞の受賞をとても喜んでくれました。東京で初めての本を出版した記念パーティーに駆けつけてくれた時も、両親は僕が異国の地で、みなさんに祝福されて出版できたことが幸せだ、と言ってくれていました。

こうやって両親が喜んでいる姿を見ることができるのは、やはりうれしいものです。

今日の電話で、父は「自分が進みたい道に向かうために、これからも頑張ってね。僕らは離れていても家族だし、僕とお母さんも、あなたと同じ様に頑張っていくからね。」と話してくれました。

僕は、もう20年近く前、退学になった学校の学長先生の部屋で、黙って僕を迎えに来てくれた父と同じ父だ、と感じました。ん?それは何の話ですか?と思った人は、僕の2冊目の著書「タイムマシン」を是非読んでみてください。笑
串本大使に任命される。
夏休みを利用して、弟夫婦が遊びに来ています。ドイツに住む彼らのバカンスは、うらやましいことに1ヶ月近くあるため、東京にも約2週間滞在する予定です。

先日、その弟夫婦を連れて、和歌山県串本町を訪れました。ブログにも書きましたが、僕は二度目の訪串になります。でも、今回は、特別な意味がありました。それは、僕が第一回串本大使に任命されたからです。笑

市長から委嘱状というものを渡され、大使としてどう串本町に関わり、貢献していけるか、打ち合わせも行いました。



過疎化が進む地方の町作り、無人島という自然財産を大切に保護しながら、それを町のためにどう生かしていくか、エネルギー問題、子供問題、意義のあるテーマばかりです。僕の研究が串本町の人々の暮らしに役立ててもらえるよう、研究者としても串本大使としても、引き続き頑張っていこうと思っています。

みなさんも、是非、一度、串本を訪れてみてください。
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