アニリール・セルカンさんのこと

2009年8月29日土曜日 11:20

本日付朝日新聞土曜別刷「be on Saturday」の『フロントランナー』で知った。
思えば昨日,ちらっと見たTVで「宇宙エレベーター」という言葉をちょうど聞いたところだった!
こんなスゴイ人が日本に足場を置き,すでに10年とは…。
朝から絶句した。

「非凡な天才」と呼ぶ人もいる。
「天才」だけでも十分「非凡」だと思うのに,「非凡な天才」って?
詳しく知って納得。本当に「非凡な天才」だ!

Anilir Serkan
アニリール・セルカンさん(36歳)
1973年ドイツ生まれ。トルコ国籍。東京大学大学院助教。
宇宙物理学者,工学博士。
トルコ人初のNASA宇宙飛行士候補生(フライトエンジニア)。
元アルペンスキー選手。

この人はこんな経歴だけで語れる人じゃない。
3年前にこの人の本の編集担当者だった人の言葉だと:

セルカンさんの経歴は、非常に多彩です。
NASAで「宇宙エレベーター」を設計したり、スキー選手として国際大会に出たり(長野オリンピックにはトルコチームのコーチとして来日)、トルコ人とし て初めて宇宙飛行士候補に選ばれたり、プリンストン大学で数学の講師を務めたり、研究の成果を認められてアメリカ名誉勲章やケンブリッジ物理学賞を受賞し たり。

なかでも、とくに注目されているのが、「宇宙飛行士候補」ではないでしょうか。もし、本当に「宇宙飛行士」に選ばれたら、2010年以降にNASA で計画されている「有人惑星ミッション」、他の惑星に人間がいくミッションに参加する可能性があります。つまり、ひょっとしたら、将来、火星にいくかもし れない人、なのです。

この人,もちろんすばらしい日本語の使い手です。「立て板に水」なんですって。
日本語のブログだってあるのよーeek
それだけじゃない,な~んと8カ国語を操れるらしい。

新聞記事から,特に印象に残ったのは以下の部分:
… その学校を退学になり、家にいても退屈なので仲間とタイムマシン作りに挑戦しました。未来にかかわるなら人類の過去を知るべきだと思い、古代シュメール語も学びました。そうして最後は宇宙にひかれていった。地球の中にいても全体像がわからないので、外に行く必要があると考えたことが、宇宙エレべーターの発想につながったのです。

-宇宙にひかれたのはなぜ?
 69年にアポロ11号が月に着陸したとき、世界中が興奮しましたよね。宇宙から見れば地球は一つ。人類全体が同じ夢を見たのです。いま、そんな夢があるでしょうか。人間には夢が必要です。それを夢で終わらせず、高い目標をどう実現させるかを考えるのが人間のインテリジェンスであり、存在理由だとさえ思う。それはどの夢は宇宙にしかない。僕は自分が面白がりながら、みんなが一緒に向かっていけるような夢をつくっていきたいのです。
この見識の広さ,柔軟さ! すばらしい!
この人の本も是非読みたい。


09/08/29 19:30
古い経歴をコピペしていました。訂正しました。

09/10/07
セルカンさんの経歴について,匿名のコメントをいただきました。
私自身では内容についての真偽の判断がつきかねますので,興味がおあり方は下記コメントをご参照ください。

1 Comment

  1. Nakres

    お邪魔致します。

    突然コメントする失礼を重々お詫び致します。お手数ですが、アニリール・セルカン氏について、以下のページをご覧になって冷静に検討して頂けないでしょうか。

    http://blog.goo.ne.jp/11jigen/

    にわかには信じられないかもしれません。(私も同じでした。)しかし、資料を客観的に検討すると、とても信じ難いことが実際に起きていたと結論するしかありません。

     
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