2009年11月14日 12時20分更新
岡山市に本店がある地方銀行2行のことし9月期の中間決算は、中国銀行が2期連続で減益となったものの、トマト銀行は、2期ぶりに増益に転じました。
このうち中国銀行が発表したことし9月期の中間決算では、一般企業の売上高にあたる「経常収益」がグループ全体で714億1100万円となり、去年の同じ時期よりも114億8100万円率にして13.8%減り、9月期の純利益も38億9000万円と去年に比べて2億6200万円減り、減収減益となりました。
これは、株価の値下がりですでに損失が発生していた株式を売却したことや、景気の回復が進んでいないため貸し倒れに備えた費用が予想以上にかさんだことなどが原因だということです。
中国銀行の永島旭頭取は「製造業を中心とした取引先の企業が去年秋の世界的な金融危機による打撃から脱却できていない影響が大きい」と話しています。
一方、トマト銀行のことし9月期の中間決算では、「経常収益」が97億1200万円で、去年の同じ時期より8億9000万円、率にして8.3%減りましたが9月期の純利益は去年の2倍強の3億2千万円と大幅に増えました。
これは、貸し倒れに備えた費用が予想よりも少なく抑えられたことや、株価が回復したことなどによるということです。
トマト銀行の中川隆進社長は「中小企業は依然として厳しい状況が続いているので、企業のサポートをさらに強化したい」と話しています。