2009年11月14日 12時20分更新
岡山県北部の真庭市の蒜山高原では夏の間を牧草地で過ごしたジャージー牛が冬を前にふもとの牛舎に大移動しました。
蒜山高原のジャージー牛の大移動は、夏の間、高原の牧草地に放牧していた牛を冬の寒さから守るためふもとの牛舎に移すもので、蒜山高原の晩秋の風物詩になっています。
13日は午前10時ごろから、酪農家の飯山久人さんが飼育するジャージー牛66頭が牧草地からおよそ4キロ離れたふもとの牛舎に移動しました。
牛の移動は近くの酪農家なども加わって25人がかりで行われ、牛たちは牧草地から追い出されると列を作って農道を整然と走り始め、およそ40分ですべての牛が牛舎に戻りました。
夏から新鮮な牧草を食べて育った牛たちは足取りも軽やかで、中にはわずか15分で牛舎へ駆け戻った牛もいたということです。
牛たちは、中国山地の厳しい冬を牛舎で過ごし、来年5月の大型連休明けごろに再び高原の牧草地に放牧されることになっています。