みずほ 3会長はとっとと辞めろ
2009年11月14日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
●長老支配の過ち繰り返す
この冬のボーナスは過去最低の支給額となり、多くのサラリーマンが懐さびしい年末を迎える。一方で、世間のご時世とかけ離れた面々がいる。みずほフィナンシャルグループの3会長だ。
前田晃伸、斎藤宏、杉山清次の各氏は、現在、取締役とはいえ執行役としての責任を免れているから“楽隠居”の身。その彼らが、頭取、社長時代とほぼ変わらない収入を手にしているというからふざけている。世界は金融機関の高給に厳しい目を向けていて、米ウォール街で前年比4割も増えるボーナスに批判が殺到しているというのにだ。
みずほ関係者は憤懣(ふんまん)やるかたなしだ。
「彼らは、これといった仕事がない。地方から呼ばれたからといって大口取引先に出かけてはもっともらしく仕事をしたような顔をしているが、これらは本来、副頭取や専務ら役員の業務です。ヒマだからシャシャリ出ていくだけなのに、3会長は賞与を含めて9000万円前後の役員給与を得ている。頭取や社長が約1億円だから、いくらなんでももらいすぎでしょう。もちろん、個室や秘書、車の3点セットもしっかり付いているのです」(みずほ関係者)
みずほ行員に言わせれば、執行役員以上の給与を上げただけで一般行員については見送ったままだという。一般行員の怒りや不満は当然だろうが、会長問題の本質は、単に金銭の多寡にあるのではない。
経済ジャーナリストの小林佳樹氏がこう指摘する。
「みずほグループができた7年前を思い出してもらいたい。当時、第一勧銀と富士銀行、日本興業銀行の3行の頭取がそろって退任したが、このとき、会長も相談役も置かないことを決めた。屋上屋を架す長老支配は経営を悪くし、意思決定を不透明にし、不祥事の温床になる。会長・相談役の廃止は、同じ過ちを繰り返さないためのみずほの英断だった。3会長は一連の経緯をつぶさに知っているはず。3氏は頭取を退くと同時に会長職に就くべきではなかったのです」
3会長は、みずほが公的資金の返済を終えていることや個人情報保護法で高額所得者の情報が開示されなくなったのをいいことに、ここ数年で一気に役員給与を上げたようだ。もし事実だとしたら老害そのもの。晩節を汚さないうちに退くべきだろう。
(日刊ゲンダイ2009年11月11日掲載)
- 関連ワード:
- みずほフィナンシャルグループ 給与 ボーナス 公的資金 個人情報
関連ニュース:みずほフィナンシャルグループ
- みずほ 3会長はとっとと辞めろゲンダイネット 11月14日10時00分
- <みずほFG>7.1%の減益毎日新聞 11月13日22時44分
- 大手5行、9月中間決算は黒字確保=「最悪期から脱出」時事通信社 11月13日18時10分
- みずほFG、中間純利益878億円=与信費用減少で黒字確保時事通信社 11月13日17時45分
- みずほFG:今9月中間期、純利益7%減、通期予想を下方修正
Sakura Financial News 11月13日17時43分
- << トヨタの大量配置転換で始…
- パチンコ店 ATM800… >>
経済アクセスランキング
- 若者の「海外旅行離れ」防ぐ 学生向け格安ツアーが登場J-CASTニュース 13日19時52分(18)
- 逃走中市橋容疑者雇い、仕事逃げた…大阪の建設会社 通報があだスポーツ報知 14日08時06分(10)
- 「会社を辞めろ」と言われても……泣き寝入りせずに抵抗する方法
Business Media 誠 13日18時44分(8)
- [事業仕分け]地方交付税「抜本見直し」 客観性高める必要毎日新聞 13日14時44分
- 不動産投資家必見!「更新料がなくなる日」【3】YUCASEE MEDIA (ゆかしメディア) 13日19時09分
- 世界2大富豪が対談「金融危機は去った」YUCASEE MEDIA (ゆかしメディア) 13日08時22分
- マクドナルド 復活リクエスト2位の「マックチキン」が本日待望の発売
J-CASTモノウォッチ 13日20時22分(4)
- JAL:今9月中間期、最終赤字1312億円、事業再生ADR手続申請
Sakura Financial News 13日17時10分(7)
- 卒業できるか?酒井法子が選んだ創造学園大学の評判ゲンダイネット 14日10時00分(1)
- サッポロビール社長を書類送検=料亭おかみへの傷害容疑−福島時事通信社 14日02時03分
消費者金融に払い過ぎた利息が取り返せる可能性があります
完済後もOK。返済中であれば取り立てを止めることができます
借金215万円がゼロになり、368万円戻ってきた事例も!!
弁護士相談24時間受付中