mtakahasによる
2009年02月21日 11時49分の掲載
一刻も早いデブリ屋設立が必要部門より。
一刻も早いデブリ屋設立が必要部門より。
capra 曰く、
今月10日に起きた米ロの人工衛星衝突により、ハッブル宇宙望遠鏡の修理に影響が生じる恐れが出てきた(本家記事より)。
ハッブル宇宙望遠鏡修理のミッションでは、以前から宇宙ゴミ衝突の問題が指摘されており、「壊滅的な衝突」のリスクはNASAの通常の許容範囲を超えるものであったそうだ。ジョンソン宇宙センターの軌道デブリ専門家であるMark Matney氏によると、以前計算された衝突リスクは1/185であり、「容認できない域に非常に近い」レベルだったそうだが、今回の衝突によって発生した宇宙ゴミによってさらに危険な確率になってしまったとのこと。NASAがミッション続行を決断するのには1~2週間かかるとのことで、続行が決まった場合、シャトル「アトランティス」によるハッブル宇宙望遠鏡修理ミッションは5月中旬頃に行われるという(wired.comの記事)。
衝突前でも1/185とはずいぶんと高い確率で驚きです。今後宇宙ゴミは増えることはあっても減ることはなさそうなので、今後さらに大きな課題となっていくと思われます。
影響は今後数十年に及ぶとの懸念も出ているそうです(47NEWS)。
ゴミは自分で片付けなさい (スコア:5, すばらしい洞察)
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いままでの衛星破壊はいいのかな? (スコア:3, 興味深い)
過去数十年って、アメリカは80年代にASM-135ミサイルで4回の標的衛星に命中させているし、
2007年には、中国が気象衛星(高度は今回の事故と同じ程度)をミサイルで破壊していますよね?
これらの高度は僅かな空気抵抗があっていずれは落ちていくのですが、
衛星関連の書籍の空気トルクのグラフを見ると高度に反比例(グラフが直線)していますね。
衛星搭載のデブリセンサー(幾つもの衛星に積んで測定しているようです。)のデーターによると、
デブリの存在密度は、サイズに大まかに反比例ですが細かくなると反比例より少ないようです。
小さい物は質量の割に空気抵抗があるので早く落ちるのでしょうね。
測定方法は、測定板にぶつかって発生するイオンや光、貫通するときの薄膜コンデンサの放電、
貫通によるガス圧の変化など、さまざまな測定方法があるようです。
ケスラーシンドロームは究極の宇宙平和への手段かも(笑)
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Re:いままでの衛星破壊はいいのかな? (スコア:3, 興味深い)
衝突事故は、ここで破片を撒き散らすつもりは無かったところで撒き散らしてしまった
ということの差ですね。
丁度観測できる衝突 [technobahn.com]もあるようで。
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スペーストリモチを早く作ろうぜ (スコア:3, 興味深い)
H-IIBは該当高度に10トン以上のペイロードを送れるんだから、デブリ群の後ろから、
デブリ群よりやや早いスピードで半径数キロのうすーいトリモチを展開して送り込んで、
ひっかかったのを全部補足して南太平洋に落とす・・・とかはできないのかなぁ。
衛星についても、相対速度の高いデブリにぶつかっても、穴は空いても破片はまき
散らさないような素材作りとか、そういうのはないものですかね??
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Re:スペーストリモチを早く作ろうぜ (スコア:4, 興味深い)
大砲の何倍もの速度で弾丸を撃ち込んでも吹き飛ばない素材が必要ですね。
大砲の中でも弾丸が高速なモノというと戦車砲ですが、だいたい1.6km/secぐらいでタマが飛ぶ。
しかし宇宙に飛び出すには7.9km/secの速度が必要なので。
軌道上での相対速度がここまで速くなるケースは少ないだろうと考えますが、
それぞれ様々な軌道で飛び交うデブリですから、回収しようとすると、
地上で打ち出されるほとんどの砲弾より速い相手になると思います。
トリモチみたいな柔らかいターゲットに当たった場合は入口より出口のほうに大穴が空き
衝突した場所は一瞬で蒸発するんじゃないかな。
一回で止めることなど考えず、何回にも分けて減速させて、
地球の引力に捕まえてもらう方向で考えたほうが、まだ実現の可能性があると思います。
水を入れたカプセルを打ち上げて、水蒸気のガスを軌道上に多量に撒き、
そこに突っ込んだデブリがだんだん減速して落ちていくように仕組んでみたらどうだろう。
10トン程度の水蒸気なんて、すぐに拡散して希薄になってしまい、全然役に立たないのかな。
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衝突リスクとは? (スコア:2, すばらしい洞察)
衝突の危険が 1/185 ということだが、正確には、
「m kg 以上のデブリが v km/s の相対速度で d 日間の間に衝突して 衛星の機能に壊滅的打撃を与える確率が」
というような計算が必要なのではないか。
m や v は、まぁお任せするとして、d 日間の方は、長くなればそれなりに確率も上がるわけだから、どのくらいにとっているのか気になる。元記事とかざっとググって見ても見つからないのだが、そのあたりご存知の方がいたら教えてください。
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Re:衝突リスクとは? (スコア:5, 参考になる)
許容できる確率は 1/200 程度らしいですが、 元々 1/300 程度だったのが、中国の衛星破壊で 1/185 になり、今回の衝突でさらに 危険が増したということみたい。
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Re:衝突リスクとは? (スコア:2, 興味深い)
修理ミッションを失敗させるほどの質量と速度を持ったごみが望遠鏡やシャトルやその他機材に
ぶつかり、それが原因で修理失敗になる確率が、先の衛星衝突以前でも1/185。
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Re:衝突リスクとは? (スコア:3, 興味深い)
そうでしょうなぁ。
しかしながら、パンが添加された少女ってのも見てみたいものですなぁ。
# パンを咥えた少女とならぶつかったことあるのでAC
# お互いに「ごめんなさい」しただけで何にもなかったけどね。
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スペースシャトルの乗員全員死亡する確率 (スコア:2, 興味深い)
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Re:スペースシャトルの乗員全員死亡する確率 (スコア:2)
って何のために?
お金がかかるわりに科学的成果はたいしたことないのでは。
好きで危険を犯すのは勝手だと思うけど、
それを奨励するのはどうかなー?
なんか民衆を満足させるための剣闘士みたいな気がするよ。
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Re:スペースシャトルの乗員全員死亡する確率 (スコア:4, すばらしい洞察)
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Re:スペースシャトルの乗員全員死亡する確率 (スコア:5, 興味深い)
とある学者の言葉 [cocolog-nifty.com]。
今は無駄で、未来も無駄かもね。
それでも、学者はなんか探すんです。色々な方法で。
「なんとかインチキできんのか?」
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信頼と実績の (スコア:1, おもしろおかしい)
J川し
(・ω・)翻訳「火星以外への出張クリーニングサービスも承ります」とのことです
つ¶と
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Re:typo? (スコア:2, すばらしい洞察)
そっちより、
誤: シャトル「アトランティス」によるハッブル宇宙望遠鏡衝突ミッション
正: シャトル「アトランティス」によるハッブル宇宙望遠鏡修理ミッション
じゃね? 元記事には "the Hubble repair mission" と書いてある。
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Re:typo? (スコア:2, おもしろおかしい)
叩けば直るんじゃないですかー?
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Re:typo? (スコア:2, 興味深い)
http://www.nintendo.co.jp/wii/q_and_a/015.html
一番下の「3.上記の方法で解決しない場合は、次のことをお試しください。」を参照。
Best regards, でぃーすけ
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Re:デブリ屋 (スコア:1, すばらしい洞察)
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Re:困った時にはビジネスチャンス (スコア:1)
ディフェンスに定評のある池上 [ikegami.co.jp]の出番?
# 宇宙関連の事業はなさそうでした
-- う~ん、バッドノウハウ?
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