reoによる
2009年10月20日 19時30分の掲載
さてどうなるか部門より。
さてどうなるか部門より。
2スレ781 曰く、
2スレ781を名乗る人物 (タレコミ子) が、科研費 研究課題番号:18760453というサイトで、東大助教アニリール・セルカン氏の科研費若手研究 (B) の実績報告書についての疑問を同大学競争的資金の不正利用の通報窓口に通報することを予告している。
同サイトでは大きく 2 つの疑問点について確認を求めた通報書原稿も公開されている。1 つ目のとして発表文献 4 件のうち、1 件が非学術雑誌であり、1 件が掲載の事実が確認できず、残る 2 件にも剽窃・盗用を疑わせる類似画像・文章が多数確認されていることから、研究自体が本当に行われたかどうかの確認を求めている。2 つ目として、そもそも審査の時点での経歴チェックが正しく行われたのかの確認を求めている。
エクスパックの配送状況を見ると既に発送された模様。東京大学 大学院工学系研究科 建築学専攻の教員であるアニリール・セルカン氏については、以前から経歴・業績に関する詐称が疑われており (参考: アニリール・セルカン経歴詐称疑惑)、Wikipedia のアニリール・セルカンの項目にいたっては要出典の嵐となっている。
監視は難しい (スコア:3, 参考になる)
科研費に限らず当然資金の不正利用は存在するわけですがその監視は簡単なことじゃないです。
専門知識のない役人にできるのはせいぜいPCやサーバーが正しく利用されているか(在るべき場所に存在して
ちゃんと台帳に載っているか)など資料からわかるものに限られます。実際には調査費や研究費など、
やっていないことを名目に人件費計上することが多く彼らにはお手上げです。
どうしたらいいんでしょうねー。
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Re:監視は難しい (スコア:3, 興味深い)
確かに調査費やバイト代は難しい。RA(研究補助)バイトが本当に研究してたかどうかなんて調べられるわけがないというか・・・ 出張費でも、研究発表の旅費は裏をとれますが、打ち合わせ旅費は裏をとるのが難しいですね。
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Re:監視は難しい (スコア:2, 興味深い)
最近,海外から「あなたの論文が推薦されました」といった形で
そういった類いの論文誌への投稿案内が多く来ます.
時々,業績リストにそういった論文誌も載せている人もいて,残念な感じ.
ぱっと見では区別できないですからね.
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Re:監視は難しい (スコア:2)
とある、一部の地域では
「インパクトファミター5未満は書いてないのと同じ」
という素晴らしいい基準で評価をしているので
同様の手法を導入すれば区別は容易になりますよ^^
ほとんどの人が、「何もしていない」って評価になるけど・・・
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クヒオ大佐 (スコア:3, おもしろおかしい)
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インフラフリーという考え方は面白いと思うけど (スコア:2, 興味深い)
宇宙飛行士候補、工学博士 アニリール・セルカン氏(前編) - ECO JAPAN〈エコジャパン〉 - nikkei BPnet 環境ポータル [nikkeibp.co.jp]
無設備のスラムのような街、過疎化の進む村でも、巨額で維持費のかかる箱物を作るのではなく、「現地にある資材」とマンパワーと既存の技術で問題を解決する方法を見出そうとするんでしょ。なんだか「マスター・キートン」のキートン・太一やAチームのコングを思い出してしまう。
たとえば段ボール製調理器 [slashdot.jp]みたいに、アフリカの強い日差しを利用して煮炊きができるようにするみたいな。
eComStation 2.0 Silver Release (RC7) http://ewiki.ecomstation.nl/ecomstation20rc7whatsnew
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単なる煽りを採用しないように (スコア:2, すばらしい洞察)
こういう話題はもう少し状況が進んでから採用した方がよいんじゃないか?
疑わしいってだけで個人名出てるし。
週刊誌じゃないんだから。
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PRL (スコア:3, 参考になる)
ひとつ確証をあげておくと、
http://www.isas.ac.jp/publications/annalreport/2003/4-2-1.pdf [isas.ac.jp]
の p.405 にある
S.Anilir: Designing in Parallel Universes and 11th Dimension: Physical Review Letter, January 2004 Edition, p.22, (2003).
というのは存在しません。というか、PRL は 2003 年には既に伝統的なページ番号を放棄しているので、p.22 などという概念は存在しません。
これだけでうちの業界ならアウトですが...
PRL の内容はアブストラクトだけなら誰でも http://prl.aps.org/ [aps.org] で確認できます。
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Re:単なる煽りを採用しないように (スコア:2, 興味深い)
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Re:単なる煽りを採用しないように (スコア:2, 参考になる)
科研費公募要領より
「応募書類に記載した内容が虚偽であったり、関係法令・指針等に違反し、研究計画を実施した
場合には、補助金の交付をしないことや、補助金の交付を取り消すことがあります。」
「科研費による研究論文・報告書等において、不正行為があったと認定された場合、当該補助金に
ついて、不正行為の悪質性等を考慮しつつ、交付した補助金の全部又は一部の返還を求めることが
あります。」
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本人の話によれば (スコア:1, フレームのもと)
>スキーの選手で1988年のカルガリー冬季オリンピックに出場
ではなく、メダルを獲ったといってたよ.だいぶ前なのでオレの聞き違い,記憶違いの可能性もあるから明言できんけど.
ついこないだの勝間のバーサンがいってた匿名実名の善し悪しじゃないが,ただの邪推に過ぎなかった時にタレ込んでいる奴にペナルティーが与えられる訳じゃないから,今の時点では嫌がらせの類だろ.編集者は何考えてんだよ.いちいちこんなトピックたてんなよ.
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Re:本人の話によれば (スコア:2, 参考になる)
しかし、カルガリー冬季オリンピック公式記録集 [aafla.org]
を隅から隅まで見てみても"Anilir Serkan"氏のお名前は見つからないんですよね。
参加しただけならともかく、メダリストであれば必ず名前が載っているはず。
#名前の綴りが違う、姓名逆転、国籍違い、等も考慮しましたが、やっぱり載ってません。
あと、この方1973年生まれですから、1988年のオリンピック当時は15歳ですね。
スケートなら珍しくなくても、スキー競技ではやや幼少に過ぎるのでは?
という事で1992年のアルベールビル公式記録集 [aafla.org]も見てみましたが、やはり見つけられませんでした。
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Re:本人の話によれば (スコア:2, 興味深い)
詐欺の基本ですけどね。「ここまで信じたんだから、ここで事実を疑うことは、これまで信じた自分を否定することだ」という心理状態に持っていくとあっちのものです。自分は騙されたいうことを認めるのは難しく、それよりは信じ続ける方が楽というものです。
#俺は賢いのでそんな経験はないぜ、なんてことはないです。勉強代が安ければそれに越したことはないけど。
LIVE-GON(リベゴン)
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Re:きもいよきもい (スコア:1, すばらしい洞察)
インターネットでは性格が“煮詰まる”ので、日常生活では「ちょっと変」どまりの人が
「異常」な行動・言動を取ります。
だから入れ込んではダメなんですよね。
真面目に(現実と同等程度のエネルギーで)ネットに関わろうとすると、異常な域にまで達してしまうんです。
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Re:きもいよきもい (スコア:2, すばらしい洞察)
不正が疑われる内容を大学当局に指摘するだけなら、ある種の正義感のようなものかもしれませんが、それをこういったところで大々的に公表する(しかもマルチポスト的に)のは、単なる目立ちたがりなのではないかな。あるいは名誉を貶めることを狙っているか……
人生は七転び八起き、一日は早寝早起き
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Re:きもいよきもい (スコア:2)
科研費 研究課題番号:18760453に
本人が、現在の進行状況を記す箇所があるのですが
>シロであろうがクロであろうが,大学当局がきちんと対応・調査してくれることを期待しています。
>通報自体を握りつぶされることを避けたかったため,「通報したこと」を明らかにしました。
と、書かれております
この一文をどのように判断するかは、いろいろあるでしょうが、、、、
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Re:きもいよきもい (スコア:2, すばらしい洞察)
暇人たちが寄ってたかってもっと些細な「悪」を糾弾し始めたらと思うとね。
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Re:きもいよきもい (スコア:2, すばらしい洞察)
それほど酷いことをしてきたつもりはありませんが、数十年も生きてると
あんまり他人に知られたくないことの一つや二つはあると思うんですよ。
暇人が寄ってたかって他人の過去を暴きにかかるのが当たり前の世の中になって
何かの拍子にそういう暇人の一人から恨みを買ったら怖いな、という妄想でした。
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Re:国が税金の無駄遣いをしているのと同じ構造があるのではないか (スコア:4, 興味深い)
>科研費の使い方にしろ実際こんなんに使って良いの?ってのを側で実際に見たことありますし
間接費の場合は用途を定められていないので何に使っても問題はありません。
事務用品とかOA用品とか、組織内の余暇用とか・・・
>国が年末にやる道路工事じゃないんだからって感じの代物もあった記憶があります。
「1円も残してはいけない」という規則なのでそうなりますね
普通に使えば、数十円や数百円残るのが普通で
「残らない=業者と癒着中」
だと思うのですが、残してはいけないそうです。
>むしろこういうのをきちんと審査する内部告発用の機関があってくれてもいいんじゃないかなと思います
>税金が使われているわけですから,そういった審査の対象であっても良いのではと
JSTやNEDOの助成金を使った事ありますか?
担当者でハズレを引くと
・年度末にいきなり、1年分の詳細な出張報告書の提出要求!明日までにね♪ @午後6時
・まさかうちの予算で買ったプリンターで無関係な学内or所内文書を印刷したりしていませんよね????
・昨年提出した予算計画では白金るつぼを○○円で買うと書いてあるよね?、白金相場が高騰した?
申請した予算以上は1円も狂う事は認められないので、同額で買って来い!もちろん数量変更も認めない!
・購入予定物品は生産終了で後継機種になった??、そんな事はどうでもいい書いた通りの物を買って来ないと認めない!
・研究計画通りに研究を進めていることを毎月文章で報告する事、計画とのズレは認めない!
と、いう風に予算と進捗を厳格に監視と審査を行ってくれます。
これで研究出来ます?
事前の計画通りに全て進むなら、そんな研究は最初からやる必要はないですよ・・・・・・
で、ここまで五月蠅く管理をしても、
その気になれば助成総額の3割は余裕で裏金にする事が出来ます。
もう何をやっているのか、訳がわかりません
「いくらお金を出して、どれだけの成果が上がった」
この2カ所以外を気にすると無限に意味のない事務作業が増えて
非常に非効率になると思います。
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Re:国が税金の無駄遣いをしているのと同じ構造があるのではないか (スコア:2, 興味深い)
>「1円も残してはいけない」という規則なのでそうなりますね
今は繰り越しも出来ますよ!しかも前よりは繰り越しやすくなった.
ってもまあ,まだ面倒な書類も要りますが.
#でも以前よりは格段に楽.
>普通に使えば、数十円や数百円残るのが普通で
そこで旅費の打ち切り払いですよ.
……余るほど取ったことないもの.
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Re:国が税金の無駄遣いをしているのと同じ構造があるのではないか (スコア:2, 興味深い)
>自称かもしれないけど有能な人材揃いのお役人やセンセ連には出来ないという不思議。
いや、返還とか繰り越しできるよ。最近はきちんと制度として作られてるし、最近は冊子でも可能だと言うことを強調してる。
元々は国家予算が単年度ごとだったりってのを引きずって繰り越しがエライ大変だったけど、最近はだいぶましになった。
ただ、大学の事務が凄いごねる(手続きが面倒だからとか前例がないからとか)から、面倒になってみんなあまりやらないだけ。
まあ確かに、事務と何日(場合によっては何週間だとか)も掛け合ったあげく10-20万とかそこいらを返還/繰り越すぐらいなら、どうせいずれ実験で使う消耗品を買うわな、とは思う。
#事務とやり合う無駄な時間を時給換算するとそっちの方が得だったりするし。
#あと、他のコメントで言われている通り、零細企業の方がむしろやりやすい。企業もでかくなるとやりにくい点が出てくる。
元々は、
・省庁の予算が余るとまずい
国家予算の編成において使う当てのない申請をしていたら叩かれる。
財政圧縮の流れなのに無駄な申請を(略)
残すと次回の予算編成時に理由は関係なく減らされるしな
・だから省庁のお偉いさんは各部局担当者に「予算は余らせるな」と指示
・だから各部局担当者は大学事務に「交付した予算は使い切れ」と指示
・だから大学事務は教官に「予算は使い切らないと行けません」と指示
・だから教官は「じゃああまりはこの辺の消耗品でも買っとくか」と業者に指示
という連鎖があったから出てきた変な歪みだけど。余らせると順繰りに上から怒られる。
繰り越しはまだしも、複数年度分をまとめられないとか、結構しんどいんだけどね。
値引いて1000万ぐらいの装置を買おうとして、基盤Bの予算申請時に配分を3年間で1200万、300万、300万で出したりした結果、配分が900万、200万、200万とかで来ると目も当てられない。
何せ最初の二年分を足して1000万の装置を買うというのは許されていない(繰り越しは出来るけど、さすがに初年度予算の大部分を使わずに繰り越すのは無理)。まあ国家予算が単年度単位を基本とするんだからどうしようもないけど。
となると性能の劣る装置を買うか、交付を取りやめるかになるけれども、さすがに交付を取りやめる研究者はいない(いや、だってその予算蹴ると研究室の運営自体が出来なくなるし。重複応募できないから他の科研費ないし)。そんなわけで、必要とするスペックからかなり落ちる装置を購入せざるを得なくなって無駄になってる所とか結構あったり。この辺は何とかならんのかなあ。
……まあ、現実には1000万のものを無理に二つのパーツに分けて別納入したり(本当は禁止)、無理な値引きで900万にして、でも翌年よくわからない名目の品が100万で納入されたり(当然禁止)、そういう手段で納入されちゃったりもしてるけど。
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Re:我々が (スコア:1)
著書があると採択に有利、ということが示されたと思うことにしましょう。
…でも助手採用も科研費も、本の発売前か…うーん。
彼の科研費の申請書とか見てみたいなぁ。
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