みゅぜ

過去の結末

テーマ:ブログ
2009-11-12 11:37:56
15年くらい経ちますと、
当時の結果というか、そのときの結末がわかってきます。

昨日、その中のひとつの結果を聞きました。

まだ息子が4歳くらいのときに、便利なお鍋の紹介を兼ねて肉まんやケーキを作るので、何人かの母子が集まりました。

私は子どもたちが年子だったし、息子が高度難聴で言葉の訓練に通っていましたから、
毎日、なんとか自分の体力を維持するのがやっとでした。

そのお鍋を使っての料理の指導にひとりの女性が来られました。

確かに便利だなと思って作りましたし、肉まんやケーキはとてもおいしかったのです。

話しの中で私が「あまりにも忙しすぎて、お鍋は普通に洗っているだけで磨く時間がないんです」と言いました。

その女性は「鍋くらいピカピカに磨かないと主婦失格よ」と言って、鍋磨きの洗剤の紹介をしてくれたのですが、
彼女の後ろでは彼女の幼い息子が大騒ぎをしていました。

私は「お母さんが鍋のセールスと鍋磨きに夢中で、子どもはほったらかしなのかしら?」と思いました。

あれから何年も経って、昨日彼女の消息を聞きましたが、
あのときに騒いでいた幼い息子さんは、あのあとお風呂で溺れて亡くなったそうです。

私は「家事に夢中で息子を見てなかったのね?」と言いましたら、
消息を教えてくださった方が
「そうなのよ、台所にいて風呂場を見てなかったみたい」と言われました。

私は「やっぱり物などどうでもよくて、人間第一だ」と思いました。

今の我が家は認知症老人ふたりがいますが、
家は私が片づけてもすぐに老人たちがぐちゃぐちゃにしてしまいます。

でも、この話・・・
物などどうでもいい。

人間第一でいこうと思いました。

彼女の家の鍋は今でもピカピカなんだろうなと思いました。

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