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東大の30代男性助教、業績論文の存在確認できず 不正の疑い

 東京大学工学系研究科の30代の男性助教が、自らの業績として発表している学術論文の中に、他の研究者の論文の著者名がこの助教の名前に換わっているものや、存在が確認できない論文が複数あることが9日、関係者らへの取材で分かった。文部科学省も不正の疑いを把握し、東大に通報。東大も採用時の業績に捏造(ねつぞう)があったかどうかを含め、事実関係の調査に乗り出した。

 この助教は2003年に東大で博士号(建築学)を取得。05年まで、任期付き研究員として独立行政法人「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」に所属していた。JAXAは9日までに、JAXAの03年度年次要覧に記載された助教の研究発表11本を調べ、4本について「存在が証明できない」などの理由で削除した。

 JAXAによると、4本のうち1本は、米国土木学会に所属する論文の著者名が、助教の名前に換わっていた。(16:00)

社会 | おくやみ