最終更新: 2009/11/14 03:34

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島根・女子大学生遺体事件 バイト先にたびたび無言電話、平岡さん行方不明後も続く

島根・浜田市の女子大学生の遺体が切断されて発見された事件で、女子大学生のアルバイト先に、たびたび無言電話がかかっていたことが明らかになった。
平岡 都さん(19)の遺体頭部の発見から1週間。
広島・臥龍山の現場周辺では、13日、390人態勢で大規模な捜索が行われた。
平岡さんがバイトを終えたあと行方不明となったのは、10月26日。
6日以降、平岡さんの頭部、さらに胴体部分や左の大腿(だいたい)骨などが次々と見つかった。
中学時代の恩師は「ひどいですね。早く捕まってほしいですね」と話した。
大学の学生は「やっぱりショックですね。早く捕まってほしいです」などと話した。
なぜ、将来を夢見て学業やアルバイトに励んでいた平岡さんが殺害されたのか。
浮かび上がってきたのが、遺体を切断し遺棄するという猟奇的な犯行手口だった。
遺体の腕や足は、関節から外されていて、胴体部分にはたき火などで焼かれたあとがあるほか、腹部には刃物で切られた傷があり、内臓部分がなくなっていたことも明らかになった。
元東京都監察医務院長の上野正彦氏は「胴体部分の分断の仕方で、おなかを半分にね、胴体を真ん中で、また、すその上あたりから分断して、2つにわけるというような作業すると、(内臓は)出てきてしまいます。(殺害して内臓を)取り出すということはないよね。普通は。マニアックなやつだと自分で持っているんだよね。摘出したものを」と話した。
警察では、犯人が意図的に激しく遺体を損傷させたとみて捜査している。
その一方、腕の部分が見つかっていないことについて、上野氏は「首を絞められた、窒息だという推定が立つので、おそらく苦し紛れに相手の腕をつかんだり、手をつかんだり、ひっかいたりしますから、その被害者のつめの間に加害者の皮膚痕、あるいは血液が入ってるかもしれません。個人がわかってしまうというようなことで、手だけは慎重に別なところに隠した」と話した。
見えない犯人を追い、警察では、島根・浜田市内のレンタルビデオ店でも聞き込み捜査をしているという。
浜田市内のレンタルビデオ店は「(捜査員が)携帯電話の番号を2件ほど持ってこられまして。やはり(捜査員は)やはりホラー系とかアダルト系のビデオの延滞者を、その辺の確認もありました。事件に結びつくかは、はっきりしないんですが」と話した。
町沢メンタルクリニックの町沢静夫氏は「殺すという好奇心が強かったということです。こういう猟奇的殺人は、切り刻んでみたかった、特に内臓を見たかった。専門的な言い方をするなら『サディズム』ですね」と話した。
今回の事件を受けて、平岡さんが通っていた大学では、学生たちに不安の色が広がっている。
そうした中、大学側は希望する学生に防犯ブザーを貸し出した。
大学の学生は「きょう借りたんで...。(バイトは?)してないです。してたんですけど、辞めました。親が『危ない』って言ったので。バス停から家までの距離が、1人なんで危ない...」などと話した。
市内の看護学校でも、13日から防犯ブザーを配布した。
看護学校の生徒は「普通に普段、歩いていても、誰が犯人なんだろうってすごく怖くなったりして、防犯ブザーをもらったので、学校の帰りももちろん、アルバイトの帰りとかも使っていけたらなと思います」と話した。
有力な手がかりが得られない中、13日、気になる情報が入った。
平岡さんのバイト先に、たびたび無言電話がかかっていたという。
無言電話は、行方がわからなくなった10月26日以降も続いているという。
警察では、事件との関連性について捜査する一方、臥龍山で残る遺体の捜索を続けている。

(11/13 18:34 山陰中央テレビ)


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