山口放送局

2009年11月13日 23時2分更新

原発反対派が県に申し入れ


上関町の原子力発電所の建設計画に反対している住民グループが、13日、県庁を訪れ、「中国電力は安全を無視して海の埋め立てに向けた作業を進めている」として、中国電力に作業を中止させるよう県に求めました。

県庁を訪れたのは、上関町の原発建設に反対する祝島の住民グループのメンバー16人です。
この中で、メンバーたちは、現地のにらみ合いの様子を記録した映像を示しながら、「中国電力は抗議活動のメンバー1人をクレーンで海から船の上に吊り上げたり、羽交い絞めにしたりした」などと訴え、「県は埋め立てを許可した責任があり、作業を直ちに中止させるべきだ」と求めました。
これに対し、県商工労働部の鶴岡則道理事は「中国電力は安全確保に最大限の配慮をしてほしい」と述べた一方、「映像を見た範囲では、反対運動のこの行為は無謀だ。ルールの中で行動してほしい」と述べました。
そして、中止の求めに対しては、「あくまでも事業者が判断するべき問題だ」として、県としては事態を見守る姿勢を崩しませんでした。
祝島の住民たちは「県は反対派の意見を聞かないのに、一方的にルールを守れというのは納得できない」と話していました。