社会

埋め立て工事の中止求める
(山口県)
上関原発建設予定地で進められている海の埋め立ての問題。原発に反対する祝島の島民が13日、埋め立て免許を出した県に対し、中国電力に工事を中止させるよう申し入れた。申し入れをしたのは、
『上関原発を建てさせない祝島島民の会』で、埋め立て免許を交付した立場から、中国電力に埋め立て工事を中止させるよう求めた。
中国電力は現在、敷地造成に向けた工事を本格化させている。このうち先月29日に行われたブイの設置作業について、中国電力では「午前6時すぎに作業を始めた」と説明しているが、島民の会では午前6時ごろには台船が作業を終えたことを確認し、「虚偽の発表を行った」と県に主張した。また島民の会は13日、今月8日の抗議活動の様子を収めた映像を県に示した。この日は、シーカヤックの男性が作業員に船上ではがいじめにされて、一時意識が朦朧となる事態となり病院に運ばれた。中国電力では、「男性が海中に飛び込もうと船上で暴れたため、やむなく制止した」と説明しているが、島民の会では「やりすぎた行為」ではないかと県の対応を質した。これに対し県では、シーカヤックの抗議については「無謀な行動であり、双方ルールを守って欲しい」と述べたが、島民の会では、「祝島の同意がないまま県が埋め立て免許を出したことが原因」と県を批判している。このほか祝島島民の会は13日、県庁前に全国から寄せられた激励の旗を並べ、上関原発反対の意思を、改めて県に示している。
[ 11/13 19:47 山口放送]