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新型インフル:ワクチン接種後に死亡 70代、肺に持病

 厚生労働省は13日、新型インフルエンザワクチンを接種した富山県の70代男性が、接種翌日に急性呼吸不全で死亡したと発表した。男性には肺気腫の基礎疾患があり、主治医は「持病が原因で、ワクチン接種との関連はない」と判断している。厚労省は専門家に因果関係の検討を依頼し、安全性を改めて評価する。ワクチン接種後の死亡例は初めて。

 厚労省によると、男性は11日午後、通院先の医療機関でワクチンの接種を受けた。特に異状はなかったが、翌日夜、家族が死亡しているのを見つけた。男性は肺の機能が低下し、慢性呼吸不全の状態だったという。

 使われたワクチンは化学及血清療法研究所(熊本市)の製品で、同じ製造番号のワクチンは約2万6500本(約48万回分)出荷されている。13日までに、この死亡例以外に58件の副作用報告があったが、頻度は他製品と大差ないという。【清水健二】

毎日新聞 2009年11月13日 19時56分(最終更新 11月13日 21時08分)

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