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(゜Д゜ )新聞

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2009-10-02

(っ゜Д゜)っ新聞

17:42

夜明け前が一番暗い?ゲーム産業の今(COLUMN)

 今年の「東京ゲームショウ2009」は盛り上がりに欠けたと指摘する業界関係者が多い。ゲーム会社の経営統合や、景気低迷による中小企業や海外企業の出展見合わせでブース数が減少し、スペースにも空きが目立った。東京ゲームショウに来たからこそ見ることができる新しい驚きが少なかったのは確かかもしれない。

 とはいえ、来場者数はビジネスデーは昨年並みの約5万人。全体では約18万5000人で昨年比1万人減に過ぎず、本当に盛り上がらなかったのかといえば、そうではない。

 確実にいえるのは、ゲーム市場に質的な地殻変動が起こりつつあるということだ。それは、いくつもの断片として姿を現したが、会場で直接体感することは難しかった。そのことも、低迷したという印象につながっているのだろう。

■パッケージ型モデルの限界を感じる経営者たち

 質的な地殻変動が垣間見えたのは、9月24日に開催された基調講演パネルだった。スクウェア・エニックスコナミバンダイナムコゲームズ、カプコンソニー・コンピュータエンタテインメントという大手ゲーム会社の5人の経営者によるパネルディスカッションだ。ここでは、経営者たちが実感として受け止めている変化が率直に語られた。

 ゲーム機のビジネスの基本は、1983年に任天堂が「ファミリーコンピュータ」で築いて以来、今も崩れたわけではない。それはソフトウエアをパッケージ化してゲーム機本体から分離するというモデルだ。

 ハードとゲームソフトの分離は、ゲームソフトだけを専業で開発して展開する市場を作りだした。それは現行世代の「Wii」「プレイステーション3(PS3)」「Xbox360」といったハードでも基本的に変化していない。26年間も崩壊することなく保たれ続けている。

 だが26年間は、様々な技術革新がこのビジネスモデルレガシー化(陳腐化)するのに十分すぎる時間でもある。実際に、韓国発のオンラインゲームやNTTドコモ「iモード」を通じての携帯電話向けゲーム、アップルiPhone」などのダウンロードを前提とした販売モデルなどが出現している。

 そして、長年親しんできたレガシーモデルが早晩縮小することに気づいているのがゲーム大手の経営者だ。

 スクウェア・エニックス和田洋一社長は、パネルの中で「収益モデルのイノベーション」の重要性を指摘した。パッケージソフトは一物一価だったが、ネットワークであれば価格を自由に設定できる。ネットワークを前提にすれば多様な価格モデルを使った遊び方を提案でき、それができなければ「今後数年は業界は保つが、その後は厳しい状況にさらされる」と述べていた。

 「ドラクエIX」(スクウェア・エニックス、DS)が400万本超の大ヒットとなったように、1年や2年でレガシーモデルの崩壊が起きるわけではない。しかし、どの程度の猶予があるのかわからない将来予測の難しさが、何ともいえない不安感を生み出している。

■「良いゲームは売れる」という常識の危険

 良いゲームをつくれば、ユーザーは評価してくれ、売れるはずだ――。今もその思いを抱いている開発者は少なくない。しかし、それはレガシーモデルの市場が成長を続けている間だけに限られる常識だ。

 一度成立したモデルは、そのモデルが有効な間は拡張し続ける。ゲームの場合は、3Dグラフィックスが豪華になり、複雑な人工知能を搭載したタイトルが登場するというように発展を続けてきた。ソフト開発も、過去の実績から販売本数を予測して、逆算して開発費を決めるという形を取らざるをえない。

 そして、近年の開発費の高騰を圧縮するために、それらの仕組みをさらに効率化すべく懸命に努力していく。企業全体の仕組みをレガシーモデルへと最適化していくのである。

 しかし、これは危険な行為でもある。最適化は、レガシーモデルの崩壊がないという重要な前提条件のうえにある。それが崩れてしまったらどうなるだろうか。過剰最適化では本当にないのだろうか。

■2日間で30万人を集めたSNSゲーム

 私が抱いたのは、レガシーモデルの崩壊は予想を超えて早いのではないかという予感だ。

 会期中に行われたセミナーで、ミクシィの川岸滋也氏(mixi事業本部企画部パートナーサービス企画グループマネージャー)は、8月に開始した「ミクシィアプリ」の「サンシャイン牧場」というゲームがシルバーウィークの2日間で30万人のユーザー数を獲得して、累計80万人に達したと述べていた。現在はすでに100万人を超えている。

 ミクシィアプリは、ミクシィアプリケーションプラットフォームとして外部に公開する試みで、最も成功しているアプリの一つが、サンシャイン牧場だ。これは、自分の農場を作って作物を育てることをテーマにしたゲームで、自分一人ではなく友人を誘えば誘うほど、ゲーム内のプレゼントやポイントを稼げる仕組みになっている。言い方は悪いが、「ネズミ講」的なゲームシステムなのだ。

 現在は無料で提供されていることもあり、誰かから誘いを受けたユーザーは抵抗なくすぐに遊び始めることができる。そうでなければ、このすさまじいペースでの普及は考えられない。

 このゲームを開発したRekooは中国系の企業で、中国でのソーシャルゲームの開発ノウハウを日本市場に持ち込んだ。日本では、こうしたタイプのゲーム開発の経験を持つ企業が少ないために、より目立ちやすい状況になっている。

■新しいビジネスモデルを試すリスク

 東京ゲームショウのパネルディスカッションで、バンダイナムコゲームズの鵜之澤伸社長は、「(格闘ゲームの)『鉄拳』はゲーム自体は、無料でダウンロードできるようにして、ゲームセンターと同じように1プレー100円というシステムにしても本来はなんの問題もない」と述べた。しかし同時に、「それをやる度胸がない」との本音も漏らしていた。

 レガシーモデルが崩れようとしていることはわかっていても、企業としてそこから飛び出すのは難しい。数十億円を使って開発したゲームで、新しいビジネスモデルを試すのは、失敗したときのダメージが大きすぎる。

 「ビジネスモデルと売上高の構成をいつ変えられるのかという恐怖心はある。間違いなく変わっていくと思うが、開発費をこの程度かけてプレイ時間は何十時間というスタイルから抜け出せていない」と鵜之澤社長はその限界を語っていた。

 サンシャイン牧場鉄拳シリーズを比較するのは乱暴だが、投資金額の大きさが企業戦略の自由度の差にわかりやすく表れている。高コストのゲームは回収のための博打性がますます増す一方、iPhoneなどのダウンロードコンテンツは、単価と収益性が低すぎて既存企業のサイズを維持できない。

ビジネスモデルのプロデューサーが必要

 ただ、これはレガシーモデルに固執しているから生じる限界でもある。パネルのなかで、和田氏は「プロデューサーが育っていない」と、興味深い指摘を行った。優秀な人材を多数抱えているはずの同社からは考えられないと感じられることだったからだ。

 その真意を確認したところ、「今は、ビジネスモデルの設計とゲームデザインの設計を絡み合わせた設計能力がプロデューサーに求められる時代」なのだという。大手ゲーム会社で現在主力で働いている開発者は、この26年間のレガシーモデルによる開発やプロデュース経験しかない人ばかりの集団だ。それは当然のことだが、大手企業は次の時代の種をどのように用意すればよいのかに悩んでいる。言い方を変えれば、大企業病に苦しんでいる。

 今必要なのは、ユーザーに対して、価格を含めて新しい体験を提案するゲームを考えることだ。マーケティングと一体化するゲームデザインが求められる時代に変わろうとしているのである。

 繰り返すが、レガシーモデルがすぐになくなってしまうという単純な話ではない。「ファイナルファンタジーXIII」を楽しみにする人がたくさんいるからこそ、ゲームショウの一般公開日に長い行列ができる。一方で、過去に参考にする例を持たない「見えない市場」が登場しつつあり、そのルールはまだ定まっていない。

 今年の東京ゲームショウに物足りないという意見が多かったのは、そうした見えない市場の方向感をつかめる「種」が具体的な形で姿をあまり現してなかったからだろう。実際、サンシャイン牧場は出展されなかった。広告効果という意味で、出展するメリットがあるかどうかも怪しい。

 ただ、予想を超える速度で、市場の変化は進んでいる。そういう実感はひしひしと読みとることができた。



グーグル、検索改良 日付限定や閲覧済みサイトのみからなど

 米グーグルは1日、主力のインターネット検索サービスを改良したと発表した。特定の日付を指定し、その期間にグーグルが検索データベースに登録した情報を表示できるようにした。過去1時間以内の最新の検索結果だけを表示することも可能。利便性を高め、マイクロソフトなどのライバルを振り切るのが狙いだ。

 ネット検索結果の画面から、さらに条件を絞り込んで必要な情報を探し出せる「サーチ・オプション」機能を拡充した。過去に閲覧したことがないサイトだけを検索する機能や、閲覧済みのサイトだけを検索する機能も加えた。

 調査会社のコムスコアによると、グーグルの8月の米検索シェアは64.6%と他社を圧倒している。ただ、3位のマイクロソフト新サービス「ビング(Bing)」の投入をきっかけに、わずかながらシェアを伸ばしている。グーグルは検索サービス改良で、マイクロソフトを突き放す構えだ。



NTT東西のシェア5割突破=6月末のブロードバンド契約−総務省

 総務省が2日発表した今年6月末時点の電気通信事業の競争状況調査によると、NTT東日本と西日本を合わせたブロードバンド(高速大容量)通信契約数のシェアは3月末比0.8ポイント増の50.6%となり、2004年の調査開始以来初めて5割を超えた。

 ブロードバンド契約は光回線とデジタル加入者線DSL)、ケーブルテレビ会社が提供するインターネットサービスの合計。このうち、光回線契約数に占めるNTT東西のシェアは0.1ポイント増の74.2%だった。 



ドコモ富士通をLTEデータ通信端末の開発ベンダーに選定

 NTTドコモは、LTEのデータ通信端末の開発ベンダーとして富士通を選定した。2日、富士通より発表された。

 富士通のデータ通信端末は、LTE規格に加えて、HSPA/W-CDMAおよびGSM/GPRS方式もサポートされる予定。ExpressCardに準拠する。なお、スイスジュネーブで開催される展示会「ITU TELECOM WORLD 2009」の富士通ブースにおいて、LTEデータ通信端末のコンセプトデザインモックが展示される。

 NTTドコモでは、端末の開発ベンダーとして、富士通のほかにNECLGエレクトロニクスなどを採用。各メーカーがこれを発表している。



三菱重、「MRJ」100機受注を発表 米社から、14年に1号機納入

 三菱重工業(7011)は2日、子会社三菱航空機名古屋市)が開発している小型ジェット機「MRJ」について米国の航空会社から注文を受けたと発表した。100機を受注することで同日、覚書を締結した。

 第1号機を2014年に納入し、5〜6年かけて全機を納める方針だという。MRJを発注したのは米トランス・ステーツ・ホールディングスミズーリ州)。傘下に地域航空2社を抱え、大手の路線運航も受託している。

 三菱航空機はこれまでに全日本空輸(9202)からMRJ25機を受注している。

やすだ」やすだ」 2009/10/03 21:10 朝日社説は形だけ中国の軍国主義を批判しながら、独裁政治批判や、民主主義の実現、普通選挙の要求などは絶対に口にしませんな。

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