「事業仕分け」は下手なお芝居
事業仕分けの1日目が終ってマスメディアは大々的に取り上げている。
大部分はあたかも政権交代で画期的な事が始まったかのように伝えているが、穿った見方をすればこれは周到に準備された演出であり、鳩山劇場のこけら落としである。
事業刷新会議の3兆円の削減目標は、実は財務省の上げた数字で、いかにも仕分け人が主導的に判断しているようで、実はあらかじめ財務省が準備したシナリオに沿って動いているだけだと思う。
さもなければ1事業1時間で済むはずがない。
彼等は鳩山劇場の役者に過ぎず、悪賢い官僚を懲らしめる政治家の演技をしているだけだということである。
つまり、各省の官僚が出した予算概算を財務省の官僚がチェックするという従来の方式と何ら変わらないということだ。
小沢一郎の横槍で、作業チームから一年生議員を引き上げたことで、数十名の民間人が参加したが、これとて選定基準は示されなかった。筋書きが決まっているドラマならば役者は政治家でも民間でも変わりはない。
テレ朝の朝の3悪番組が同じような見方をしていたのは意外だった。
テレ朝「やじうまプラス」(2009/11/12)
公開の中 激しい応酬
白熱した事業仕分け
江川紹子(ジャーナリスト)
「頑張って欲しいという気持ちと、ニュースを見ていると何か犯罪者を糾弾するみたいな感じでどうかなと思う。子供の読書の時間とか芸術家を育てるというような物によっては簡単に数字に表れないものもある」
伊藤洋一(経済ジャーナリスト)
「蓮舫さん頑張ってると(吉澤一彦アナが)言ったけど、『蓮舫さん、あんたいつからそんなに偉くなったの』という感じがある。しかし欠点はあるが凄く良い事だ。事業の意義が問われるので見せしめになる。ただ問題はこれでは1兆円にも届かない。しかも法的拘束力がないので最後は鳩山さんの政治決断になる」
あっ、やっぱり伊藤さんも蓮舫嫌い?
三反園訓
「時間が無いから財務省が叩き台を作ってる(スタジオ内に失笑がもれる)。財務省主導で動いている」
やっぱりね。
テレ朝「スパモニ」(同上)
どうなる「診療報酬の配分」
なぜ事業仕分けの場で
三反園訓
「裁判をみているような感じだった。公開だったから議員も含めて仕分けに張り切っていた。これまで自民党の場合は族議員が官僚と組んで密室の中でやっていたが、様変わりした」
鳥越俊太郎
「いままで秘かに財務省が査定していた。今度は民主党が出て来たから民主党の手を借りて財務省が思うがままの査定をやっているとしか見えない。オープンになったと見せかけて」
田中喜代重(弁護士)
「民主党は財務主計官の言うがままではなくて、自分達はこうだと言う何か出してもらわないと」
三反園
「それにはなかなか、経験と知恵と色々なものがありますからね」
田中
「でもそれは国会議員なんだから」
三反園
「民主党はそれを問われている」
鳥越俊太郎が「オープンは見せ掛け」と断定したので他のコメンテーター達もそれに沿った発言となった。
鳩山劇場は見破られている。
テレ朝「ワイド!スクランブル」(同上)き
"必殺事業仕分け人"が追求!
大紛糾の「事業仕分け」とは
川村晃司
「必要な事業かどうか、政府がやるべきか地方がやるべきかを見極めるのが仕分けの目的なのに、予算削減の方向に向かっている。その影には財務省主計局の削減したいという思惑に乗せられているのではないか」
3兆円という数字は行政刷新会議から出ていたが、これも財務省の意向か。
だとすれば、政治主導は掛け声だけで結局は官僚の手の平の上で踊らされているに過ぎない。
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by さら
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