埼玉県警に詐欺容疑で逮捕された東京都豊島区の女(34)の知人男性2人が相次いで不審死していた事件で、このほかに女と接点のあった少なくとも4人の男性が不審死を遂げていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。男性はいずれも関東地方に在住し、当初は練炭自殺したとみられていたケースもあった。同県警などは死亡経緯などを詳しく調べている。
捜査関係者によると、新たに不審死を遂げていたことが分かったのは千葉県松戸市の男性(70)と東京都青梅市の男性(53)。さらに関東地方の男性数人の死亡経緯に不明な点があるという。
近所の人によると、松戸市の男性は十数年前からリサイクルショップを経営していたが、07年8月ごろ、店の2階で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。近くの女性(73)は「元気だったから、突然亡くなって変だなと思った」と振り返る。
また捜査関係者によると、青梅市の男性はマンションで1人暮らしをしていた。連絡がつかなくなったのを不審に思った職場の上司が警察に連絡し、今年1月下旬に遺体を発見。死因は一酸化炭素中毒で、室内に練炭が置かれ、警視庁は当時、練炭自殺とみていた。
毎日新聞 2009年10月28日 2時30分(最終更新 10月28日 8時15分)