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【格闘技】

魔裟斗がサワー戦で花道へ 過去2戦2敗の因縁相手

2009年11月13日 紙面から

ラストファイトの対戦相手が決まり、会見でポーズを取る魔裟斗=東京都千代田区の帝国ホテルで

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 大みそかの格闘技イベント「Dynamite!!」(さいたまスーパーアリーナ)限りの引退を表明している魔裟斗(30)の対戦相手が12日、決まった。今年のMAX準優勝者で05、07年のMAX世界王者アンディ・サワー(27)=オランダ=と、主催者のFEGから発表された。試合は3分5回、延長1回制のK−1ルールで行われる。魔裟斗はサワーと過去2度の対戦があるが、いずれも完敗。3度目の正直で最後の花道を飾る。

 運命がふたりを引き寄せた。サワー戦が決まった魔裟斗は「サワーとはかみ合う。生涯最高の調整をして、バチバチの撃ち合いをして倒したい」と、早くも戦闘モード全開だ。

 当初、魔裟斗の引退試合の相手は、10月のMAX世界大会で優勝したペトロシアンを魔裟斗自ら指名し、ほぼ確定していた。しかし、そのペトロシアンの右手甲の骨折が判明。全治3カ月の診断で大みそかには間に合わず、世界大会準優勝者のサワーに落ち着いた。

 魔裟斗とサワーは、06年のトーナメント準決勝、07年の決勝戦で2度対戦。いずれもサワーが制した。魔裟斗にとっては王座返り咲きを阻止された難攻不落の相手。魔裟斗も「これは、もう、完ぺきな運命。オレが彼を倒して終わる筋書き。MAXのストーリー」と武者震いする。

 00年11月、K−1リングに初登場。当時、世界最強と言われたムラッド・サリをKOで倒してリング上から「これからはオレの時代です」と宣言した。その言葉通り、魔裟斗はMAXをけん引してきた。あれから9年。「KOで勝って『ボクの時代は終わりました』と宣言したい」。カリスマが最後のリベンジ戦を制して格闘技人生を締めくくる。(石川晴信)

 

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