宮崎大は来年度、医学と獣医学を総合的に学ぶ博士課程「大学院医学獣医学総合研究科」を設置、今月下旬から募集要項の配布を始める。試験は来年1月初旬の予定。
牛海綿状脳症(BSE)や豚、鳥から感染する新型インフルエンザなど人と動物に共通した分野での研究、教育拠点を目指す。このほど、文部科学省から設置が認められた。同大によると、医学と獣医学を融合した研究科は世界的に珍しく、国内では初めての試みという。
同研究科には、医学獣医学専攻を置き、高度臨床医育成コース▽高度獣医師育成コース▽研究者育成コースの三つを設ける。医学科や歯学科、獣医学科などの卒業生を対象に計23人を募集。4年制で、医学博士か獣医学博士を取得できる。
同大は「医学が培ってきた高度な手術技術、獣医学の充実した動物実験を相互に学び合うことで、国際的に活躍できる研究者、教育者を育成したい」としている。同研究科の設置に伴い、山口大学大学院の連合獣医学研究科(鹿児島大、鳥取大参加)からは離脱する。
=2009/11/13付 西日本新聞朝刊=