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<ファミリーマート>am/pm買収合意 店舗数2位に迫る

11月13日2時32分配信 毎日新聞

 コンビニエンスストア3位のファミリーマートは12日、焼き肉チェーン「牛角」などをグループに持つレックス・ホールディングスから、傘下の業界7位、エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm)を買収することで大筋合意した。買収総額は100億円強とみられ、13日午後にも発表する。ファミリーマートはam/pmの持つ約1100店舗を加えることで店舗数は9000弱となり、2位のローソン(約9700店舗)に匹敵する規模になる。

 am/pmを巡っては、ローソンが2月、145億円で買収することでいったん基本合意していた。だが、am/pmの商標権を持つ米エーエム・ピーエム・インターナショナルと、店名の存続を巡って対立し、交渉は決裂。レックスが新たな売却先を探していた。

 ファミマは、am/pmの不採算店舗の一部を切り離したうえで、売却金額を大幅に引き下げることで、交渉は成立。am/pmの商標についても大半の店舗を「ファミリーマート」に統一することで折り合った。

 コンビニは店舗数が飽和状態にあり競争が激化している。たばこ自動販売機の成人識別カード「タスポ」の導入に伴い、コンビニの売り上げは一時的に増えたが、今年6月以降は前年割れが続いている。

 am/pmは、セブン−イレブンなど先行組に対する遅れを取り戻すため、都心部や駅前などコストの高い立地に相次ぎ出店。経営が悪化し、店舗改装などに十分な費用を回せない状態だった。

 ファミマの親会社、伊藤忠商事は、大手スーパー、ユニーに出資するなど小売業界へのかかわりを強めており、ファミマやユニー傘下のサークルKサンクスとの協業が加速する可能性もある。【窪田淳】

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最終更新:11月13日2時32分

毎日新聞

 

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