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【プロ野球】

楽天 ブラウン新監督発表 黒子役宣言「私は主役ではない」

2009年11月12日 紙面から

ガッツポーズして意気込む楽天のマーティー・ブラウン監督(中)、池田敦司取締役副社長(左)、米田球団代表(右)=仙台市青葉区本町のホテル仙台プラザで

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 前広島監督のマーティー・ブラウン氏(46)が11日、楽天と正式に契約を結び、新監督に就任した。契約期間は2年。契約金3000万円、年俸6000万円で、背番号は81に決まった。仙台市内のホテルで行った就任会見では、ベース投げなど自身のパフォーマンスが注目されることに「ゲームは選手がやるもの。クローズアップされるべきではない」と強調。選手の力を引き出すためのサポート役に徹しながら、常勝軍団を築く意気込みを示した。

 表情をこわばらせた。ブラウン新監督は広島時代のベース投げパフォーマンスや8度の退場歴について聞かれると、会見場の壇上でやや色をなした。「そういうものがクローズアップされるべきではない。ゲームは選手がやって勝つもの。私は決して主役ではない」

 あくまで自身は黒子役。「野球に関しては勝つことが一番楽しい。選手を同じ方向に引っ張っていき、楽天を常勝チームにしたい」。優勝ラインについては「80の中盤ぐらい勝たないといけない」と予測。目指す野球については「ブラウン式はない。重要なのは、選手の力を把握して、選手が能力を発揮できるようにすること」と答え、柔軟にチームづくりを進めていく考えを語った。

 背番号は広島時代の71とは違う81を選んだ。「私が大学を卒業したのが1981年。(前妻との間にもうけた)長男は1988年8月8日生まれで、次男は2月16日生まれで16を割ると8になる。長女も3月8日生まれ。8は私のラッキーナンバーだ」。とかく数字に意味を求めるのは野村前監督と似て、どこか日本的。広島で知り合った妻・杏子さん(30)に見守られながら、楽天のユニホームに袖を通した。

 秋季練習には早速12日から参加する。今後は選手全員と個別に面談していく予定。まずはコミュニケーションを図るところから監督の仕事をスタートさせる。 (永山陽平)

 

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