市橋達也容疑者が寝泊まりしていた会社の寮の一室=神戸市内
市橋容疑者は今年10月11日まで1年2カ月間住み込みで勤務した大阪府茨木市の建設会社だけでなく、昨年2〜6月、神戸市北区の土木会社でも住み込みで働いていたことが11日、同社への取材で分かった。
会社によると、男は昨年2月末、大阪・西成での従業員募集に応じて働き始めた。契約書には、大阪府茨木市の建設会社で名乗っていたのと同じ「井上康介」と書き、年齢は32歳、身長も大阪の時と同じくサバを読み175センチ(実際は180センチ)、本籍地は大阪市内の住所を記していたが、同僚には「千葉出身の28歳」と真実に近い話をしていた。
一緒に働いていた従業員(52)によると、黒ぶちめがねを掛け長い髪を後ろで束ねていた。仕事ぶりはまじめで、周囲を気にするそぶりはなく、同僚と冗談を言い合いながら話すことも多かった。昨年6月26日に給料を受け取った後、姿を消した。4カ月間で得た手取り額は計約55万円だった。
既に整形していたとみられ怪しむ従業員はなかった。顔はまゆ毛とほおがやや異なるが整形後の写真とほぼ同じという。