ホーム > 芸能・社会 > 芸能・社会最新紙面記事

市橋容疑者 おもちゃの拳銃は催涙スプレー

 千葉県警行徳署に移送される市橋達也容疑者=11日午前0時5分、JR東京駅前 
 千葉県警行徳署に移送される市橋達也容疑者=11日午前0時5分、JR東京駅前 

 英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん=当時(22)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で10日に逮捕された市橋達也容疑者(30)が、昨年2月から4カ月間、神戸市の土木会社で住み込みで働いていたことが11日、分かった。また逮捕時に現金約30万円と拳銃型の催涙スプレー2個を所持していたことが判明。逃亡への執念は全く衰えていなかった-。

  ◇  ◇

 捜査員を振り切って裸足(はだし)で逃走してから約2年7カ月。沖縄への高飛び寸前で逮捕された市橋容疑者の逃亡への執念が所持品から明らかになった。

 大阪・南港のフェリーターミナルで発見された際、現金約30万円を茶色いペンケースの中に入れ、ズボンと下着の間に隠すように挟んでいたほか、おもちゃの拳銃2個を持っていた。「催涙スプレーだ」と説明しているという。警官に追われた時に噴射するつもりだったのだろうか。手荷物といえば、小さなショルダーバッグだけ。その中に、文庫本と“拳銃”があった。いつでも逃げられるように最低限の荷物にしていたのか、着替えすら持たず、身元判明を恐れていたとみられ、身分証関連のものも、携帯電話も持っていなかった。肩掛けカバンなどすべてが“逃走向きスタイル”だった。

 捜査関係者によると、市橋容疑者は調べで、出身地や親族など身上に関する質問には小声で答えるものの、死体遺棄容疑や逃亡中の生活などについては、下を向いたまま無言になる。

 市橋容疑者は大阪府警住之江署での逮捕時、「弁解することはありません。何も話したくありません」と供述。11日未明に行徳署に移送後も、「何も言うことはありません」と話した。

 市橋容疑者は、10月24日に名古屋市内で整形手術を受けた際まで生やしていた口ひげとあごひげをそっており、ウエーブのかかったくせ毛はぼさぼさで長く、顔の前に垂らしていた。取り調べについて捜査関係者は「疲れた様子だった」と話している。

 捜査本部によると、市橋容疑者は11日午前3時に就寝。午前6時半に起床したが、朝食には手を付けず、昼食も「いらない」と断った。風呂には入ったという。






Copyright(C) 2007 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp