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“野村流”チクリ…ブラウン色でV導く

 池田取締役副社長(左)から帽子をかぶせてもらうマーティー・ブラウン監督(中央)右は米田球団代表=仙台市内のホテル
 池田取締役副社長(左)から帽子をかぶせてもらうマーティー・ブラウン監督(中央)右は米田球団代表=仙台市内のホテル

 楽天のマーティー・ブラウン新監督(46)が11日、正式契約を交わして仙台市内のホテルで就任会見を開いた。新指揮官は優勝を目標に掲げ、全選手と個人面談を行うことを明言。積極的に選手とのコミュニケーションを図り、“ブラウン野球”を浸透させる考えを示した。2年契約で契約金3000万円、年俸は6000万円。背番号は81。12日から秋季練習に参加する予定だ。

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 年俸は野村克也前監督(74)の1億5000万円の半分にも満たない。今季2位のチームを引き継ぐ重圧もある。だが、真新しいユニホームに袖を通したブラウン監督の目は輝き、希望とやる気に満ちていた。

 「チームに求められていることは優勝すること。選手の能力をトップに持っていって、優勝に導くことが私の役割だ」。無数のフラッシュを浴びながら何度もポーズを作り、“楽天のブラウン”をアピールした。

 12日から秋季練習に合流するが、“ブラウン流”チーム作りの方針も示した。選手とは一定の距離を置いていた野村前監督とは違い、ブラウン監督は「まず選手全員と話し合いたい」と公言。選手の性格や野球観を知るために、1対1での対話を重視するというのだ。

 4年間指揮した広島時代には、先発投手には100球の球数制限を設け、中4日の登板間隔にした。楽天では強力2枚看板の岩隈、田中の起用方法も注目されるが「こうしてほしいというよりは、確認をして提案をしたい」ときっぱり。秋季練習に不参加の両投手とは、来年2月の春季キャンプで面談を行う予定だ。

 グラウンドでは絶対権力を握り、パフォーマンスでも注目を浴び続けた野村前監督に対し、ブラウン監督は「ゲームは選手が行い、勝つことが一番大事。監督がクローズアップされるのは良くない」。一丸野球で悲願の優勝を目指す。

(2009年11月11日)





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