市橋容疑者、逮捕時にはさみも持っていた

　千葉県市川市のマンションで２００７年３月、英国籍の英会話講師リンゼイ・アン・ホーカーさん（当時２２）の遺体が見つかった事件で、市橋達也容疑者（３０）が死体遺棄容疑で逮捕された際、ショルダーバッグの中に、はさみが入っていたことが１２日、捜査関係者への取材で分かった。また市橋容疑者の弁護士が同日、初めて接見。弁護士は「コメントすることはない」と話した。

　バッグには拳銃形の催涙スプレー２個が入っていたことが既に確認されている。捜査本部は市橋容疑者が身辺に捜査が及んだときに備え、警察官に抵抗するため、はさみなどを準備していた可能性もあるとみている。

　市橋容疑者が逃亡中、福岡市のインターネットカフェで「イイジマ・タケシ」と、名古屋市の病院で「フジイ・カズオ」と名乗っていたことも捜査関係者への取材で分かった。大阪府茨木市の建設会社で使っていた「井上康介」と合わせ偽名は３つになった。（共同）

　［2009年11月13日0時28分］