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【国際】

上海市、パジャマ外出禁止 万博へマナー向上 市民『習慣』と反発も

2009年11月5日 朝刊

 【上海=小坂井文彦】来年五月開幕の上海万博に向けて、上海市が出した「パジャマ外出禁止令」通達に、市民の反応が割れている。インターネット上のアンケートでは、約四割が「行儀が悪い」と答えたが、残りは「上海人の習慣」などと反発している。

 上海市は万博開催が決まった二〇〇二年以降、再三改善を訴えてきたが、パジャマのまま買い物や食事に出掛ける人は一向に減る気配がなかった。このため市は、七月に禁止通達に踏み切り、市政府の末端組織にあたる居民委員会を通じ市民に「禁止」を告げた。

 その後、「外国人客が上海に悪いイメージを抱く」との通達に賛成する声の一方、「日本人が和服を、西洋人がスーツを着るようなものだ」と、パジャマ外出禁止に反発する人もおり、中国紙上で議論が白熱している。通達に違反しても罰則はない。

 

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