【資産報告書の訂正】
――総理は、5兆円以上の記載漏れがあったとして。
「5兆円?」
――失礼いたしました。
「そんな持ってない。(笑)」
――昨日5億円以上の記載漏れがあったとして02年から08年の資産報告書と資産補充報告書を訂正した。莫大(ばくだい)な金額をずさんに管理されているのでは。それで本当に国民目線の政治をリードできるのか。
「自分自身の資産に関してずさんだったことは認めます。その通りだと思います。資産、ま、税の部分に関してはしっかりと払っている、そのように確信しておりますけど、資産報告ということになると極めてずさんだったと申し訳なく思います。その意味では、やはり恵まれた家庭に育ったもんですから、そのことに関して自分自身の資産管理が極めてずさんだったこと、おー、申し訳なく思いますし、そのことは今、心を入れ替えてですね、しっかりとやりたいと思っています。ただそのことと、しかし一般の国民の皆さま方が一生懸命苦労されて、それこそ1円、10円、100円という単位まで切りつめながらがんばっておられる方もたくさんおられる。そのことが今の雇用問題、大変厳しい経済状況にもなっているわけですから、そのことに対する意識が遠くなるんじゃないかと、それはわたくしは別だと思ってまして、そこはしっかりと国民の皆さんの目線に合った政治を行ってやりたいと、行っていきたいと。特に、ま、わたくしどもの仲間はみんなその思いで努力してますから、総理としても当然その目線というものを大事にしたい。ひとりひとりの命というものを大切にする政治というものは、決して踏み外さないように、心のど真ん中においてがんばっていきたいと思っております」