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森繁久弥さん次男「いいオヤジでした」

<森繁久弥死去>故・森繁久弥の想い出を語りながら涙をおさえる次男・建さん
<森繁久弥死去>故・森繁久弥の想い出を語りながら涙をおさえる次男・建さん
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 老衰のため10日に96歳で死去した俳優森繁久弥さんの次男・建(たつる)さん(66)が一夜明けの11日、都内で会見し「父は神様からいただいた寿命をきっちり使い果たして逝きました。いいオヤジでした」と涙ながらにしのんだ。会見前には東京戸渋谷区の代々幡斎場で近親者だけの密葬を営み、荼毘(たび)に付したという。森繁さんは近く、先立った最愛の妻・万寿子さんと長男・泉さんが眠る台東区谷中の同じ墓に納骨される。

 口元などに父の面影を残した建さんは「多くの方からお悔やみの言葉をいただきました」と、まずは大衆から愛された森繁さんに代わり感謝の言葉から会見を始めた。

 前夜は自宅(世田谷区船橋)近くにあるセレモニアホールで通夜を営み、この日午前中に代々幡斎場で密葬を済ませた。棺には90年に先立った万寿子さんの写真や孫たち手製の折り紙などが納められた。近親者だけによる別れについては「俳優としての森繁久弥が90数%でしたが、残りの数%は私たちだけで父を送りたいと思いました。紋付きはかまを着せ、正装での旅立ち。いい顔でした」と言葉を詰まらせながら語った。

 風邪の症状で森繁さんは7月22日に入院。「病室では看護師さんたちに冗談を言ったり仲良くしてました。脈を測ってもらうのもうれしそうでした」と、女性好きの片りんを最後まで示していたという。「でも96歳になって、(体が)管だらけじゃなく、自力で最後までいられたことが一番うれしかった。穏やかな最期でした」

 孫が8人、ひ孫が9人。その9人目のひ孫は今月4日に同じ病院の産科で生まれたという。「父は誰が誰だか分からないので、みんなチビと呼んでました」と建さんも目を細めた。「思いやりがあって裏表のない、さっぱりした潔い父でした。“楽しかったよ”と別れの言葉をかけました。心残りはなかったと思います」と締めくくった。

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