2009年11月12日(木)
累積赤字が10億円超す 大月市立病院 08年度 患者数は過去最低
大月市立中央病院は、2008年度病院会計の決算状況をまとめた。医師不足の影響で入院、外来患者が過去最低まで落ち込んだことが響き、9406万2千円の純損失を計上。経費節減に努めたため、赤字幅は9・2%縮小したものの、累積赤字が10億円を突破するなど厳しい経営状況が続いている。 同病院によると、08年度の歳入は7・9%減の20億6820万8千円。このうち4億4千万円(21・3%)を市からの繰入金で賄った。歳出は21億6227万円で、人件費などを抑制した結果、8・0%減った。純損失は07年度よりも955万9千円減ったが、6年連続の赤字。累積赤字は10億8162万円に膨らんだ。 20人以上いた常勤医が8人(内科4、外科3、整形外科1)まで減少したのが赤字の要因。常勤医が確保できず、患者を受け入れられないため、同病院は産科、小児科病棟を閉鎖。病床のうち55床(22・6%)は休止している。 08年度の入院患者は前年度比27・6%減の2万5993人、外来患者も7万3578人で3・0%減った。いずれもピーク時の半分程度まで落ち込み、過去最少を記録。病床利用率も29・2%と低迷している。 市は経営再建に向けた改革プランで、年度内に常勤医を1人増の9人とする目標を設定。同病院の担当者は「常勤医の確保を最優先課題に掲げ、入院患者を受け入れられる態勢を整えたい」と話している。
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